【9級フィクサー必見!】特色式トレーニング!教えちゃいます!   作:道を失った乗客

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初投稿なのもお前のせいだな!イシュメール!

ということでミ○ノ○ルボンがアンジェラなので初投稿です

前回、自称特色秘話を書きましたが、本人が語った内容とかなり違っているのですが、アレは自称特色が見栄はってるだけです

【☆追記☆】
深夜テンションというか頭カラッポにしすぎてクソ文章が爆誕してしまった結果、この話は外郭に放逐されれたました。要するに没話です。見てもなにも得られないよ
一様コレの前に当たる話
https://syosetu.org/novel/306447/13.html


没供養
ワクワク幻想体集め1【旧版】


外も暗く染まり、掃除屋の時間が迫る頃...とある場所に様々な職種の者たちが集まっていた。

 

「Dの四番地を右に...8番目の家の梯子を登って左へ進む...」

 

大きな槌を担いぎ、黒いコートに身を包んだフィクサーの男もそこを目指しているようだった。

錆び付いた梯子を上がり、複雑に入り組んだあばら家を掻い潜り進んでいく。

 

人気の無いボロボロのあばら家はここが放棄されて久しいことを物語っている。

 

掻い潜った先には崩れ行く家屋に見慣れないスイッチが一つ設置されている。彼がそのスイッチに触れると近く家屋の一部が少しだけ開かれる。

スイッチのように見えたソレはどうやらホログラムであったようだ。

 

開かれた先には外とは全くもって不釣り合いな白く清潔感のある部屋へと続いていた。

今時では珍しい『絵に描いたような研究室』そのものだ。

 

そこには同じ顔の研究員が世話しなく働いており、本来の都市では絶対に見ることの許されない光景があった。

 

(研究班にR社が混じっている時点でこうなることは大方予想はついていたが...)

 

大槌のフィクサーは奇妙な光景に若干の恐れを抱きつつも歩いていく。

 

研究員は中性的な顔立ちであり髪はみな長めであった。

指示通りエレベーター前まで行くと数人のクローン研究員が作業をしている。

 

「む...これはこれは...合言葉は?」

 

「『苺牛乳』」

 

「ハイハイOKOK」

 

研究員達は交互に喋りながらなにかの端末を弄っている。恐らくシステムに登録を行っているのだろう。

 

「えーと、貴方は固定ハンドルネームは持っていない方でしたね。なんとお呼びすれば?」

 

「エルモンドで大丈夫だ」

 

研究員はカタカタとキーボードを叩きながらエレベーターに何かを入力している。

 

それにしても非常に統率がとれたクローン集団だなとエルモンドは思う。同一記憶を持ったクローンであってもやはりそれぞれ微細な差が存在しないしている。故に争いに発展しやすいと聞くが、ここではその兆候は見られない。むしろ怖いほどに皆同一だ。

 

「クローンについて気になるようですね」

 

まじまじと観察していたのを察せられたらしい。小さく頷く。

 

「ここにいるクローンは全部私です。人格も一つ。一つの人格で全てを操作しているでここまで統率がとれてるんですよ」

 

「そんなことが可能なのか...」

 

研究員が言うには並列思考システムを独自に構築することでそれを実現しているらしいが...同じ受講者であるのに研究員の倫理観は一歩二歩イカれているようだ。

 

「まぁまともに扱えるようになったのもここ1万年ぐらいですが...そうそう言い忘れてましたが、この研究室全体が次元を切り開いた向こう側に繋がっているんですよ。必要に応じて研究室全体を彼方側に送ることで圧縮研究を実現しています」

 

うーむ

常識から逸脱しすぎてエルモンドは考えるのをやめた。

しかしこの研究室を支える電力はいったいどこからきているのだろう。これもまた不思議である。

 

「迎えのエレベーター来ましたね。では今回の作戦領域まで輸送しますよ」

 

作戦...といっても大したものではない。L社から幻想体を『保護』する、それだけだ。そのために募集がかけられ、報酬もオイシイのでホイホイきてしまった訳だが...

