【9級フィクサー必見!】特色式トレーニング!教えちゃいます!   作:道を失った乗客

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お久しぶりなので初投稿です


外郭サバイバル編終

外郭は本当に何もない。

 

正確には何かはあるのだが、全体をみた時は何もないといって差し支えがない。

 

掲示板を頼りにふらふらと歩くディバはそこら辺にいたウサギのようなものの肉を貪りながら、ひたすらに放浪していた。

 

単眼で、耳が通常より異様に長く、足からは10cmほどの尖った骨が突き出ているウサギ。ディバは安直に外郭ウサギと名付けた。

肉は死ぬほどマズイが、腹の足しにはなる。突き出た骨は加工し、簡易的な投擲武器にできる。

 

外郭はその特性上、マトモな地図がない。

誰もマッピングしたがらないのが原因なのかもそれない。

ただそれゆえにディバは永遠と放浪する。

 

 

(事務所に帰りたい...)

 

 

都市の暮らしはクソだが、外郭の生活はもっとクソだ。金さえあれば生活が保証されるあの場所は、案外マトモだったんだなぁと錯覚してくる。

 

それに加え、空腹と喉の渇きに対する試験なんて列車内ではやってないので非常に辛い。

以前マンハンターの依頼を受けた時、兵糧攻めで相手を降伏させたが、こうも辛いものであったのかと身をもって感じる。

 

遠くには堅牢な壁が熱気を帯びた空気によって歪んでいる。

恐らくアレが都市なのだろう。

 

目視圏内であるのは間違いないがなかなか距離がある。あの無礼者がよく短時間でここまできたものだと関心してしまう。

 

手持ちのPCは幸いにも太陽光発電を内臓したお手製のPCだ。少しでも電力料金から逃れようと組み込んだものがここで役に立つとは思いもよらなかったが。

 

しかし歩けど歩けど壁は一向に近くなる気配もなく、逆に遠ざかっているように感じられる。

 

足元をゴキブリが駆けてゆく。こんな不毛の大地でもゴキブリは強かに生きているようだった。

 

_____知ってるか?ゴキブリの成分とエビの尻尾の成分って同じなんだぜ

 

掲示板民がどこかで言っていた聞きたくもなかったうんちくが頭をよぎる。

 

ゴキブリも候補にはいるな...

 

嫌な考えに至ってしまった。

 

 

やはり精神力だけではダメな時はある。水分と食糧、これがなければ人間は100%の力を出すことはできない。

 

・・・・

 

やはり歩けど歩けど都市につく様子がない。目視距離には存在するのにやはりたどり着かないといううのはおかしな話だ。それにあの掲示板にすらつながらなくなった。あのインチキ能力で作られたサイトにアクセスできないのだ。

そういえば外郭の海では予想だにしない法則によって奇天烈な現象に見舞われるのらしいということぼんやりと思い出した。

 

ここは地上だが、そういうことの一つや二つできる化け物がいてもおかしいくないんじゃないか?

 

太湖に常識は通用しない。船乗りがいつも言っていた言葉だ。

 

幻想体に常識が通用しないように、外郭では常識に囚われてはいけないのではないか。

 

立ち止まって考える。

 

まず第一に考えれるのはあの目視圏内の都市が幻覚であるという可能性だ。

そういった幻覚を見せる幻想体は嫌というほど思い当たる。今回の現象もその一部である可能性がある。

ただ、あの無礼者がこちらに来て帰っていったのだ。幻覚というわけではないだろうとディバは結論付けるた。

 

別の可能性として、今いるこの場所が、おかしいのか。

空間型幻想体は珍しいがいなかったわけでもない。PCで掲示板に接続できないことにもある程度説明がつく。

 

もう一度立ち止まって考えてみる。そもそも説明がつかないようなことに巻き込まれている可能性を考慮しなければならない。今までの経験がまるで役に立たない現象の可能性もある。

 

もう一度二度、頭を回転させる。

 

幻想体には意味不明なものが多かった。人型だったり熊や狼などの生物型。靴やペンダントといったオブジェクトもいた。それらが引き起こす異常は、不明な力を使った理不尽極まりない攻撃だったり、精神に直接攻撃をしてきたり、空間をゆがめ、ノイズを走らせたりと様々だ。

 

なら特定の状態を強制的に引き起こし固定化させる...そんな異常も存在するのではないか。

 

今、私はたしかに都市へ向かっている。

精神異常の可能性は低く、空間に作用するものでもない。それなら今、もしかしたら自分は『遭難』しているという状態を固定化されているのではないか。

 

都市に絶対にたどり着けない。なぜならずっと遭難しているから。どれだけ頑張ろうが、常に遭難し続けている限り、たどり着くことは無い。

 

 

 

今までディバは都市に向かって一直線に進んできていたつもりだ。障害物もなにもなく、目線の先に都市が見える。

ならばその都市に向かって歩けば絶対にたどり着く。そう思っていた。だから特に目印を付けることなくディバは進み続けていた。

 

試しに地面を掘り起こして分かりやすい目印にし、進み続けてみる。

 

最初の3時間ほどはとくにその目印を見つけることなく進めていたが、4時間目にしてとうとうその掘り起こした穴に出くわした。

 

どうやら不幸なことに仮説は正しかったようだ。

 

自分の仮説が正しかったことに対する喜びは多少あったが、結局それまでだ。仮説が正しくてもそれを打破する対策はなにも見えない。

 

そして徐々に視界がにじんでくる。どうやら無理をしすぎたようだ。

今日はここまでか...そう思い、ディバは意識を手放した。

 

 

・・・

 

「カッカカッ?」

 

「コッカッカカ!クケッケケケケ!」

 

「カッカコケカカ!!」

 

妙な鳴き声に目が覚める。なにものかがディバを発見したようだった。

意識が目覚める前に、本能で体が臨戦態勢へと移る。

 

奥には猿のようなものが3匹。

目は五つで、足は四本。背中にはペリカンを思わせる翼とクチバシ。そしてカタツムリの殻が頭に覆いかぶさるようについている。肩にはわずかに露出した機器が覗いている。

 

猿たちの一匹はカタツムリの殻らしき器官を大きく開き、アンテナ状の尻尾を回している。

 

一匹と目が合う。

 

「コカッカ!キッキケケキ!」

「キッキキャッキッカ!」

「カッカクケッケ?」

 

どうやらこちらの意識があることに驚いているようだ。

 

なるほど、アレが原因か。

 

直感的に把握したディバは勢いよく近づき、殴り飛ばす。

猿はとっさの防御をしていたようだがが、耐えきれずまるでボールのようにバウンドしながら転がっていってしまった。

 

相手を遭難の状態に追い込み、衰弱させたところを狩るバケモノだったのだろう。猿のその機械と融合したらしい身体は驚くほどに弱く、この狩りに頼りっきりだったのだろう。

 

自分を停滞させたモノがこの程度だったとは...幻想体は本体も驚くほどに理不尽な強さを持っていたというのにな...

 

怒りのこもった拳が猿の頭をボールに変えた。




正直すまんかった(後悔)
もっといい感じの展開を挟みたかったけどこれじゃぁディバ君の冒険譚になっちゃうのでちょっと強引な感じしますが外郭サバイバル編をここに終了いたします
次回は掲示板君が帰ってきます。可愛いね
皆さんリンバス5章楽しんでますか?私は鉄道2がクリアできていないので当分また列車にこもります
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