世界一幸せなトレーナーとエアグルーヴ   作:たわけ

92 / 129
アドマイヤ「おとうさまがうわきしてる!!」

マイ「えー!おかあさまこれないのぉ!?」

 

『すまない、本当にすまないなアドマイヤ…』ナデナデ

 

『次の機会には必ず出席すると約束しよう』

 

マイ「むぅ」

 

「ほら、お父さんは行くからさ」

 

『そうだ、夕飯はアドマイヤの好物にしてやろう』

 

マイ「ほんと!?やったぁ!!」ブンブン

 

 

珍しく長女のアドマイヤグルーヴがむくれ、母のエアグルーヴが下手にでてご機嫌伺い…

 

実は楽しい夏休みも終わった今週末にアドマイヤグルーヴの幼稚園で授業参観が執り行われるのだが、エアグルーヴは両親のスクールのイベントに出席せねばならないため行けないのだ

 

本当は大好きな母に頑張っている自分の姿を見て欲しかったのだが

 

 

「いっぱい写真撮ってくるから任せてよ」

 

『あぁ、頼んだぞ』

 

 

 

[newpage]

 

授業参観当日

昼頃

 

「さてと、行きますかねぇ」

 

妻は朝早くから子どもたちを連れてスクールに行ってしまい、広い家の中には春翔ひとりだけだった

 

自宅の安全を今一度確認して家をでる

 

こういったイベントごとは初めてでどのような立ち居振舞い、服装でいれば良いのか分からず結局妻にコーディネートしてもらった…我ながら清潔感もありつつ堅くない良い格好をしているとは思う

 

そんなこんなで幼稚園に到着すると

 

 

フジトレ「よっ」

 

「うん?あぁ、久しぶり…フジキセキも」

 

フジ「うん、お久しぶりだね」

 

フジトレ「あれ?お前んとこの嫁は?」

 

フジ「確かに見当たらないね、こういった行事には積極的に参加するタイプだと思っていたけど…」

 

「エアは実家の方で外せない用事があってな、今回は俺だけだ」

 

フジ「あっ、あなたごめんね、少しお手洗い…」

 

フジトレ「おう」

 

フジトレ「そういや、最近またガキ産まれたんだって?何人目だよ?」

 

「4人目、ウマ娘だよ」

 

フジトレ「頑張るなぁおいおい」

 

「お前だってやることはやってんだろ?」

 

フジトレ「そりゃとーぜん、あんなに可愛い嫁さんがいたら誰だってそうなんだろ」

 

フジトレ「いつトレセン本格的に復帰するんだ?」

 

「次の5月くらいかなぁ…末っ子が一才になってからだよ」

 

フジ「おまたせ」

 

フジトレ「おかえり」

 

 

センセーゴメンナサーイ

 

ドーベル「きゃっ!」

 

「おっと…大丈夫か?」ギュッ

 

ドーベル「す、すみませんっ!って、先輩の…」

 

「おう、ケガないか?」ギュッ

 

廊下でフジキセキ夫妻と話をしていると幼児にぶつかられて体勢を崩してしまったメジロドーベルが倒れてきた

ケガをしてしまってはいけない、とすかさず抱き止めたのだが…

 

ドーベル「だっ、だだ、大丈夫です!!///」

 

「ホントか?ムリすんなよ?」ノゾキコミ

 

ドーベル「ほ、ほんとに!大丈夫ですから!///」

 

マイ「あー!おとうさまとどーべるせんせ、なかよし!らぶらぶだー!」

 

「「なっ!?///」」

 

「ちっ、違うぞマイ?これはドーベル先生がケガしちゃいそうだったから抱き止めただけで…」

 

ドーベル「そ、そうだよアドマイヤちゃん、先生はお父さんに助けてもらっただけよ?///」

 

マイ「?」

 

 

---------------------------------------------------------------------------

ハプニングはありつつも授業参観は始まり…

 

 

ドーベル「はーい、みなさん静かにー!」パチパチ

 

ドーベル「今日は授業参観ということでみんなのお父さんお母さんが見に来てくれています…頑張って授業をうけて、たぁっくさんカッコいいところを見せましょう!」

 

みんな「はーい!」

 

 

偶然なのかマイの席はフジキセキの娘、キンシャサノキセキの隣で、保護者は子どもの近くに行って見てもいいとのことだった

 

ドーベル「今日はお父さんお母さんにありがとうのプレゼントを作りましょう」

 

ドーベル「プレゼントは何でも良いですよ、おりがみ、工作、お手紙、お絵かき…作りたいものが決まったら先生に教えてください!」

 

 

「マイは何にするんだ?」

 

マイ「うーん…せんせーにきいてみる」

 

マイ「きせきちゃんはなにつくるの?」

 

キセキ「きせきはねおりがみでね、ままつくるの!」

 

フジトレ「え?パパは…?」

 

