仮面ライダーカリュード   作:フシンシャ

3 / 3
超久々の投稿。
夜勤の合間縫って描くのって本当大変なんすよ……。


第二話 獅子奮迅

 

「うおぉぉぉぉ!!」

「ブギッ……!?」

 

眩い光と、駆の咆哮のような叫び声にボア・ワイルドは思わず怯む。

 

「せりゃっ!!」

「ギィッ……!!」

 

その隙を見逃さず、鋭い前蹴りを喰らわし、ボア・ワイルドを吹き飛ばす。

 

「うおおっ!」

 

さらに、ヴァレルバスターによる銃撃を浴びせながら駆け寄り、もう一度蹴りを繰り出す。

 

「グガッ……!!」

 

続けざまの攻撃に、ボアはよろめき膝を付く。

 

「よし……今のうちに……!

大沖さん!!」

 

駆は負傷している深見に駆け寄った。

 

「立てますか……!?」

「あ……あぁ……なんとか……」

「良かった……」

 

肩を貸し、ゆっくりと立ち上がらせる。

 

「ヤツは俺が引きつけます……!

その間に……!」

「なっ……!?囮になるつもりか……!?

素人が無茶言え!」

 

駆の捨て身とも言える行動に、深見は驚きと反対の声を上げる。

 

「時間稼ぎぐらいは出来ます!

お願いです!!俺を信じてください!!」

「……!!」

 

駆の目を見て、深見も覚悟を決めたようだ。

 

「分かった……死ぬんじゃないぞ……!」

「はい……!」

 

駆は力強く頷くと、踵を返しボア・ワイルドと正対した。

 

「お前の相手は……俺だ!」

 

ヴァレルバスターを構え、ボア・ワイルドに向けて叫ぶ。

 

「ゴガァアアッ!!!」

 

ボア・ワイルドは雄たけびを上げながら突進してきた。

 

「……っ!

はぁっ!!」

「ブギッ……!?」

 

駆はそれを横飛びで躱し、ボア・ワイルドの横腹に銃撃を喰らわす。

 

「どうした!?

そんなもんか!?」

 

挑発するように言い放つ。

すると、狙い通りボア・ワイルドは怒り狂い、突っ込んできた。

 

「(よし……これでいい……。

みんなから遠ざけるんだ……)」

 

そう考えつつ、距離を取り続ける。

 

「グルルルルゥ……!!」

「もっと来いよ……!!」

 

––––––––––––––––––

 

「担架!!こっちだ!!急げ!!」

「誰か包帯持ってこい!!」

 

駆がボア・ワイルドを惹きつけている間に、救護班は深見たち負傷者の応急処置と避難誘導を行っていた。

 

「すまない……助かった……。

でも……大丈夫なのか……?

駆のやつ……?」

 

不安そうな表情を浮かべる隊員。

無理もない。

相手はベテランのハンターでさえも一撃で戦闘不能にするほどの力を持つ怪物なのだ。

 

「へっ……俺が首を縦に振ったんだぞ?

……アイツならやってくれるさ」

 

しかし、隊長である深見だけは確信していた。

あの少年……駆ならば必ずやり遂げるだろうということを。

 

––––––––––––––––––

 

「ハァ……ハァ……」

 

駆はボア・ワイルドと一定の距離を保ち、突進を喰らわないよう、左右に動き回りながら銃弾を撃ち込み続ける。

 

「このままじゃジリ貧か……」

 

いくらヴァレルバスターが強力な武器とはいえ、ボア・ワイルドの硬い皮膚を貫くには威力不足だった。

 

「クソッ……!どうすれば……!」

 

このまま銃撃を続けても有効打にならないことは明白であった。 

 

「グォオオオッ!!!」

「うわっ……!?とぉ……!」

 

しかも、ボア・ワイルドの突進で一気に距離を詰められると、繰り出される攻撃を避けることで精一杯になってしまう。

銃撃だけでは分が悪い状況だ。

 

「何か……何かないか……!?

ん……!?」

 

駆の手がバックルの左側のホルスターに提げられた短剣『ヴァレルスラッシャー』に伸びる。

 

「こいつで……!

はぁっ!」

「ブギャッ……!?」

 

突進を躱すと同時に、ヴァレルスラッシャーを抜き放ち、すれ違いざまに斬りつける。

切れ味は抜群であり、ボア・ワイルドの厚い毛皮を切り裂き、ダメージを与える事が出来た。

 

「よし……!

