世界一幸せなトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

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アドマイヤちゃん遠足に行く

ガチャ

 

バタバタバタ

 

マイ「ただいまー!」

 

『おかえり』ナデナデ

『楽しかったか?』

 

マイ「うん!」 

「マイ?おてて洗おうな」

マイ「はーい!」

 

夕方になり娘が幼稚園から帰宅する

いつもであれば私や夫に注意などされずとも手洗いうがいを済ませるのだが…

 

バタバタバタ

一通り洗面所でのルーティンを終えた娘がまた忙しなく駆け寄ってくる

 

マイ「あっ!それでねそれでねおかあさま!」

『うん?』

マイ「んーと、んーと…あった!これ!」

 

両親手作りの幼稚園バッグを一生懸命に漁って取り出すはA4 1枚のプリント

 

そこには

 

『ほう、遠足か』

 

遠足のお知らせ、と可愛らしいポップ体で書かれていた

 

どうやら来週末に幼稚園の近くの公園まで遠足に行くらしい、それにあたって弁当や服装など注意事項やお願いが記されていた

 

マイ「あのねあのね!どーべるせんせーがね、すいとーはいっぱいもってきてね、っていってたの」

『あぁ、たしかにな』

 

天気予報では来週末は晴天の予報、熱中症対策だろう

 

「楽しみだなマイ」ナデナデ

 

マイ「うん!」

マイ「きせきちゃんとどーべるせんせーとね、おやつこーかんするんだ~」

 

どうにも遠足が楽しみらしい

 

「俺は遠足は嫌いだったなぁ」

 

『そうなのか?』

 

「うん、歩くの嫌い」

「わざわざ歩いて遠くの公園に行って更に運動して、また歩いて帰るとか地獄過ぎた」

 

『私は特に嫌でもなかったが…公園に虫がいたのがな…』

 

『アドマイヤ、お弁当は何が食べたい?』

 

お弁当作りは毎日のことだがせっかくの遠足だ、どうせなら好物を沢山いれてやりたい

おやつも買いに行かなくては

 

マイ「んーとね、にんじん!」

 

にんじん…シンプルに蒸していれるか、それとも少し手を加えたほうが良いだろうか

 

「他には?」

 

マイ「うーん…あっ!ちゅるちゅる!おとうさまのちゅるちゅる!」

 

アドマイヤは麺類は基本的にちゅるちゅる呼びだ

そろそろ直さなくてはな

おそらく春翔さんが作ったたらこスパゲッティのことだろう

お弁当にはあまり向いていないような気がするが…

 

『できそうか?』

 

「うーん、まあ色々試してみるよ」

 

これは夫に任せるしかないな

 

『あとは…玉子焼きと、ブロッコリーにトマト、から揚げかミニハンバーグ、といったところか』

 

マイ「えへへぇ、楽しみだなぁ」ブンブン

 

「ほらほら、はやく着替えておいで」

「晩ごはんの準備にするから」

 

 

 

 

 

[newpage]

 

『雨具に水筒…スポーツドリンクにお弁当とおやつ…レジャーシートもあるな』

 

「うん、忘れものはないな」

 

「よし、行こっか」

 

マイ「うん!」

 

『アドマイヤ、何かあったらすぐにドーベル先生に教えるんだぞ』

『わかったな?』

 

マイ「わかった!」

 

『よし、では気を付けてな』ナデナデ

 

マイ「いってきまーす」ブンブン

 

結翔「いたーしゃい」ブンブン

シップ「ばいばーい」ブンブン

 

 

 

---------------------------------------------------------------------------

幼稚園にて

 

「おはようございます」

 

ドーベル「おはようございます」

 

マイ「どーべるせんせ、おはよーございます」ペコ

 

ドーベル「うん、おはようアドマイヤちゃん」

 

「よし、それじゃマイのことよろしく頼むぞ」

 

ドーベル「はい」

 

「じゃあなマイ、またあとでな」ナデナデ

 

 

 

 

ドーベル「みなさん、体調は大丈夫ですか?具合悪いひとー?」

みんな「げんきー!!」

 

ドーベル「はい、ありがとうございます」

 

ドーベル「今日は遠足の日ですね、先生もとぉっても楽しみにしていました」

 

ドーベル「みんなで楽しく遠足が出来るように、先生の言うことをしっかり守ってください」

 

みんな「はーい」

 

 

 

---------------------------------------------------------------------------

遠足中

 

マイ「きせきちゃん、えんそくたのしーね」ブンブン

 

キセキ「うん!こーえんいったらいっしょにおべんとーたべようね」ブンブン

 

マイ「おかあさまがね、まいのすきなのいーっぱいつくってくれたんだよ!」ブンブン

 

キセキ「きせきもねままがおむらいすつくってくれたの!」ブンブン

 

ドーベル「はーい、みなさん止まってください」

 

ドーベル「信号が青になったら進みますよ」

 

みんな「はーい」

 

 

 

 

 

ドーベル「公園につきましたよー」

 

みんな「やったー!!」

 

ドーベル「ふふっ、みんなおつかれさま」

 