キセキ「あどまいやちゃんは?」

 

マイ「まだまよいちゅー」

 

マイ「あっ!どーべるせんせ!」ハーイ

 

ドーベル「うん?アドマイヤちゃんとキセキちゃんも決まったかな?」

 

キセキ「きせきはおりがみするの!」

 

ドーベル「キセキちゃんおりがみ上手だもんね」

 

マイ「まいはね、おえかきもおてがみもどっちもやりたいの」

 

ドーベル「どっちもかぁ…時間足りるかなぁ?」

 

マイ「おえかきにね、おてがみかくの」

 

ドーベル「うん!それなら大丈夫かも…画用紙にお絵かきして、空いてるところにお手紙かくんだね?」

 

マイ「うん!」

 

ドーベル「よし、わかったよ」

 

 

ドーベル「それじゃあみんなが使って良い道具は机のうえにあります、他に欲しいものがあったら先生に教えてください」

 

 

ドーベルの一声で工作タイムは始まり

 

 

フジトレ「キセキはおりがみ上手だなぁ」ナデナデ

 

キセキ「えへへ」ブンブン

 

「マイもお絵かき上手だもんな?」ナデナデ

 

マイ「そうかなぁ」ブンブン

 

フジトレ「は?キセキの方が上手だろ」

 

「いやどう考えたってマイだろ」

 

フジ「こらこら2人とも喧嘩しないよ、子どもたちは仲良くしてるんだから」

 

フジトレ「ごめんよフジ」

 

 

「うん?青と黄色のクレヨンあとちょっとしかないな」

 

マイ「おかあさまのいろだもん!」ブンブン

 

「ふふっ、うん、そうだな」

明日にでも新しいクレヨンを買ってやろうか

 

「何を描いてるんだ?」

 

マイ「これがおかあさまで、こっちがおとうさま!まいとゆうくんと、しっぷちゃんとしょぱちゃん、にんじんさんととまとさん!」

 

「マイはホントにトマト好きだなぁ」ナデナデ

 

 

 

 

 

 

マイ「できたー!」

 

キセキ「きせきもできたー!」

 

マイ「おとうさまにあげる!」ブンブン

 

「くれるのか?ありがとうマイ!」

 

「もうすっかりお母さんがの絵、描き慣れたなぁ…字も上手だ」ナデナデ

 

キセキ「はい、まま!」

 

フジ「おっ!ありがとうねキセキ」

 

フジトレ「あれ…ぱ、パパは…?」

 

 

[newpage]

悲しそうなフジトレを見て憐れみを覚えながらも授業参観は終わりを迎え、愛する我が家に帰ることに

 

 

「お母さんに見せるの楽しみだな?」

 

マイ「うん!よろこんでくれるかなぁ?」

 

「もちろん!お父さんもお母さんもマイに貰ったの全部お部屋に大事に飾ってあるからな」

 

「あっ、そういや今日の夕飯って」

 

マイ「!にんじんはんばーぐ!!」

 

「急いで帰るぞ!」

 

 

 

安全に配慮しつつ我が家の玄関まで走り、ドアを開ける

 

はやく母に会いたいと大急ぎで娘は家に上がり

 

『お帰りなさい』

 

「ただいまエア」

「なかなか楽しかったよ」

 

『ほう?そうか、そうだろうなぁ』

 

「ん?どした?」

 

『私以外のメスの匂いをそんなにベットリ濃くつけているんだ…さぞかし楽しかったことだろうさ』

 

「へ?いや、これは」

 

『何も言い訳などどうだって良い…この匂いはドーベルか?』

『教え子に…ましてや娘の先生に手を出すとはなぁ?』

 

や、ヤバい…疚しいことなど決してないのだが…怒ってる、妻が、ガチギレだ

 

耳は限界まで絞られしっぽもピクリとも動いていない

 

このままでは殺される…

 

「いや、聞いてくれよ、本当に誤解なんだ」

 

『随分と往生際が悪いな?良いぞ聞くだけ聞いてやる』

 

「これは、ドーベルが転びそうになって…」

 

すべて、ありのままのすべてを話した

フジキセキの名前を出せばあっさり解決した

 

 

『そう、だったのか…疑ってすまなかった…』

 

「いやいいよ、俺だってエアから他の男の気配を感じれば嫉妬するさ」

 

『あなた…』

 

 

 

…かに思われた

 

 

 

マイ「あのねおかあさま!おとうさまとどーべるせんせ、らぶらぶだったよ!」

 

 

『ほう…』

 

「はっ!?いや、だからあれはちがうんだって!」

 

『貴様は誰のものなのか…貴様のオンナは誰なのか…今一度分からせてやる♡』

 

「あ、あぁ…」

 

 

 

 

翌日、腰痛のためクレヨンは買いに行けず一日中家で遊んでいたとか

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。