これならいけそうだ……!」

 

駆はヴァレルバスターの銃身にヴァレルスラッシャーを合体させ、銃剣へと変形させる。

 

「はぁっ!ふっ……!せりゃあ!」

「ブギィ……!?」

 

銃撃で牽制しながら接近し、斬撃を繰り出す。

先程までとは打って変わり、駆の攻撃は着実にダメージを与えていく。

 

「はぁ……!はっ……!そこっ……!」

「ブゴッ……!?」

 

さらに、至近距離からの射撃によりボア・ワイルドは堪らず転がりように後退する。

 

「よし……! この調子で……!」

 

駆も追撃を仕掛けようと走り出すが……。

 

「ブグォォォォォォォ!!」

「うわっ!?」

 

ボア・ワイルドは鼻から湯気を吹き出した。

湯気は霧となり、視界を奪う。

 

「くそ……!どこだ……!?」

「ゴガァアアッ!!」

「な……くっ……!?」

 

ボア・ワイルドは駆の背後を取り、突進を繰り出した。

駆はすんでのところで回避し、辺りを見回す。

 

「くぅ……!」

 

ボア・ワイルドの位置を探ろうと必死になるが、霧が濃くて姿を捉えることが出来ない。

 

「ゴハァァァ!!」

「ぐっ……!?」

 

ボア・ワイルドは再び突進してきた。

今度は避けきれず、肩を掠める。

 

「痛っ……!!

……!」

 

駆は声を殺し、場所を悟られないようにする。

 

「(まずい……!早く見つけないと……!)」

 

駆は焦りながらも冷静にボア・ワイルドの居場所を探る。

 

「……!」

「ゴガァアアッ!!」

 

ボア・ワイルドはまたも突進してきた。

鋭い嗅覚で獲物を探し当てているようだ。

 

「隠れても無駄か……。

だったら……!」

 

駆がヴァレルスラッシャーのグリップを握り、バイクのアクセルのように捻ると、刀身が分割され、ワイヤーで繋がった蛇腹剣『ヴァレルスラッシャー・ウィップモード』へと姿を変えた。

 

「これで……どうだぁ!!」

 

体ごと回転し、鞭を振るうように周囲を薙ぎ払うと旋風が巻き起こる。

 

「グルルルゥ……!!」

「見つけた……!」

 

ボア・ワイルドが放った霧はその風圧で吹き飛ばされ、その姿が露わになる。

 

「よし……!」

 

駆は蛇腹剣を振り抜き、構える。

 

「いくぞ……!」

 

駆はボア・ワイルドに銃撃を浴びせつつ、徐々に距離を詰める。

 

「グガッ……!?」

 

怯んだ隙に蛇腹剣による連続攻撃を喰らわせる。

 

「せいっ!やっ!だあっ!」

「ブギッ……!?

ブガァァァ!!」

「おっと……!?」

 

ボア・ワイルドは反撃とばかりに腕を振り回し、爪で攻撃してくる。

駆はそれを仰け反りながら避ける。

 

「ふっ……せりゃあ!」

「ギッ……!?」

 

ヴァレルスラッシャーを剣に戻し、ボア・ワイルドの懐に飛び込み銃剣による刺突を放つ。

 

「ブッ……ゴッ……!」

 

ボア・ワイルドはついに膝を付く。

 

「これで決める……!」

 

その隙を逃さず、ヴァレルバスターをバックルに戻し、引き金を2回引く。

 

『本能全開!!』

「はぁっ!!」

『レオ・クロウブレイク!』

 

 

右足にエネルギーを纏った駆が天高く舞い上がる。

 

「はああああっ……!!」

 

エネルギーが収束し、右足にライオンの爪の形をしたオーラが具現化する。

 

「うおぉぉりゃぁぁぁぁ!!」

「グギャァァァァ………!!」

 

ボア・ワイルドは胴体を真っ二つに裂かれ、爆炎と共に断末魔を上げる。

 

「……はぁ……はぁ……。

やった……のか……?」

 

着地した駆は後ろを振り返り、ボア・ワイルドを確認する。

そこには立ち込める煙と、ボア・ワイルドのものであろう白い欠片が散らばっていた。

 

「勝った……んだよな……。

はぁ……」

 

駆は安堵し、その場に座り込む。

それと同時に変身も解除され、元の特狩組制服の姿に戻る。

 

「ふぅ……。

で、ここは……。

どこだ……?」

 

駆は辺りを見渡す。

どうやらボ囮をするためにあちこち走り回った結果、自分がどこにいるのか分からなくなってしまったようだ。

 

「えっと……どうすりゃいいのこれ……?

大沖さん!?誰かぁぁぁぁぁ!?」

 

駆の叫び声が響き渡った……。

 




とちうわけで、久々の投稿になりました。
もっと文章力と執筆ペース上げれたらなぁ……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。