ドーベル「まずはお弁当を食べましょう!好きなところにシートを敷いてください」

 

ドーベル「手を合わせてください」

ドーベル「せーの」

 

みんな「いただきます!」

 

マイ「おいしー!」モグモグ

 

 

ドーベル「お弁当を食べ終わったひとからおやつを食べてください」

 

 

みんな「やったー!おやつー!!」

 

 

マイ「きせきちゃん、こーかんしよー!」

 

キセキ「うん!どれにする?」

 

マイ「あっ!どーべるせんせーもこーかんしよー」

 

ドーベル「いいよ、どれがいいかなぁ?」

 

 

そんなこんなで楽しいおやつタイムがおわり、みんなで遊んでいたときだった

 

 

ウマ娘a「わたしわるくないもん!」

ウマ娘b「aちゃんのせいだもん!」

 

マイ「あっ…」

 

マイ「けんかはだめだよ」

マイ「せんせーにおこられちゃうよ」

 

ab「うるさい!」ドンッ

 

マイ「わあっ!!」バタン

 

マイ「うぅ…うえぇぇん!!」グスグス

 

ドーベル「!?」

 

ドーベル「アドマイヤちゃん!!どうしたの?大丈夫?」ダッコ

 

マイ「うぅっ…ひっぐ…ぐすっ」グスグス

 

ドーベル「血…擦りむいちゃったね、大丈夫だよ」ナデナデ

 

ドーベル「消毒するから、ちょっと痛いけど我慢してね」ナデナデ

 

マイ「うんっ…ぐすっ…」グスグス

 

 

ドーベル「どうしてケガしちゃったの?」

 

a「aちゃんはわるくないもん…」

b「ちがうよ!aちゃんがあどまいやちゃんのことドンッてしたの!」

a「bちゃんだって!」

 

ドーベル「2人がアドマイヤちゃんにドンッてしちゃったの?」

 

ab「…うん」

 

ドーベル「どうして?」

 

b「aちゃんとけんかしてて…あどまいやちゃんがけんかはだめって…それで…」

 

ドーベル「アドマイヤちゃんにごめんなさいしようね」ナデナデ

 

ab「あどまいやちゃん…ごめんなさい…」

 

マイ「うん…」グスグス

 

ドーベル「パパとママにお電話するからちょっと待っててね」ナデナデ

 

 

 

プルルルルル

 

ん?ドーベルから?

 

ピッ

 

『もしもし』

 

ドーベル「あっ!先輩」

 

『ドーベル、どうした?遠足中だろう?』

 

ドーベル「それなんですが…実は…」

 

ドーベル「アドマイヤちゃんがお友達のケンカを止めようとして突き飛ばされてケガをしちゃって…」

 

『なに?』

 

ドーベル「本当にすみません、私がちゃんと見れていなくって…」

 

『それは仕方ないさ子どもも少なくないんだ』

『ケガの程度は?』

 

ドーベル「膝を擦りむいて少し血が出ています」

 

『そうか、わかった』

 

ドーベル「本当にすみません!」

 

隣の夫は鬼のような形相をしていたが仕方あるまい

 

 

 

 

ドーベル「そろそろ園に戻りましょう!」

 

ドーベル「アドマイヤちゃん歩ける?」

 

マイ「だいじょーぶ」

 

 

[newpage]

 

 

『アドマイヤ』

 

マイ「おかあさま!」

 

『ケガは大丈夫か?』ダッコ

 

ドーベル「エアグルーヴ先輩」

 

『ドーベル、別にお前を責めるつもりはないさ』

 

『まあ春翔さんは余裕がないようだが』

 

ドーベル「それでも、すみませんでした…大切な娘さんにケガをさせてしまって」

 

ドーベル「その、ケガをさせちゃった子たちの親御さんが御挨拶をしたいと…」

 

『はあ…わかった』

 

ab母「すみませんでした!!」

 

『いえ、ケガも大したことはないようですので』

 

b母「一応病院に受診されてください」

 

a「受診料や治療費はお支払いさせていただきますので!」

 

『しかし…』

 

ab母「また後日御挨拶に伺いますので!すみませんでした!!」

 

 

 

こうしてアドマイヤちゃんの楽しい遠足は幕を閉じた

 

『はぁ、春翔さんを連れてこなくて正解だったな』

 

怒り狂って大変なことになっていたからな

 

にしても

 

『アドマイヤ』

『おともだちのケンカを止めようとしたんだって?偉いじゃないか』ダッコ

 

マイ「そうかな…」

 

『あぁ、凄いことだぞ』ナデナデ

 

『でもな、今日みたいにアドマイヤまでケガをしちゃったり、お友達とケンカをしちゃうかもしれないんだ』

 

『もしもそうなったらお父さんもお母さんも悲しいんだ』

 

『だから次からは自分で行くんじゃなくてドーベル先生に教えてあげてほしい』

 

『わかったか?』

 

マイ「うん…」

 

『よし、それならこの話はおしまいだ』

 

『お父さんが晩ごはんを作って待っていてくれてるぞ』

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