黒髪駆逐隊の大冒険   作:秋月雪風

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1.処分

・・・新潟県、佐渡島鎮守府・・・

 

三日月「・・・うっ・・・、また、吐き気が・・・(ハアハア」

 

遠征で失敗し、提督に殴られた三日月は、休むため自室に戻っていた。

 

そと途中、誰かとぶつかった。

 

三日月「・・・っ、ご、ごめんなさい・・・」

 

憲兵隊長「どこ見とんだ!!」

 

三日月「きゃっ!!」

 

ぶつかったことに怒った憲兵隊長は三日月の顔を殴った。

 

その反動で吹き飛び壁にぶつかった。

 

三日月「ごめ、んなさい・・・(グスン」

 

憲兵隊長「船が泣いてんじゃねぇ!!」

 

隊長は三日月を踏みつけた。

 

三日月「やめ、て・・・」

 

憲兵隊長「おい、手伝え」

 

憲兵「りょーかいー」

 

憲兵が三日月の右腕を押さえつけると隊長が腕を踏んだ。

 

三日月「うぎゃぁぁぁ!!痛い痛い!止めて下さい!!」

 

憲兵「おら黙れ!!」

 

三日月「っ!」

 

隊長「おらおら!どうだ?」

 

三日月「・・・」

 

隊長「なんだ。死んだか」

 

憲兵「どうします?」

 

隊長「捨てとけ。どうせ代わりはすぐ来るさ」

 

憲兵「りょーかい」

 

隊長「あ、身ぐるみ剥がしとけよ。金になるから」

 

憲兵「へーい」

 

憲兵は服や装備を盗ると外にでて三日月を海に放り込んだ。

 

三日月「・・・(・・・体が・・・重い・・・、だれか・・・助けて・・・)」

 

だんだんと意識が遠くなっていった。

 

三日月「・・・(もう、だ、め・・・)」

 

・・・

 

・・・数週間後・・・

 

・・・???・・・

 

三日月「・・・っ・・・(パチッ」

 

目を覚ましたが、ぼやけていて回りがよく見えなかった。

 

三日月「・・・ここ、は・・・?」

 

???「・・・あ、よかった。目を覚ましたんですね」

 

三日月「・・・だれ・・・?」

 

???「・・・えっと、私のこと、見えますか?」

 

三日月「・・・よく、みえない、です・・・」

 

???「・・・ちょっと待ってて」

 

数分後、戻って来た。

 

???「・・・よいしょ、どうですか?」

 

三日月に眼鏡をかけた。

 

三日月「っ、ちょっと、強いですけど・・・見えます・・・」

 

眼鏡をかけて上げた人は小さい少女だった。

 

???「良かったです!」

 

少女は心配そうな顔から笑顔に変わった。

 

三日月「えっと・・・」

 

竹崎花風「私、竹崎花風と言います。竹に崎でちくさきです」

 

三日月「・・・み、三日月、です・・・」

 

花風「・・・っ、あの、体調は、大丈夫ですか?」

 

三日月「・・・全身痛いです・・・。それに、右腕の感覚が・・・」

 

花風「あ、右腕は・・・」

 

三日月「?・・・えっ・・・?」

 

三日月の右腕は肘より先が失くなっていた。

 

花風「・・・」

 

三日月「う、そ・・・」

 

花風「・・・その、右腕は・・・切除しました・・・」

 

三日月「なん、で・・・」

 

花風「・・・ちょっと、待っててください・・・」

 

花風は部屋を出ていった。

 

少しすると女性を連れて戻って来た。

 

???「体調は大丈夫そうね・・・」

 

三日月「・・・あの・・・」

 

静流「この子の親の竹崎静流と言います。あなたの手術を行いました」

 

三日月「・・・そう、ですか・・・。あの・・・」

 

静流「なんで腕を切った、ですか?」

 

三日月「・・・はい・・・」

 

静流「あなたの右腕はかなり損傷していて、腐ってました。そのため治療は困難と判断し、切除しました。・・・ごめんなさい・・・」

 

三日月「いえ、いいんです・・・。それより、ありがとうございます。助けてくれて・・・」

 

静流「いえ、それが私の仕事ですので・・・」

 

三日月「・・・お医者さんですか?」

 

静流「はい。隣の小さい病院を経営しています。そして、ここは私の家です。隣の病院で手術後、そのままこちらに・・・」

 

三日月「そうでしたか・・・。あの、ここは・・・どこですか?」

 

静流「・・・ここは対馬島です。目の前の浜に流れ着いてました。あなたはどこの基地から?」

 

三日月「佐渡島です・・・」

 

花風「・・・佐渡島って・・・」

 

静流「・・・またか・・・」

 

静流は小さく舌打ちをした。

 

三日月「・・・」

 

静流「・・・三日月ちゃん、私に掴まって」

 

三日月「・・・は、はい・・・?」

 

静流は三日月を持ち上げると車椅子に乗せた。

 

そして、そのまま車椅子を押して部屋を出た。

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