「すぅー、すぅー」zzz
『すぅー、すぅー』zzz
人もウマ娘も草木すら眠りについた深夜の出来事
??「あ"ぁー!」オギャー
夫婦の寝室にまで響くほどの大声が聞こえる
「『!』」
「うん?だれだ…?シップか…?」
末娘のショパンは夫婦の隣にあるベビーベッドで気持ち良さそうにすやすやと眠っているし、長女のアドマイヤグルーヴであれば両親のベッドに潜り込んで来るはず
とすれば息子か次女のルーラーシップ
あまり泣かない結翔ではなくシップが泣き叫んでいるのだろうと考えたのだが
『いや、結翔だな』
器用にウマ耳をくるくる動かして判断する
「結翔?珍しいな」
なかなか泣き止む気配がないため2人で子供部屋へと向かう
するとちょうど曲がり角でアドマイヤに出会う
「マイ?どした?」
マイ「あのね、ゆうくんがないてるの」
『やはりか』
『どうして泣いちゃったんだ?』
マイ「わかんないの」
とにかく本人の様子を見ないことにはどうしようもない
部屋に到着すると布団も蹴っ飛ばし大の字で大号泣している息子の姿
『結翔?どうしたんだ?』ダッコ
『!』
『あなた、体温計を持ってきてくれ』
「!わかった」スタスタ
『よしよし…大丈夫だ…大丈夫だぞ…』ギュッ
結翔「うー!うぐっ…あー!」オギャー
「持ってきたぞ」
ピピピピ
40.2℃
「『!』」
「病院に電話してくる!」
マイ「ゆうくんだいじょーぶ?」
『具合が悪いみたいなんだ…きっとよくなる……』ナデナデ
「連絡とれたよ」
『では病院に』
「エアは残ってて」
『!?』
『なぜだ?』
「子どもたちを連れてくわけにいかないだろ?」
「俺は運転しなきゃだし、今はインフルも流行ってる」
「いくらウマ娘が病気にかかりにくいったって100%じゃない。エアはショパンにも母乳あげなきゃだし危ないだろ?」
『それはそうだが……』
「大丈夫だよ」ナデナデ
「よし、行こっか結翔」
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病院にて
医者「うーん、熱高いねぇ」
医者「今流行ってるしインフル検査してみようか」
看護婦「ちょーっと痛いけど我慢しようねー」
看護婦「動かないよ~」
看護婦「はい!おわりー!頑張ったねぇ」ナデナデ
医者「そしたらね、結果出るまで時間かかるからちょっと待っててくださいね」
数分後
医者「はい、結果でまして、インフルね、A型」
「大丈夫なんですか…?」
医者「うーん、まだちっちゃいからね…とりあえず薬出しておくから、それで症状が和らがないようだったらまた連れてきてください」
医者「今は点滴だけしていきましょうか」
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ガチャ
「ただいまー」コゴエ
『!』
『どうだった』
「インフルA型だった」
「点滴だけしてもらって、出された薬飲ませてダメそうだったらまた来てって」
『そうか…』
「今はちょっと落ち着いてる」
『大変だったな……辛かったろうに…』ナデナデ
結翔「すぅー…すぅー」zzz
「しばらく結翔は俺が世話するよ」
「みんなに移ったら大変だ」
『!』
『わかった……頼んだぞ?』
早速来客用の部屋に結翔の布団を敷いてマスクをつけた上で一緒に眠る
数時間置きにアラームをセットして様子を見たりアイスまくらを変えたり…
その甲斐あってか3日も経てばかなり落ち着いていた
「ゆうとー、何食べたい?」
結翔「んー、めろん!」
「メロン?」
さすがにこの時期にメロンは手に入らない……冬だぞ?
数日顔も合わせていない妻にLANEし果物をいくつか見繕って貰う
しばらくすると
コンコンコン
うるさくない程度のボリュームで三回のノック
妻がフルーツをカットして置いていってくれたのだろう
「ゆうとー、お母さんがフルーツ切ってくれたぞ」アーン
結翔「ふるー」アーン
もぐもぐ
「おいしいか?」
結翔「おいちー」
「そっかそっか」ナデナデ
「まだまだあるぞー」
とてもじゃないが2人で食べきれるとは思えないほど山盛りのフルーツを好きなだけ食べさせてやる
引きこもってからというもの妻が用意してくれる食事の量が異常なのだ
まあ、沢山栄養をとって元気になって欲しいんだろうな、うん
絶対太った
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さらに数日後
すっかり元気になった息子と再開して妻も娘たちも嬉しそうだ
『結翔元気になったか?』ギュー
結翔「げんき!」
『よかった…よかった……』ナデナデ
だが……
「ごほっ……こほっ……」
うつされた