黒髪駆逐隊の大冒険   作:秋月雪風

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14.合流

基地を立った4人は、津軽海峡を通って無事、太平洋にでた。

 

その間に、5回ほど、人形艦隊と交戦したが、ほぼ損害なし。

 

そして、盛山で補給し、仙台からは東京湾に向かう輸送船に乗せてもらい、仙台から東京までの人形艦隊をやり過ごした。

 

・・・仙台を出発してから数時間後・・・

 

東京、江戸海軍基地・・・

 

初霜「着いた〜」

 

朝潮「しかし、東京周辺は人形艦隊が多かったね・・・」

 

潮「輸送艦の艦長の話では、あれは横須賀の人形艦隊だそうです」

 

朝潮「・・・すぐそこ、っ!」

 

朝潮達の周りは、いつの間にか武装した兵士に囲まれていた。

 

三日月「な、なに?」

 

朝潮「なんですか?」

 

兵士「あなた達は、若葉の臼口司令が言っていた4人ですか?」

 

潮「・・・ど、どうする?」

 

朝潮「・・・はい、そうです」

 

兵士「・・・。閣下」

 

兵士が後ろにいる老人に声をかけると、後ろから一人の老人がやってきた。

 

???「君達が、臼口が言っていた子達か」

 

朝潮「は、はい・・・」

 

???「申し遅れた。私は、日本海軍総司令官の桐谷修海軍大将と言う者だ」

 

潮「そ、総司令官!?」

 

三日月「・・・え?」

 

朝潮「・・・は、初めまして・・・」

 

桐谷「さて、話はすでに聞いてる。まあ、ここで立ち話はあれだ、車の中で話そう。ついてきてくれ」

 

桐谷はそう言うと、後ろに止めてあった車の扉を叩いた。

 

すぐに運転席の扉が開き、中から人が出てくると、後部扉と助席の扉を開けた。

 

運転手「どうぞ」

 

桐谷「うむ」

 

桐谷は助席に座ると、朝潮達に後ろに乗るよう促した。

 

それに従い、朝潮達も後ろに乗った。

 

桐谷が乗ってきた車は後部が広く、前の席を倒せば、荷物置き場にある椅子にも座れるほどの大きさがあった。

 

前の方には、体力があり、話を理解できる朝潮と潮が乗り、一番歳が下の三日月と、その次の初霜が後ろに乗った。

 

全員が乗り込むと、運転手は運転席に座り、車を発進させた。

 

桐谷「さて、続きを話そうかね」

 

潮「臼口司令とはどういう関係なんですか?」

 

桐谷「仁助は私の元部下でね。まあ、生き残った部下は仁助だけだが。あいつは、なんでもできるやつだったな・・・」

 

朝潮「いや生きてるんですが・・・」

 

桐谷「おお、そうだったな。まあ、話は戻して、仁助は元部下で、同時に私の一番弟子だったんだよ。妻は私の娘だから親族でもあるがな」

 

潮「弟子と言うと、剣術の、ですか?」

 

桐谷「ああそうだ。相模心道流のな。朝潮はたしか・・・」

 

朝潮「はい。若狭海迅流の門下生でした」

 

桐谷「聞いてる。あの技の多くは心道流を受け継いでるんだ。まあ、2つは仁助独自の技だがな。朝潮、技は全部言えるか?」

 

朝潮「えっと、だるま落とし、鳥居崩し、花吹雪に海切りに飛炎、そして、鬼神と辻褄、ですね」

 

桐谷「そう。最後の2つだ。あの技は、なんだ?少なくとも、人がやれるような技ではないぞ・・・」

 

朝潮「鬼、ですかね?」

 

若狭海迅流の中で、最強の技が鬼神と辻褄だった。

 

しかし、この2つの技の特徴は、一つとして、共通しない。

 

鬼神は主に守りの技で、素早く刀を振ることで、銃弾を弾き、砲弾を切り裂くことができた。

 

その速さと威力は異常で、「大人3人分の巨木を一振りで斬り倒す技」、と言われるほどで、海迅流最強の技たった。

 

一方、辻褄は、主に攻めの技で、斬った相手が一瞬で塵になるほどの威力がある技だった。

 

しかし、「この技を使えば悪魔が憑き人を斬る」、と言われており、実際、この技を習得した門下生8人がこの技を使った大事件を起こしていた。

 

桐谷「朝潮は・・・」

 

朝潮「・・・全部、習得しています・・・。鬼神も、辻褄も・・・」

 

桐谷「・・・そう、か。・・・、使い方、間違えるんじゃないぞ」

 

朝潮「は、はい・・・」

 

運転手「・・・着きました」

 

桐谷「っと、そうか。ここでよい」

 

屋敷の前に着くと、桐谷は車から降り、屋敷の中に入っていった。

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