黒髪駆逐隊の大冒険   作:秋月雪風

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10.攻撃開始!

・・・翌日・・・

 

いよいよ佐渡基地に出撃する準備ができた。

 

菜「・・・ふふ、いい顔してる」

 

朝潮「えっ?」

 

菜「なんだろう。朝潮のその、やるぞ!って、感じの顔、私は好きかな」

 

朝潮「あ、ありがとうございます///」

 

菜「あ、もちろん三日月は笑顔が一番好きだよー(ギュ~」

 

三日月「わっ!は、恥ずかしいですから、離れてくださーい!///」

 

仁助「おーい、集まれー!」

 

三日月と菜がじゃれている所に仁助が来た。

 

仁助の呼び掛けで朝潮達と菜が仁助の前に並んだ。

 

仁助「菜はこっち」

 

菜「あはは、そっか」

 

そう言って、仁助の隣に移動した。

 

仁助「昨日の内に佐渡基地の状況は確認しといた。艦娘は君たちが知っている子達ではない。新型、つまり殺利人形型の艦娘しかいない」

 

潮「ついに、こっちにも・・・」

 

仁助「ああ。人形型は量産のため、命令に従うことと、敵を殺すことのみに特化した艦娘だ。もはや人でも船でもない。同情するな、情けをかけるな。殺れ」

 

三日月「・・・」

 

仁助「三日月、お前が優しいのは知ってる。しかし、いつまでも、誰に対しても優しくしたら、殺されるぞ」

 

仁助は三日月の肩に手を置いた。

 

三日月「・・・はい・・・」

 

仁助「初霜」

 

初霜「はい!」

 

仁助「三日月を、守れ」

 

初霜「もちろんです!」

 

仁助「潮」

 

潮「は、はい!」

 

仁助「朝潮を援護してくれ」

 

潮「元からそのつもりです」

 

仁助「朝潮」

 

朝潮「は、はい!」

 

仁助「あれは分かったか?」

 

朝潮「い、言え・・・」

 

仁助「・・・そうか・・・。よし、全員聞け」

 

仁助の呼び掛けで全員が仁助の方を見た。

 

仁助「最後に一つ言っておく。自身の体内に鬼を宿らせろ。笑顔で、笑いながら相手を殺すな。自分を殺すことになる。それが例え、人形でも、だ。分かったな!」

 

朝潮、初霜、三日月、潮「はい!」

 

仁助「では、またここで会おう。敬礼!」

 

全員が敬礼をすると、4人は海に入った。

 

朝潮「みんな、準備は?」

 

初霜「装備よし!」

 

潮「弾薬よし!」

 

三日月「食料、医療品、よし!」

 

朝潮「よし、みんな!行くよ!」

 

全員「おー!」

 

若狭基地のみんなが見送るなか、4人は出撃した。

 

若狭基地から佐渡基地まではおよそ5時間はかかる距離だった。

 

若狭から東寄りに向かい、能登半島、新潟沖を通り北に方向転回、そのまま佐渡島へ向かっていった。

 

しかし、佐渡島が見えてきた頃、初霜の電探が艦影を捉えた。

 

初霜「朝潮!敵艦隊!」

 

朝潮「数は!!」

 

初霜「戦艦1、空母1、駆逐艦4、以上!」

 

朝潮「了解!」

 

潮「どうします?」

 

朝潮「三日月と初霜は後方から援護!」

 

三日月、初霜「了解!」

 

朝潮「潮は私と共に最初に艦隊に突撃するよ!」

 

潮「分かりました!」

 

朝潮は3人に指示をだすと、敵艦隊に突っ込んだ。

 

初霜「敵艦隊より砲撃を確認!」

 

朝潮「もう撃ってきた・・・、さすがに戦力は向こうが上、か・・・」

 

三日月「っ!このやろー!」

 

敵戦艦からの砲撃に三日月は応戦したが、射程が足りず、敵艦隊よりも手前に着弾した。

 

朝潮「三日月!無駄弾を撃たない!」

 

初霜「っ!敵機!」

 

朝潮「っ、しまった!空母が・・・」

 

報告の中に、空母がいたことを朝潮は忘れていた。

 

朝潮達の上空に着いた航空隊は一斉に襲いかかった。

 

朝潮「密集しつつ対空迎撃!!」

 

朝潮達は急いで対空戦闘を行った。

 

しかし、4人が持っている有効な対空兵器は機銃ぐらいしかなかった。

 

そんな弾幕を掻い潜りながら、敵機は次々に爆弾と機銃掃射を行った。

 

まず狙われたのは三日月だった。

 

三日月「おりゃー!うっ・・・」

 

初霜「っ!三日月!大丈夫!?」

 

三日月「う、うん。機銃がかすっ・・・」

 

三日月の近くに爆弾が着弾して爆発、三日月は爆風で吹き飛ばされた。

 

初霜「きゃっ!!・・・」

 

朝潮「三日月!初霜!うっ・・・」

 

潮「朝潮さん!っ、一旦引くしか・・・、朝潮さん!しっかり!初霜さんも!三日月ちゃん!どこ!」

 

朝潮「・・・」

 

朝潮と初霜は気絶していた。

 

そして、三日月はいなくなっていた。

 

その感も敵艦隊は近づいて来ていた。

 

潮「・・・あさ、潮さん・・・。っ、今の海流なら、若狭周辺に流れるか・・・。なら・・・」

 

潮は朝潮と初霜の手首をひもで結んだ。

 

潮「・・・2人とも、元気で・・・」

 

潮は流れていく2人を少し見送ってから、一人で敵に突っ込んだ。

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