黒髪駆逐隊の大冒険   作:秋月雪風

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14.お別れ

数時間後・・・

 

朝潮「基地内はだいたい制圧したよ」

 

綾波「お疲れ様です」

 

初霜「あれ?あの司令官どこ行ったの?」

 

綾波「埋めときました!」

 

潮「えぇ・・・」

 

綾波「それより、お姉ちゃんと三日月ちゃんは?」

 

朝潮「多分もうすぐくると思うけど・・・」

 

三日月「おーい!終わった~?」

 

初霜「あ、三日月。一応終わってるよ。吹雪さんは?」

 

三日月「とりあえず、安静にさせています。腕を少し切られているだけでした」

 

綾波「良かった・・・」

 

三日月達と合流した朝潮達は、基地の宿舎に入った。

 

宿舎の中にも、ちらほら、人形艦娘の死体が転がっていた。

 

朝潮「それで、ここどうする?」

 

潮「放棄でいいんじゃないですか?」

 

綾波「まあここだったら、占領されないと思うし・・・」

 

朝潮「・・・そうだね。吹雪の怪我の具合によるけど、明日出発ね」

 

全員「はーい!」

 

この日は、占領した基地で一晩を過ごした。

 

・・・翌日・・・

 

朝潮達は出発の準備をしようとした時に、綾波の叫び声が聞こえた。

 

綾波「いやあああ!!」

 

朝潮「っ!?な、なに?」

 

初霜「行ってみよう!」

 

朝潮達は、急いで綾波の元に向かった。

 

綾波は、吹雪がいた部屋にいた。

 

中に入ると、泣き崩れた綾波と、呆然としている三日月と、ベッドの上で、動かない吹雪がいた。

 

綾波「吹雪・・・目を覚ましてよ・・・。ねえ、なんで・・・なんで・・・」

 

朝潮「・・・みか、づき?どういう、こと?」

 

三日月「・・・ごめんなさい・・・。今朝、急に症状が悪化して、そのまま・・・」

 

初霜「かすっただけじゃないの?」

 

三日月「・・・毒が、塗られてた、みたいで・・・」

 

潮「・・・解毒は?」

 

三日月「解毒剤が、ないんです・・・」

 

潮「・・・そうだった・・・」

 

三日月「吹雪さんを助けられなかった、責任を負って、私は、ここで死にます・・・」

 

そう言って、拳銃を取り出すと、頭に突きつけた。

 

朝潮「っ!やめな・・・」

 

綾波「三日月!!」

 

朝潮が止めようとする前に、綾波が三日月から拳銃を取り上げた。

 

そして、使われないように、弾を抜いた。

 

三日月「あ、綾波、さん・・・?」

 

綾波「三日月ちゃんの、せいじゃ、ないよ・・・。あいつらの、せい、だから。・・・だから、死なないで・・・」

 

そう言って、三日月を抱きしめた。

 

綾波「・・・みんなは、出発の準備しといて。私は吹雪を、埋葬するから・・・」

 

朝潮「わ、分かった・・・」

 

朝潮達は、綾波を残して、出発の準備を進めた。

 

・・・数時間後・・・

 

大方の準備を終えた4人は、綾波を待った。

 

しかし、いくら待っても、綾波は来なかった。

 

潮「どうしたんだろう・・・」

 

朝潮「みんなは綾波を見てない?」

 

初霜「たしかあっちで穴を掘ってたけど・・・」

 

朝潮「まだそこにいるのかな・・・。様子を見てくる」

 

潮「うん。分かった」

 

三日月「・・・」

 

朝潮は、初霜が言っていた場所に向かった。

 

場所は、宿舎の裏だった。

 

朝潮「綾波さ・・・、うそ・・・」

 

吹雪の墓の前で、綾波が倒れていた。

 

手には、三日月から奪った拳銃を持っており、頭から血を流していた。

 

そして、近くに、「私達の分も、頑張ってね」と、赤黒い文字で書いてあるメモがあった。

 

朝潮「・・・ごめんね・・・。ゆっくり、眠ってね・・・」

 

朝潮は、綾波を撫でた。

 

少しすると、様子を見に来た潮達が来た。

 

初霜「あ、朝潮さん・・・」

 

朝潮「自分が来た時には、もう・・・」

 

潮「・・・そう・・・」

 

潮は、涙を拭き取ると、港の方に走っていった。

 

それを追いかけて、三日月も走っていった。

 

朝潮と、初霜は、吹雪の隣に綾波を埋葬してから、港に向かった。

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