前世の記憶が戻る前はそれはそれは過保護に育てられたからか純粋無垢。
恋愛漫画……いまの時代は小説だけど。
それにキュンキュンしてる少女だった。
浦原喜助と知り合い少しずつ激甘で胸焼けするもどかしい恋を経て無事に恋人になった訳だが、
記憶が戻った今前世と比べて胸焼けでもうしばらくご飯いらないぐらいである。いやもうほんと恥ずかしい。恥ずかしすぎて死ねる
しかもあの浦原喜助。原作とか現代の話では胡散臭い感じだけど、
今めちゃくちゃ可愛い美青年なんだよ。
手が触れるだけで顔真っ赤にするんだよ?可愛すぎん?
っていう記憶の戻った私は彼氏と言うより可愛い推しを眺めてる気分で、可愛さにキュンキュンするけど、恋愛的にキュンキュンしなくなってしまい少し複雑である。
どうしよう、可哀想だし別れようかななんて。修行後
私をわざわざ家まで送ってくれた喜助さんに別れを告げたらそれはそれは大変。
「ボク__なんかしました?」
って、眉下げてポロポロ涙流すもんだからびっくり仰天。
しばらく、ヤダヤダ前言撤回するまで帰りませんっと泣かれて大変だった。
あれ、先輩だよね?あれ?可愛い。って天に召されそうだったけど押し問答の末。
私が折れて謝っておいた。
理由は兄と喧嘩したから八つ当たりしちゃったって言っといた。
ごめん兄__
「たしかリリサンのお兄さんって護廷十三隊の5番隊副隊長でしたよね」
なんて未だに目元赤い喜助が話を聞いてくれることに。
『うん、兄を追いかけて死神になろうと思ってようやく許されたのに。今日倒れたせいで反対されちゃいまして……』
「まぁ、お兄さんの気持ちも分からないこともないんスけど……」
『でも、私はもう油断しない怪我しない。兄を見返して、自慢できる妹になる』
これは本音。今世の私は超絶兄大好きブラコンで。記憶が戻った今もそれは変わってない。
自慢できるさすが俺の妹!って言われたいその思いで頑張るつもりだ
しばらく色々話を聞いてくれた後。
「じゃぁまた明日」っと言って帰って行った。
___________
「平子さんおはよう!」
『おはよ』
「平子ちゃんおはよー!」
「リリちゃん昨日大丈夫だった?」
『うん、もうこのとおり』
院の中の廊下では友達が挨拶、心配してくれる
今世の私は友達が多いんだ。
前世陰キャだったから少し嬉しい。
「おはようリリ。」
そう言って笑うのは
『おはよう惣右介くん』
同期であるヨン様こと藍染惣右介。
同期で私と成績を争ってる。
原作あんな感じだけど、
本当に優しい美青年って感じでみんなが正体や野心に気づかないのもわかる。
ただ、原作と違うのは
「ほら、危ないよ」
『う、うん』
人混みが多い所で腰に手を回して寄せてくれたり
「ほらこれだろう?まったく、頼めばいいのに」
なんて言って本を取ってくれたり
「今日一緒に帰ろうか……あ、リリが言ってたあの甘味屋行ってみよう」
「ふは、可愛いね相変わらず」
なんて____
その美青年、美声はもう鼻血出るんよ
なにかと私について来たり気遣ってくれたり。
本心なのかは知らないけど可愛いだの好きだの言って口説いてくる。
演技にしろなんにしろ、スパダリ系は直接心に攻撃与えてくれるからやばいんよ。カワイイ系も好きだけども!!
そして、とてもとてもめんどくさい事に
「ありゃ、リリサンはボクとの先約がありまして」
「これはこれは浦原先輩。」
バチバチっと睨み合う2人はうん、仲悪い。
しかも廊下の真ん中でやめて欲しい。恥ずかしいので私はそっと離れた