・・・翌日・・・
いよいよ佐渡基地に出撃する準備ができた。
菜「・・・ふふ、いい顔してる」
朝潮「えっ?」
菜「なんだろう。朝潮のその、やるぞ!って、感じの顔、私は好きかな」
朝潮「あ、ありがとうございます///」
菜「あ、もちろん三日月は笑顔が一番好きだよー(ギュ~」
三日月「わっ!は、恥ずかしいですから、離れてくださーい!///」
仁助「おーい、集まれー!」
三日月と菜がじゃれている所に仁助が来た。
仁助の呼び掛けで朝潮達と菜が仁助の前に並んだ。
仁助「菜はこっち」
菜「あはは、そっか」
そう言って、仁助の隣に移動した。
仁助「昨日の内に佐渡基地の状況は確認しといた。艦娘は君たちが知っている子達ではない。新型、つまり殺利人形型の艦娘しかいない」
潮「ついに、こっちにも・・・」
仁助「ああ。人形型は量産のため、命令に従うことと、敵を殺すことのみに特化した艦娘だ。もはや人でも船でもない。同情するな、情けをかけるな。殺れ」
三日月「・・・」
仁助「三日月、お前が優しいのは知ってる。しかし、いつまでも、誰に対しても優しくしたら、殺されるぞ」
仁助は三日月の肩に手を置いた。
三日月「・・・はい・・・」
仁助「初霜」
初霜「はい!」
仁助「三日月を、守れ」
初霜「もちろんです!」
仁助「潮」
潮「は、はい!」
仁助「朝潮を援護してくれ」
潮「元からそのつもりです」
仁助「朝潮」
朝潮「は、はい!」
仁助「あれは分かったか?」
朝潮「い、言え・・・」
仁助「・・・そうか・・・。よし、全員聞け」
仁助の呼び掛けで全員が仁助の方を見た。
仁助「最後に一つ言っておく。自身の体内に鬼を宿らせろ。笑顔で、笑いながら相手を殺すな。自分を殺すことになる。それが例え、人形でも、だ。分かったな!」
朝潮、初霜、三日月、潮「はい!」
仁助「では、またここで会おう。敬礼!」
全員が敬礼をすると、4人は海に入った。
朝潮「みんな、準備は?」
初霜「装備よし!」
潮「弾薬よし!」
三日月「食料、医療品、よし!」
朝潮「よし、みんな!行くよ!」
全員「おー!」
若狭基地のみんなが見送るなか、4人は出撃した。
若狭基地から佐渡基地まではおよそ5時間はかかる距離だった。
若狭から東寄りに向かい、能登半島、新潟沖を通り北に方向転回、そのまま佐渡島へ向かっていった。
しかし、佐渡島が見えてきた頃、初霜の電探が艦影を捉えた。
初霜「朝潮!敵艦隊!」
朝潮「数は!!」
初霜「戦艦1、空母1、駆逐艦4、以上!」
朝潮「了解!」
潮「どうします?」
朝潮「三日月と初霜は後方から援護!」
三日月、初霜「了解!」
朝潮「潮は私と共に最初に艦隊に突撃するよ!」
潮「分かりました!」
朝潮は3人に指示をだすと、敵艦隊に突っ込んだ。
初霜「敵艦隊より砲撃を確認!」
朝潮「もう撃ってきた・・・、さすがに戦力は向こうが上、か・・・」
三日月「っ!このやろー!」
敵戦艦からの砲撃に三日月は応戦したが、射程が足りず、敵艦隊よりも手前に着弾した。
朝潮「三日月!無駄弾を撃たない!」
初霜「っ!敵機!」
朝潮「っ、しまった!空母が・・・」
報告の中に、空母がいたことを朝潮は忘れていた。
朝潮達の上空に着いた航空隊は一斉に襲いかかった。
朝潮「密集しつつ対空迎撃!!」
朝潮達は急いで対空戦闘を行った。
しかし、4人が持っている有効な対空兵器は機銃ぐらいしかなかった。
そんな弾幕を掻い潜りながら、敵機は次々に爆弾と機銃掃射を行った。
まず狙われたのは三日月だった。
三日月「おりゃー!うっ・・・」
初霜「っ!三日月!大丈夫!?」
三日月「う、うん。機銃がかすっ・・・」
三日月の近くに爆弾が着弾して爆発、三日月は爆風で吹き飛ばされた。
初霜「きゃっ!!・・・」
朝潮「三日月!初霜!うっ・・・」
潮「朝潮さん!っ、一旦引くしか・・・、朝潮さん!しっかり!初霜さんも!三日月ちゃん!どこ!」
朝潮「・・・」
朝潮と初霜は気絶していた。
そして、三日月はいなくなっていた。
その感も敵艦隊は近づいて来ていた。
潮「・・・あさ、潮さん・・・。っ、今の海流なら、若狭周辺に流れるか・・・。なら・・・」
潮は朝潮と初霜の手首をひもで結んだ。
潮「・・・2人とも、元気で・・・」
潮は流れていく2人を少し見送ってから、一人で敵に突っ込んだ。