 

「少し時間あるので自己紹介でも。私はフィレ研究員。一般異常研究員ってほうがしっくり来るでしょうね」

 

「エルモンド...一応2級フィクサーをやっている者だ」

 

エレベーターに乗り込みながらエルモンドは武器を手入れする。

 

「さて、エルモンドさん、今回の作戦にはもう二人志願しています。片方は没L社出身の3番目の方です。もう一人は傭兵ですね。現在観測した幻想体は合計6体、最大観測レベルはWAW。ALEPHクラスは確認されていません。その内3体ほど確保してもらえれば」

 

「ふむ。幻想体は倒すと卵状の不活性状態に移行すると聞いているがそしたらどうする?」

 

「それはこちらの『輸送用小型W装置』を利用します。」

 

フィレ研究員は白衣から拳銃型のデバイスを取り出す。大型の電池パックが取り付けられており、その見た目は急造品だとかプロトタイプを思わせるデザインである。

どうやらW列車の技術を銃型のデバイスにまとめたものであるらしく、打ち込んだ対象を専用の小型W列車に強制乗車させ、研究室まで送り出すという。条件は対象が静止状態であること、人より小さいこと。

 

銃型デバイスをまじまじと観察する。エルモンドは以前工房で働いていたが、このような技術をこれほどまで小型化した事例は聞いたことがない。

 

(一体どれだけ時間を圧縮して研究しているんだ...?)

 

前々から狂人の集まりであった受講者掲示板の中でも狂人が多い研究屋集団だったが、さっきのといい自分が一般人である気すらしてしまう。

 

そんなやり取りの間でもゴゥンゴゥンと鈍い音をたてながらエレベーターは降下していき、ついに終着点へと到着する。

 

開かれた先では埋没処理をされたL社がすぐ目にはいった。

なにかがおかしい。下に降りていたはずなのになぜ地上に程近い場所にいるのだ。

後ろを振り替えればそこには何もない。

狐にでも化かされたのかと思えば手にはあの妙な銃型デバイスが握られている。

 

(あいつらなに考えて行動してるのかわらん...)

 

既にこの作戦に志願したことを後悔し始めたエルモンドであった。

 

・・・

 

コツコツと廃墟となったL社を歩く音が聞こえる。

 

大きな槌を担いだ黒いコートのフィクサー、白い着物とスーツが融合したかのような服を着用し、笛のような武器で武装した黒髪の女性、ノコギリ状の刃が特徴的な槍とショットガンで武装した機械義手の傭兵。

 

なんとも統一感がない組み合わせだが、これこそ掲示板で寄せ集められた人員というものである。

 

「...いないな」

 

「ここじゃなかったか...安全チームの方にいるかもしれんな」

 

「さっきのエレベーターが一番近かったんだけどベコベコに破損してたから階段を使うと...あそこ」

 

絶賛幻想体ハント中である。

白い着物スーツの女性...アンナは没L社出身であったためある程度立地を把握していたが、予想以上に状態が悪いのもあり、捜索が難航している。

 

「あのガレキを退かせないか?」

 

機械義手の傭兵の名はヘリー、格安で依頼を遂行する傭兵である。自慢の機械義手でガレキをどかし、ふさがった通路の奥を開通させる。

 

「完全にライトが死んでるなこりゃ...義手ライトモード」

 

≪ライトモード認証≫

 

「すげぇ機能盛りだくさんだな...ライトモードって懐中電灯で間に合ってるだろ」

 

「んなもんロマンだよロマン」

 

「ちょっとダサい多機能ボールペンみたいなこといってるねぇ~」

 

「.......は?」

 

そう軽口を言い合いながらヘリーは廊下を照らす。

廊下に代わり映えもなく、途中でまた崩落しているが、やけに焼死体が目立つ。廊下自体には焼け焦げや後もなく、突然人体が発火したかにようなであり....

