3月
ひな祭り
「これは…ここだな…長い方を横にして…」
マイ「おとうさまなにやってるの?」
「んー、雛壇の組み立てだよ」
マイ「ひなだん?」
『あぁ、お雛様だ。今日は女の子の成長を祝い願う日だからな』
3月3日
我が家のかわいいかわいい愛娘のためにちょっとした雛壇を購入し飾っていた
「よしっ、壇はこんなところだな…マイ、お雛様たちを乗っけてくれ」
マイ「はーい」ピコピコ
『まずはここと…』
マイ「できたー!おかあさまおかあさま!できたよー!」
『あぁ、上手に出来たな』
お雛様を見つめてニコニコする愛娘を撮りつつ世間一般がひな祭りに何をするのかを調べる
お義母さんにもマイの写真と共にLANEしてみる
即既読がつき、「ウチも何も特別なコトはしてないわよ、お雛様を飾ったり、ちらし寿司を食べるくらい」とのことだったので我が家もそれに倣う
『ちらし寿司か…』
「大変だろ?作んの」
「今ならモトとかも売ってるし」
『いや、せっかくの祝いごとだ…手作りしてみよう』
「…いける?」
『なんとかなるだろう』
スーパーで買い出しをして家に戻る
マイ「おかあさま!まいもやる!」
『お手伝いしてくれるのか?』
マイ「うん!」
『じゃあまずはお手々綺麗にしような』
マイ「はーい」
マイの手を洗わせて一緒に錦糸卵の準備をすることに
「マイ、玉子割ろっか」
娘の小さな手に卵を握らせさらにその上から俺が手を重ねて握る
「優しくコンコンってしよう」
「せーの」
マイ「「こんこん」」コンコン
コンコン
パキッ
「パカッしよう」
「せーの」
マイ「ぱかっ」
パカッ
マイ「できたー!」
「もう一個やろう」
マイ「やる!」
「せーの」
コンコン
パキッ
パカッ
「もう一回」
コンコン
パキッ
パカッ
『上手に割れてるじゃないか…すごいなアドマイヤ』
マイ「えへへ」
「じゃあ次はまぜまぜしような」
泡立て器をマイに持たせて一緒に混ぜる
マイ「まぜまぜ~♪」
結翔「まじぇまじぇ~♪」
マイ「まぜまぜ~♪」
結翔「まじぇまじぇ~♪」
マイ「できたよー!」
『よし、では後はお母さんに任せろ』
『出来たぞー』
マイ「わぁ!キラキラ~!」
「うまそうだな」
今日は奮発してイクラも沢山買っていたからなホントにキラキラしていた
『よし、どうぞ』
みんな『「いただきます!」』
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ホワイトデー
妻子もすっかり寝静まった深夜…俺は妻によって綺麗に片付けられたキッチンに立ち先月のバレンタインのお返しを作る
材料も取り揃えてかなり気合いが入っている
今日作るのはバームクーヘンとアップルパイ、エアにはにんじん飴で薔薇のアメ細工をする
オーブンなんかも使っていたので途中で起きてしまうかと心配だったがいらない心配だった
朝日を眺められそうな時間になってようやく完成だ
「ふぅ…」
あとは明日まで隠しておけばいいな
翌日
夕食後
「あっ、片付けは俺がやるからいいよ、エアは座ってて」
夕飯の片付けを済ませて、ついでにお茶とお返しの準備を進める
「みんなこっち来て」
『うん?お茶を淹れてくれたのか、ありがとう』
みんなが再びテーブルに戻ってきたのを確認してテーブルに紅茶とバームクーヘン、アップルパイを小さく切り分けてサーブ
マイ「でざーとだー!」
結翔「でじゃと!」
『お返しを準備していてくれたのか』
「エアにはもう1つ…はい」
そう言って妻に薔薇の飴細工を差し出した
「ごめん、ホントは量産したかったんだけど…一本で許して」
『まさか文句なんてないさ…赤い薔薇、か…わたしもだ、ありがとう』チュッ
「!」
「ふふっ」
今日は本当にいい日だ珍しく妻の方からキスをしてくれるなんて
マイ「おとうさま!まいもちゅーする!」チュッ
結翔「ぼくも!」チュッ
2人の天使からも両頬に口づけを貰えた
一生かけてこの家族を大切にする…そう改めて決意を固めた日だった
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4月
エイプリルフール
キャスター「本日はエイプリルフールで…」
マイ「えーぷりるふーるってなぁに?」
朝のニュースを見ていると娘が聞いてきた
ニュースもちゃんと聞いているんだな、などと感心もしつつ答えてやる
『ウソをついても許される日だな、午後にはちゃんと本当のことを言わなくてはならないが』
マイ「うそかぁ」
『さて、お父さんを起こしにいくぞ』
夫は昨晩送別会で珍しく大層飲んで帰ってきた
私がベッドから出ても気がつかないほど熟睡だ
マイ「おとうさま!おきて!あさだよ!」
「ぅーん…まい?もーちょいねかして…」
マイ「むぅ…おとうさまだいっきらい!」ツーン
「うー…え"っ!?ま、マイ?きらい、なの?お父さんのこと…えっ?分かったよ起きる、ちゃんと起きるから…嫌いにならないでよ」ワタワタ
予想だにしていなかった娘からの告白にショックを受け妻に助けを求めるも
「こ、これが反抗期ってやつですか?」
『…しらん』プイッ
こっちもダメそうだ
結局そのまま妻と娘から嫌いだなんだと言われ続け俺のお豆腐メンタルはボロボロだった
妻に昼食ができたと呼ばれリビングに足を進めると…
ギュッ
「えっ?」
おっきいウマ娘とちっちゃいウマ娘が抱きついて来ていた
「どうしたの?」
マイ「おとうさま!だーいすきだよ!」ギュッ
「へっ?」
『わ、わたしも…その…だいすき…だ///』
「へえっ?」
息子もてちてちと歩いてきて
ギュッ
結翔「だいちゅき!」ギュッ
『気づかないのか?』
「な、何がでしょうか…?」
も、もしかして何かの記念日だったか?
4月1日…エアの誕生日は6日だし…マイの誕生日も月末だし…付き合ったのも入籍したのも違う…
マイ「えーぷりるふーるだよおとうさま!」
「エイプリルフール…?」
『あぁ』
「エイプリルフール!?」
「じゃ、じゃあ…」
『ちゃんとあなたのことを愛しているぞ///』
「えっ?それはどっち?えっ?どっちなの?明日まで我慢?えっ?えっ!?」
思いがけないイベントにハラハラさせられた1日だった