【9級フィクサー必見!】特色式トレーニング!教えちゃいます! 作:道を失った乗客
一様4章のキャラ注意です
J社。
願望力という特種な存在が取引される特種な場所。
願望力は人の運そのもの。その願望力を用い、人々は取引をしたり、賭博をしたりする。
ここでは願望力がすべてである。願望力があるヤツが上で、ないヤツが下。とても分かりやすい弱肉強食社会だ。
他の巣とは賭け離れた世界観はもはやここだけ別世界のようである。
当然のことだが願望力はあればあるほど運がよくなる。
ただよくなるだけだ。
1%の確率を99%の確率にすると考えればいいだろうか。
つまるところ、願望力があるからといって賭けで絶対に勝てるワケではないのだ!!
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!?!?!?!?」
あるカジノの隅で怒号が聞こえる。
どうやらポーカーでボロ負けをした様子。
よほど信じられないのかその叫びはあまりにも長く響く。
「おやおやおや...そんなにも勝てる自信があったようですねぇ」
けだるけな高身長のフィクサーはそう負けた相手を笑う。
ただそんなの気にも止めず、敗者は指を差しなにかを喚き散らす。
「おい!おま!おいてめぇ!イカサマしてるだろ!おかしいだろ!おい!」
子供のように喚くがフィクサーにはイカサマをした覚えなど一つもない。
ディーラーだって買収してない。
「いやいや私がイカサマをするとでも?楽しくないじゃないですか...イカサマって。人と人の駆け引きってのがいいんでしょう?」
それで、と付け加え、フィクサーは彼の服を見つめる。
「今日は暑いですよねぇ」
「...それがどうした」
「長袖、ご苦労様です」
一瞬彼はなにかバレなかったか...とほっとした顔をする。
「まぁ暑さ耐久てy」
「そういえばルール、覚えていらっしゃりますよねぇ...このポーカーでは願望力は禁止...と」
「...っ」
その暑そうな服の下、いったいナニがはってあるんでしょうかねぇと続けると職員を呼ぶ動作をする。
「言い掛かりだ!」
「おやおや、ならばこの願望力検出器でも使いましょうか?」
彼は懐からおもむろに箱を取り出す
「おめぇ!そんなんあったのかよ!」
「いえ?今私が考えたものですが?」
おやおやおや
これは
いけませんねぇ...
丁度到着した職員により不正は確実と判断されそのまま連行されてゆく
「クソ!覚えてろ!次あったときは...」
「次があるといいですね。賭け金のことお忘れなきよう...」
「何でだ!あんなに願望力を積んだのに...!」
それを聞くやいなや笑いをこらえるのに精一杯といった表情で彼は笑いながら答える。
「おやおや、願望力をいくら積んだとて...ポーカーは運だけじゃどうにもならないんですから...」
それと...と口に出す前にここがJ社のカジノであるため言うのを踏みとどまる。
よく考えてくださいよ...願望力がなぜJ社だけで流行ってるのか...なぜ特異点にならないのか...
結局願望力ってのは"願望"力だったというそれだけの話なんですよね...
と
願望力に実際に効力があるかないのか。ただ一つ言えるのはこれがJ社の技術の大規模なデモンストレーションでしかないということ。
(まぁそれはそれとして私は思う存分楽しませてもらってるから良いのですが)
スロットは十中八九プレイヤーの願望力を確認し確率を調節しているんだろうとフィクサーは思う。
だからこそ純粋な賭事であるポーカーは楽しい。イカサマだって存分にできるからこその駆け引きも楽しい。
「やはり楽しいですねぇ」
バラのスパナ工房、ニコは楽しげに笑った。
◯ニコ
バラのスパナ工房で同じみの人。
本編世界よりも強い。なんでやろなぁ...
◯負け犬
負け犬。願望力を過信しすぎたな!