 

カチッカチッカチッ

 

突然鳴り響くクリック音。一瞬にして周囲に緊張が走る。

クリック音は次第に強くなる。

しかしその姿は見えない。

 

カチッカチッカチッ

 

更に大きくなる。確実に近づいているのに見えない。

 

カチッ

 

「アヅッ!」

 

突如最後尾にいたエルモンドの背中が突如燃え出した。メラメラと不自然な炎を出しながら背中が焼け焦げていく。

 

周囲に人体の焼けるいやな匂いが漂う。

 

驚いた二名は丁度エルモンドを見たがその瞬間、

 

「!?」

 

今度は先頭のヘリーの背中から火の手が上がったのだ。

 

カッカッカッカッ

 

嘲笑うかのようなクリック音が鳴り響く。

背中に、突然、火が立つ。しかし、真ん中にいたアンナには火がたっていない。

(背中を見ていないと火をつける...?)

 

アンナは適当に考察しつつ二人の火を鎮火させる。

 

「...背中を全員で見ながら待ってみるか?」

 

「賛成」

 

今度は互いに互いの背中を見るようにして待つ。

待つ。待つ。

しかし、今度は何も起きない。クリック音の一つもしない。

 

「絶対背中に隙を作らないといけないのでは?」

 

「ありそう」

 

「じゃあ一瞬背中合わせで立って死角を作って熱を感じたら一気に後ろを向くとか?」

 

「うーんそれ採用」

 

カチッカチッカチッ

 

クリック音だ。

どうやら彼らの考察は間違っていなかったらしい。

 

音は大きくなり、近づいてきているのが分かる。

 

「1、2、3で振り向くぞ」

 

「1」

 

カチッカチッカチッカ

 

「2」

 

カチッカチッ

 

「3!」

 

カチッ

 

「カチッカチッカチッ!?」

 

彼らの背中には火打石のようなクチバシを持つ生物が今人の背中に火をつけんとしていたのだ!

 

「しゃぁ!しねぇ!」

 

傭兵のショットガンが鳥の頭を捉え、引き金が押された...

 

「アッツ!」

 

鳥は目にも止まらぬ速さでショットガンを回避したのだ。そしてその流れで即座にアンナの背中に火をつけたのだ。

 

鳥は相手を出し抜けたことに満足しカッカッカッカッと笑い勝ちを誇るが、残念かな。彼女はとっさに手持ちの笛のようなものを吹いたのだ。

 

奇妙つんざく旋律は一瞬だけ鳥の動きを止めたのだ。そしてすかさずエルモンドの大槌が振り下ろされる。

 

頭に直撃である。

鳥の頭は押し潰されたグミのように変形し、勢いにのって壁に叩きつけられる。

 

バタバタと羽を動かしたが、ついに力なく垂れ下がり、活動を停止してしまった。

 

停止すると即座に中心へ収縮を開始し、気が付いた時にば卵状の形態へ変化していた。

 

「ふぅ、まずは一体。いがいとあっさり行ったな」

 

「まぁ多く見積もってHE下位ぐらいだと思います。データ照合はアッチでやるとは思いますけど。HE中位からは一筋縄では行かないことが多いです」

 

「なるほどなぁ」

 

「...背中燃えるのになに平然と会話してんの??」

 

幻想体集めはまだ始まったばかりである。

 




・E.G.O『月笛』
没L社ニキ3ことアンナが一式装備しているE.G.O。幻想体『月の楽団』から抽出された笛とスーツ。笛はこの世で聞いたこともないような異質な音色を奏でる。アンナはこれ以外にもE.G.Oを所持している。

・F-02-1A-H『カチカチ鳥』
童話『カチカチ山』より。カチカチ鳥を信じたタヌキの妄想が本当となった姿だという。焦げた翼に火打石のクチバシ、大きく開かれた赤い目が特徴的である。人の見られていない背中に即座に移動し、着火を行う。BLACK属性の炎だったようだがSAN値が実質無限のスレ民には物理ダメージしか入らなかった。ロボトミで言うと職員の背中にワープしながら攻撃してくる鳥。背中を長時間晒さないように職員をチマチマ移動させることになる。


ここでは番号被りを防止するため英字交じりのシリアルナンバーを採用
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