世界一幸せなトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

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たわエア家のイベント事情7.8月

7月

七夕

 

キャスター「本日は年に一度の七夕ですね。北海道では8月に行われることもありますが…」

マイ「おかあさま、たなばたってなぁに?」

『織姫と彦星が年に一度、今日だけあえる日だ』

結翔「いっかい?」

『あぁ』

マイ「うーん、ずっといっしょじゃないの?」

「昔はずっと一緒にいられたんだけどな、神様を怒らせちゃったんだ」

マイ「なんで?」

「昔は織姫様も彦星様も真面目な働き者でお仕事もしっかりしてたんだけどな、2人が恋人になってからはお仕事をしなくなっちゃって、だらしなさに怒った神様が天ノ河で2人を離ればなれにさせちゃったんだよ」

マイ「かわいそう…」

「じゃあどうやったら2人は今もずっと一緒にいられたかな?」

マイ「う~ん…あっ!えっとねぇ、まいにちいっしょーけんめーにおしごとする!」

「せいかーい!」ワシャワシャ

「お父さんとお母さんもねずぅぅぅぅっと一緒にいたいから毎日一生懸命頑張ってるんだよ」ギュッ

『っ!///』シッポピーン

マイ「じゃあね、まいもがんばる!!」

結翔「ぼくも!」

 

『そ、それはそうと今日は七夕なんだ短冊を書くとしよう』

結翔「たんじゃきゅう?」

『た、ん、ざ、く、だ』

『短冊にお願い事を書いて笹の葉に結ぶとお願いが叶うんだ』

「結翔は文字はお父さんとお母さんが書いてあげるからな」

 

アドマイヤはまだ文字は練習中だが大方書けてはいるためサポートするだけで充分だろう

 

 

 

「じゃあ書こっか」

『結翔は何をお願いしたいんだ?』

 

 

 

 

 

 

 

ちゅーりっぷさんがげんきになりますように

いっぱい遊べますように

夫と子どもたちが健やかでいられますように

家族"6人"でずっと仲良く幸せに暮らせますように

 

 

 

 

 

 

 

 

[newpage]

 

8月

お盆

 

 

お母様「そういうわけだからよろしくね♪」

 

ピッ

 

『はぁ』

 

「ん?どうしたんだ?」

『いや、お母様からだったのだがな…』

 

「へぇ?十三回忌ねぇ」

「よくよく考えたら俺そーいうの出たことないかも」

『ふむ…まだ子どもたちも幼いし心配なのだが、あなたや子どもたちも一応紹介したいしな』

 

 

 

お盆にエアの親戚の十三回忌で親戚みんなで墓参りついでに集まることになったようだ

まだ会ったことのない人ばかりだろうし、まだ幼い子どもたちをつれていくのはマナーとして抵抗のある部分ではあるのだがお義母さんから誘われている故に行かないわけにもいかなかった

 

 

「俺、マナーとか作法とか全然知らないんだけどどーしよ…ネットで調べれば間に合うかな?」

『そこまで堅苦しいものでもないぞ』

『そんなことよりあなたは喪服は持っているのか?』

「あっ、やべっ、持ってないかも」

『私も最後の葬儀の際は制服だったからな…近いうちに買いにいこう』

「ちびっこたちは?」

『あの子達は普段着で問題あるまい…買ってもすぐにサイズも合わなくなる』

 

 

 

 

 

 

当日

 

 

「ええっと…ここだよな?」

『あぁ、そこの駐車場に停めて良いぞ』

 

 

ガラガラ

 

お母様「あら、いらっしゃい2人とも」

親戚のおじさん「おう、よう来たよう来た」

おじさん「ほら、上がって上がって」

「失礼します」

『お邪魔します』

親戚のおばさん「あらぁエアグルーヴちゃん!大きくなってぇ!」

おじさん「すっかりべっぴんさんだなぁ」

おばちゃん「旦那さんもハンサムじゃない」

おねえさん「えっ!子どもいるの?」

『えぇ』

おじいさん「おおっ、ホントだ、ちびっちゃいのぉ」

おばちゃん「お嬢ちゃんいくつだい?」

マイ「あどまいやぐるーぶです。よんさいです」

お母様「偉いわねぇアドマイヤちゃんったら!自己紹介まで出来ちゃうなんて!」ナデナデ

マイ「えへへぇ」ピコピコ

おじちゃん「ぼくは?」

結翔「ゆーとれしゅ」イチッ

『一歳です』

おねえさん「赤ちゃんは?」

『ルーラーシップ、生後3ヶ月です』

おにいさん「みんなかわいいねぇ」ナデナデ

お母様「そうでしょう?さすがうちの孫ね」

お母様「4人目はまだかしら?」

「じつは…今2ヶ月で」

お父様「本当か!?」

『はい』

お母様「あらあらぁ!楽しみだわぁ!今度は男の子かしらぁ?」

お母様「おばあちゃん頑張っちゃうわよぉ♪」

リン「あっ!お姉ちゃんとお兄ちゃんだぁ!」

カーリー「ホントだ!」

「久しぶり」

カーリー「あっ、赤ちゃん…」

『あぁ、久しぶりだもんな…仲良くしてやってくれ、ルーラーシップだ』

リン「よろしくねシップちゃん」

 

 

おじいさん「そろそろはじまるぞ」

 

 

お経

 

 

 

シップ「ぅぅ~」オギャー

「どうしたぁ?お腹減っちゃったか?」コゴエ

「ちょっとオムツとミルク試してみるわ」ミミウチ

『わかった』コゴエ

 

 

 

廊下

「よしよし、シップ?どうしたんだ?オムツか?」スゥー

 

「ちがうなぁ」

「ミルク?」

 

