俺と勇者と英雄   作:英雄譚に魅入られた者

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デジタルと班決めてきな話をしていたんだ。
そしたらアイツ、エアシャカールが良いって。
なぜかと思っていたけど既に決まっていた班員みたらファインモーションの文字。
コイツ…シャカファイを…!?と気づいて、目が覚めました。

疲れてんのかな。


17 ガチャもバクシンしていた記憶

9月。

数少ない短距離のG1スプリンターズステークスの開催月である。

合宿明けで仕上がったウマ娘が出てくる…事もあるのだが、まぁシニア級の生粋のスプリンターがやっぱり強い。

芝の短距離G1が高松宮記念とスプリンターズステークスだけだし、どうしても競合率の問題で一年多く走ってるシニア級の方が頭一つ抜けているのである。

今年の覇者はブラックホーク。

ほんと、アプリに実装されてない子はわからんのよ。

多分黒髪で特技はジャンプだと思う。

 

「合宿明けにもかかわらずクソ暑いのほんと嫌になるな。

やっぱり夏は図書室に限るわ。

地下で窓がない上冷房が効いてるのか涼しいし」

 

どこにエアコンがあるかわからないけど。

たくさんの蔵書に囲まれて静かで涼しくて落ち着く良いところだ。

ロブロイ程じゃないが読書はするし興味が惹かれる本も多いし。

なお現在借りてきて読んでる本は『人竜戦争』。

前にロブロイが間違えて持ってきたやつである。

やっぱり知ってる内容だったけど読み返すとゲームがやりたくなってくるのは思い出補正というやつなのだろうね。

ないけどねこっちには。

 

「おや!そこにいるのはレギンレイヴさんではありませんか!」

 

「おっ。バクシンオー先輩。

あの、ここ一応図書室なんで声のボリュームは抑えてくださいね」

 

そんな静寂をぶち破る元気な声。

これはまたずいぶんと珍しい所で遭遇したな。

全生徒の模範となるべく日々全力で驀進するスプリンターの王、サクラバクシンオー。

彼女は1200のレース×3で長距離理論を提唱したため何処かおバカキャラになっているものの、アプリでの育成では賢さに上昇率あったから本来は賢いのかもしれない。

わかっていても敢えて騙されているフリをしている魔性のウマ娘バクシンオー、アリだと思います。

 

「どうしたんですかこんな所で?」

 

「エアグルーヴ副会長さんにイタズラをしたシンコウウインディさんを探していまして。

名前をお呼びしても反応がなかったのですが、見ていませんかね?」

 

「残念ながら見てませんね。

ちなみにどんなイタズラだったのか聞いても?」

 

「えっと…そうですね、エアグルーヴ副会長が虫を苦手としている事は知っていますか?」

 

「ええ。ということは虫を使ったドッキリを?」

 

「というよりは見せかけのドッキリのようでした。

花壇の花に水やりするために使うホースの一部をヘビに見立てて塗ったようで。

驚いたエアグルーヴ副会長はホースを投げ出してしまい、そのまま水浸しになってしまったという訳ですね」

 

ウィンディちゃん、怖いもの知らずなのか?

そして絶対エアグルーヴは激怒しているだろうなぁ。

ただでさえ日々の業務は忙しいのに加え、問題児たちが好き勝手振る舞うからストレスも溜まっているだろうし。

とはいえ今まで実害を被ることはなかったはずだから、そろそろ流石にぷっつりいきそうではある。

この件には近寄らないというか関わらない方が良さそうだ。

 

「それはなんというかご愁傷様と言うべきなのか。

俺も少しだけなら手伝えそうですし、ちょっとだけ待ってもらえます?」

 

「ありがとうございます。

しかし、待つとは?」

 

「こういう時に情報を握ってそうな奴が居るんですよ」

 

ウマホを取り出してデジタルを呼び出してみる。

ワンコールしないうちに繋がる辺り流石である。

 

『はい!アグネスデジタルです』

 

「あ、もしもし?シンコウウインディ先輩の居場所知らない?」

 

『ウインディ先輩ですか?先程エアグルーヴさんにイタズラを仕掛けてから逃げてますけど…』

 

「あ、そうそう。それで何処行ったかなぁって」

 

『おそらく彼女のトレーナー室に匿ってもらってるかと思われます。

逃げた先にトレーナーさんが居ましたので』

 

「さすがデジタル、ありがとな。

と言うことらしいですよ、バクシンオー先輩」

 

「ちょわ!?協力感謝しますよ!いざっバクシーン!!」

 

ドッと効果音がつきそうな好スタートを決めて爆進していくバクシンオー。

いや、だからここ一応図書室だから。

やっぱりおバカなのかもしれない。

にしてもやっぱり速いな、もう見えねぇ。

 

『あれ、図書室でしたよね?電話越しにもバクシンオーさんの声が聞こえてきたんですけど』

 

「バクシンオー先輩だからな、仕方ないよね」

 

『バックシーン!!』

 

「おっ、もうそっちまで行って……そういやデジタル何処いんの?」

 

『私ですか?ファイン殿下に自作のラーメンの試食にお誘いいただきまして。

中庭の屋台に居ますよ』

 

「ラーメンの試食だと!?ちょ、そっち行くわ、いざっバクシーン!!」

 

電話を切って、クラウチングスタートの姿勢を取ってから駆け出す。

待ってろよラーメン、今行くからな…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、余談。

ファイン殿下のラーメンは美味しかったのだが、図書室で借りた本を置きっぱなしにした事並びに大声をだして全力で駆け抜けた事を司書さんに叱られた。

人のことおバカ呼ばわりしていたが、人の事言えないなと思うのであった。




バックシーン。

リアル体調不良で短距離ダッシュで息切れする今日この頃。
体調には気をつけましょうね。
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