私が四楓院夜一に弟子入りしたのは記憶が戻る前。
たまたま白打や歩法の練習をしていたら、見込みがあるとか何とかで
「儂がみてやろう!!」っと気に入られ弟子入りを果たした。
暇つぶしなのかは分からないけど、
もう既に隊長である彼女はまだ110年前の話の原作よりも若くて、
姫君なのもあって無理やり飛び級させられて護廷十三隊入りをしたんだと勝手に思ってる。
話は戻るけど、師匠は容赦ない__手加減を知らない、
いやしてるのかもしれないけどもうちょっと押えて欲しいって思う。
初めは腕を折られ足を折られ。
血反吐を吐いた記憶。よく私辞めなかったな、なんて思う。
きっとそれは死神になりたいという強い思いがあっての事だと思うけど。
ただ、彼女の指導のおかげか白打は優秀な同期を抜かして1位に輝いた。
歩法も師匠を楽しませるぐらいには追いつけるようになった。
今日も今日で私は地面に這い蹲る
「ほれほれ!どうした!そんなもので兄を見返せるのか?」
『もう一度!!お願いします!!!』
ボロボロな私に反して汗ひとつ流してない師匠は、本当にすごいと思う。
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『染み渡る___』
「ははは!こんなもんでへばってどうする」
なんて私は2人で温泉。
秘密の遊び場の秘密の場所の温泉。
擦り傷がどんどんと癒えていく
修行で頭が抜けてたけど、記憶が戻った今。どうしようかなんて考える。
1度死んだからわかる命。
本当に死ぬんだよ、痛いし
死神になったら命のやり取りは日常茶飯事、もしかしたら死ぬより辛いこともあるかもしれない。
けど、記憶が戻った今も
『兄のような死神になりたい』
それは変わらない
師匠は優しく頭を撫でてくれる
死神にはなりたい。でも死にたくは無いから死ぬほど努力しよう。
私は特殊能力はあるけど、
技術的な特典はそこまで多くなかった。才能はあるんだろうけど
『あ、なんかやっちゃいました〜?』みたいな天才的な転生特典はないので、努力しないとみんなに置いていかれるから、くらいつくしかない。
そこだけ妙に現実味があってシビアだ____
「リリ。あのタオルとってくれぬか」
師匠が指さしたのは遥彼方の岩に引っ掛けられたタオル
『めんどくさいからって私に頼んで……』
タオルを渡して肩まで浸かる
ちなみにリリとは私の名前。
久しぶりの子供、しかも女の子が生まれて
ハイになった両親が、百合子と付けるはずだったのに海外文字をなぞって
百合からリリーになり、伸ばしはだるいからとリリになった。
せめて漢字にして欲しかった___
この古い時代には珍しくて、あだ名__?って聞かれるけど本名。
カタカナ本名です。
キャラメルとかキャンディとかつけられないだけマシかと思う。
着替えてしばらく、師匠とだべってると
「やっぱり夜一サンもリリサンもここにいたんスね」
そんなのほほんとした声は
『喜助さん』
「いやぁ倒れたって聞いたから家に行ったのに居ないから、もしかして〜って思って」
浦原喜助は私の院生の先輩にあたる。まだ死神じゃないんだ〜なんか制服姿新鮮〜って感じ可愛い
ちなみにもう弟子入りしたしばらくして知り合って恋人になっていた。
記憶が戻ってたら拒否してたけどあの日の私は純粋無垢な乙女だった___。
ってか私が倒れたって話はどこから流れてるのか不思議である