世界一幸せなトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

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我が家の教育事情2

※前話を読んでからの方が分かりやすいかと思います。

 

前話「我が家の教育事情1」

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19534767

 

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前回のおさらい

 

再来年から幼稚園に通うアドマイヤグルーヴに対して英才教育をすべきか否かで長らく議論を重ねていた四宮夫妻

 

結論はまだ急がず、1週間ずつ疑似英才教育とプチ英才教育をアドマイヤグルーヴに体験させ、娘に選んで貰うことになった

 

 

 

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疑似英才教育一週間の始まり

 

1日目

 

アドマイヤに体験期間のことを伝え、とりあえず教材を揃えることに

 

 

大型書店で幼児の英才教育に使われる教材を購入して帰宅

 

 

『アドマイヤ、今日からお父さんとお母さんとお勉強しような』

マイ「おべんきょう?」

『そうだ』

マイ「おべんきょうする!」

 

よく分からないながらもとにかくやる気は充分なようだ

 

早速1日、1週間のスケジュールを立ててその通りにこなそうとするエアグルーヴ

 

『よし、アドマイヤ今日から英語のCDを聞くようにしような』

マイ「?うん!」

 

何回かCDを聴きながらエアグルーヴの真似をして歌い始めるアドマイヤグルーヴ

 

『エービーシーディーイーエフジー』

マイ「えーでぃーしーでぃーいーえすじー」ブンブンピコピコ

 

「ふふっ、上手だぞマイ」ナデナデ

どうやら大好きなお母さんと一緒に歌えるのが嬉しいのだろう耳もしっぽも元気だ

 

そのままCDの音声に会わせながら音読をしつつ書き取りも始めているようだ

 

 

英語をしばらくやったあとは算数をやるようだ

 

『アドマイヤ、これはイチだ』

マイ「いち!」

『そうだ』

『これが2だぞ』

マイ「に!」

『よしよし、その調子だ』

 

 

エアグルーヴが自分で数字を書いて見せながらアドマイヤに数字を覚えさせていく

 

のだが…

 

『アドマイヤ、これはなんだ?』

マイ「うーん…ご?」

『そうだったか?これは7だ』

マイ「んー、ななぁ?」

『そうだ』

『では、これはなんだ?』

マイ「うーん、わかんない…」

『さっきもやったやつだろう?』

マイ「わかんないもん!」

 

 

早速アドマイヤは飽きてきている様だった

エアグルーヴはエアグルーヴで女帝モードに入り徐々に口調も厳しくなる

珍しく自分に対して不機嫌に振る舞う母を見てどうしたら分からなくなってしまうアドマイヤ

ぐずぐずし始めて泣いてしまいそうだった

 

そんな様子で一週間を過ごした

 

 

 

 

 

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プチ英才教育一週間の始まり

1日目

 

「マイ~、お父さんとお風呂入ろうか」

マイ「うん!」

 

 

「よし、じゃああと10秒数えたらお風呂上がろうな」

以前に買ったお風呂用クレヨンで0から10までの数字を書いていく

 

「せーの」

「「じゅー、きゅー、はーち、なーな…ぜろー」」ザブンッ

 

数字を読み上げていくと同時に数字を消していく

 

 

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アドマイヤの寝室

 

 

「ーということで一寸法師と姫様は結婚しましたとさ、おしまい」

マイ「おしまい」

「どうして姫様は一寸法師と結婚したがったのかなぁ」

マイ「うーん、いっすんほーしがおにさんやっつけたからぁ?」

「そうかもな」

マイ「ちがうの?」

「ううん」

「お父さんにも分かんないんだ」

マイ「?」

「お父さんにもお母さんにも誰にも分かんないんだよ」

「一寸法師がカッコよかったからかもしれないし、優しかったからかもしれない。マイが教えてくれたように鬼をやっつけたからかもしれないな。お話とはまったく関係ない理由かもしれない」

マイ「うーん、よくわかんない…」

「ふふっ、そっか」

「じゃあ、マイはどんな男の子と結婚したい?」

マイ「まいはね、おとうさんとけっこんするの!」

「そうだったな」

「どうしてお父さんと結婚したいんだ?」

マイ「んーとね、んーとね、おとうさんね、やさしーし、なでなでしてくれるから!」

「そっかぁ」

マイ「おかあさんは?」

「うん?」

マイ「おかあさんはおとうさんとけっこんしてる」

「あぁ、どうしてだろうな」

「明日聞いてみよっか」

マイ「うん!」

「よし、じゃあ今日は寝よっか」

「おやすみ」トントン

マイ「おやすみなさい」

 

 

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4日目朝

 

いつも通りマイとエアは庭に出て植物の水やりと収穫をしている

俺と結翔は家で洗濯物集めだ

 

結翔「あい!」

「うん、ありがと」ナデナデ

「つぎはぁ、あれ、持ってきて欲しいなぁ」

結翔「うん!」テクテク

 

結翔もお手伝いが上手になってきている

結翔もマイもいいこに育ってくれていて親として嬉しい限りだ

 

 

ガチャ

 

妻と娘が戻ってきたようだ

 

「おかえり」

『ただいま』

マイ「ただいまー」

マイ「おとうさん!はいっ」

「おぉ、今日も獲れたか」

「今日は何が獲れたんだ?」

マイ「とまとと…きゅーりと…にんじん!」

「そっかそっか」

「トマトは何個獲れたのかな?」

「1個?2個?3個?4個?」

指で示しながら聞いてみる

マイ「えーとね、うーんと、いっこ…にこ……さんこ!!」

「ふふっ、そうだな、トマトは3個あるな」

「じゃあ…にんじんは?」

マイ「にんじんはぁ…いっこ…にこ!!」

「そう!2個あるな」

「きゅうりは?」

マイ「いっこ…にこ…さんこ!」

「そう!じゃあ…全部でお野菜は何個ある?」

マイ「いっこ…にこ…さんこ…よんこ……「5個?」ごこ…ろくこ…ななこ…はちこ!」

「そうだ!8個あるな」

「すごいぞー!マイ!」ナデナデ

 

 

 

 

そんな調子で一週間

 

 

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『アドマイヤ、一週間ずつ試してみたが、どちらが良かった?』

マイ「うーん…わかんない…」

「無理しなくて良いんだぞ?どっちもイヤだったならそれで良いし…」

マイ「うーんとね、あのね、おとうさんとねおふろとおやさいのやつやるの、でもね、おかあさんとねえーびーしーのやつするの」

 

どうやら俺たちはかなり頭が固かったらしい

何もどちらか片方だけを選ばせる必要なんてそもそもなかったんだ

 

『そうか、わかった…ありがとうなアドマイヤ』

 

 

結果として

お風呂と、その他好都合なタイミングで勉強をすることになった

 

リビングでは嫌がっていた算数もお風呂では上機嫌でやってくれるからな

 

 

 

 

こうして四宮家の教育方針での議論は一時終結を迎えた

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