「うーん、ミルクもだめかぁ」

「ご機嫌ナナメなのかな?」

「よしよし…機嫌なおしてくれよぉ」ダッコ

シップ「ぁぁ~!」オギャー

「ふぅ…しょうがない…シップ、お外の空気吸おっか」

 

 

 

 

 

スタスタ

『!おかえり』コゴエ

「うん」

シップ「すぅー、すぅー」zzz

 

 

 

 

 

 

 

------

読経もおわり親戚のお家でゆっくりすることに

 

 

リン「アドマイヤちゃん、ゆーとくん!あそぼっ!」

マイ、結「うん!」

『おもちゃならそこの袋に入っているから好きに使って良いぞ』

「…もしかして俺は誘われてない…?」

『たわけ』

カーリー「ふふっ、お兄ちゃんも一緒に遊ぼう?」

「喜んで!」

『どうやったら10以上年下の子どもにそんな気を遣わせられるんだ…まったく…』

お母様「仲が良くて良いことじゃない」

 

 

「何して遊ぶ?」

リン「これやろ!」

 

そう言ってリンちゃんが取り出したのは左上に五十音がプリントされたウマカードだった

存在自体は知っていた(エアも製作協力をした)が使うのは初めてだ

 

「これどーやってやるの?」

カーリー「神経衰弱みたいな感じ」

カーリー「おんなじカードが二枚あるから位置を覚えて取るの」

 

ルールはまんま神経衰弱だった

それぞれのカードの表面には五十音とウマ娘のイラスト、裏面にはそのウマ娘の主な勝ち鞍が書いてあるものと二つ名が書いてあるものがそれぞれ1枚ずつで1種類につき計2枚になっている

 

「マイ、出来そうか?」

マイ「うん!」

「じゃあ、俺と結翔はペアね、それ以外はソロってことで…」

 

 

 

 

 

 

 

おじさん「ずいぶんと面倒見の良いやつだな」

おばちゃん「お経の時にもあやしに行ってたしねぇ」

おばさん「エアグルーヴちゃんあんな良い旦那さん逃がしちゃダメよ?」

『えぇ』

お母様「春翔くんは本当に最高の旦那さんよね、優しくてイケメンでお料理も上手で面倒見も良くて家事育児にも協力的で…それにあんたにぞっこんじゃない。どこぞのお父さんにも見習って欲しかったわぁ」

お父様「…」

お父様「さすがに俺は遊具の手作りは出来んぞ、20年前でも」

おじさん「遊具手作りしたのか!?」

お父様「えぇ春翔くんが」

『結翔を妊娠中に2人ともアドマイヤにあまりかまってあげられなくて、アドマイヤの怒りの矛先が結翔に向いたら危ない、と作ってくれたんです』

お父様「本当に…自慢の息子だ…」シミジミ

おねえさん「そんな素晴らしい男ホントに実在してる!?」

おねえさん「私にもめぐってこないかなぁ!」チナミダ

 

 

 

 

 

 

「よっしゃあ!俺らの勝ちだな結翔!」

結翔「かち!」

リン「お兄ちゃんずるい!」

カーリー「さすがに大人げないよ、お兄ちゃん」

マイ「むぅ~」グスグス

「あぁっ…ごめんってマイ、泣かないで?なっ?」ダッコ

 

 

『何をやっとるんだ、まったく…』

お母様「ふふっ、良いじゃない楽しそうで」

 

リン「ねぇー!お姉ちゃん聞いてよぉ!お兄ちゃんったらずるいんだよ!?」

「あれが大人の戦いかたですー」

マイ「うぅ~」グスグス

「お願いだから泣き止んでよ~」ダッコ

『はぁ、なんで泣かせてるんだ?』

「ウマカードやっててさ、エアのカードを俺が取ったら泣いちゃった」

『はぁ…子どもか貴様は』

「いや、だってアレは取んないと!エアの夫として、トレーナーとしての沽券に関わるよ!」

『関わらん!たわけ!』

 

おじちゃん「すっかり尻に敷かれてるな!がはは!」

「あはは、いや、ホントに、女帝陛下にはかないませんよ」

 

カーリー「あっ!お姉ちゃん出てるよ!」

『うん?』

 

 

キャスター「いやぁ、札幌記念楽しみですねぇ!」

キャスター「毎年様々な伝説が巻き起こされるレースの世界ですが、やはり札幌記念といえば!あの、ウマ娘ですよね!」

 

ナレーター「史上初、そして唯一の札幌記念二連覇を成し遂げた女帝、エアグルーヴ」

ナレーター「URAファイナルズやドリームトロフィーリーグでも優勝を果たした伝説級の最強ウマ娘、エアグルーヴの札幌記念」

 

 

おじちゃん「あれは本当に凄かったなぁ…」

おじさん「2回ともレコード更新しちゃったしねぇ」

「懐かしいね」

『そうだな』

「レースもそうだけどさ、この時期は2年ともプライベートも結構思い出深いよね」

『…2回目に関しては思い出したくないがな』

「1回目は何回思い出しても良い思い出でしょ?」

お父様「うん?2年目はまぁ分かるとして…1年目は何かあったか?」

『!』

「レース出るために俺とエアだけ皆より早く夏合宿から帰ったんですけど、エアが寮のカギを持って帰ってくるの忘れちゃってて、ウチでプチ同棲してたんです」

お母様「やるじゃないエアグルーヴったら!」

『お、お母様!そういうわけでは!』

カーリー「お姉ちゃん結構策士だね…」

『だから違うと「やだぁ、エアちゃんったら、だ、い、た、ん♡」たわけ!!』ペシッ

 

 

 

なんやかんやわちゃわちゃしながらも楽しく過ごすことができました

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