藍染惣右介は首席だ。
勉学も剣術も、斬術も鬼道も飛び抜けてる。
唯一勝てるのは歩法と白打だけ、それも最近になってようやくだ
師匠にご教授頂いてるから私は何とか食らいついてるけど、少しでも油断したら抜かされる。
私はそのふたつだけ出来て他は平凡。
いまだに始解すら出来ていない。
浅打……初めに貰える私の刀。
対話ってどうやるんだろう。まだ魂が宿ってないのかもしれないけど。
コツンっと頭を刀身に当てる。
それでも応えてはくれない
「切れちゃいますよ?」
って私の横に座った___
『喜助さん』
「今日甘味屋行くって言ったじゃないっスか」
『あ……』
そういえばそんな話してたな……
『ごめんなさい。』
「謝んないで下さいな、対話が上手くいってないからって悩んでも仕方ないッスよ。焦る必要は無い。いずれきっと応えてくれます。ささ、行きましょ」
どうやら私を元気付けてくれてるらしい。
甘味屋で団子を頬張る
「ムグッ……ゴホッゴホッ」
『あーあー、そんな一気に食べるから』
お茶を渡すと落ち着いた
『これじゃ兄に顔向けできないなぁ』
せっかくの兄。仲良くしたいのに。上手くいかないな。
始解も出来ないならなんて言われるかもしれない。
「兄放って逢い引きかいな」
その声にはっとする
『…兄さん……』
ポロポロと止まらない涙。会いに来てくれるとは思わなかった。
「泣くなや」
「あー、よしよし」
なんて赤ちゃんあやす様にポンポンっと背中を叩かれる
席をたとうとした喜助さんを引き止める兄さん
「後で話しあるからちいと待っときや」
「あぁ、はいっ」っと何故か顔を真っ青にした喜助さんは大人しく座っていた
「ごめんなぁ。リリ、お前の気持ちは分かってんねんけど、怖いんやわ。お前失うの。だってたった1人の妹やもん」
『うぅ』
「あーあー、また泣くと目腫れるでブッサイクになるど」
『でも私死神目指すの辞めない。絶対死神になって兄さんを抜かすから』
「へぇ!俺を抜かすんか。いい目標やな。期待しとるわ……ほんまごめんなリリ。怪我しない程度に頑張りや」
『うん……』
仲直りしてくれて、私が泣き止むまで待っててくれた
泣き止むと私の隣に座わる兄さん。
「んで、」
そう言って喜助さんと向かい合った兄はニッコリと笑っていた。
あ、これ怒ってる
ヒィっと肩をビクつかせた喜助さん
「あんたがリリとつきおうてる浦原喜助やな」
「は、はい〜浦原喜助です」
「えっらいゆるそうなやっちゃな」
『それ兄さんが言うの……?』
グイッと肘でつつかれた。黙ってろってことね。
「誰の許可えて俺の可愛ええ妹にてーだしとんのや!お兄ちゃん許さへんで!!」
なんで急に声を荒らげ始める
恥ずかしいからやめて……。私は顔を覆う
「いやぁ〜可愛いッスよねリリサン。でも妹離れも必要なんじゃないッスか?」
「妹離れぇ!!?んなもん出来るわけないやろ!リリはお兄ちゃんと結婚するんや!!」
『もうやめて……兄さん恥ずかしいから……お願い……』
もう恥ずかしくて顔をあげれない。もう無理無理無理。この場から立ち去りたいすっっっごく。
「ダメっスよ。リリサンはボクのお嫁さんになるんで」
「はァァァ!なりませーんさせませーん」
べぇぇぇっとものすごい顔をして煽るような変顔。
『もう兄さんやめて……ほんっっっとうに恥ずかしい。恥』
「恥ぃ!?んやとリリ!妹をこんなのほほんっとした優男にあげれるかいな!!もっといい男選び!!俺みたいな!!」
『やめてー!!!兄さんなんか嫌い!バカ!!もういい!喜助さんもノらないで!!嫌い!』
「「きらっ……!」」
もう店の中だって言うのに恥ずかしくて、しかも副官章もつけてるから平子副隊長ってのバレてるし。
もう視線に耐えられなくて私は席を立った
「まっ、まてやリリ!嫌いはないやろ!お兄ちゃんはリリの為をおもて!」
「そうッスよなんでボクまで!リリサン〜!」
『少しは反省して!!バカ兄バカ喜助!』