桐谷に続き、朝潮達も中に入っていった。
屋敷は、総司令官にしては小さく、質素な家屋だった。
屋敷に入ると、世話役が玄関まで来てリビングまで案内してくれた。
桐谷「そこに座りなさい。おい、コーヒー・・・、いや、お茶を」
世話人「ははっ」
桐谷「・・・ん?」
三日月「・・・ムニャムニャ・・・」
初霜「こら、起きて」
桐谷「いや、いい」
桐谷は手を叩いた。
すると、奥から一人の女性が現れた。
桐谷「見ておいてくれ」
女性「ははっ」
女性は、三日月を抱きかかえると、奥の部屋に行った。
桐谷「・・・っ。よし、では、本題といこうか」
そう言って桐谷は、書類を朝潮達に渡した。
朝潮「・・・これは・・・」
桐谷「命令書だ」
朝潮「命令書?」
桐谷「ああ。まあ読め」
命令書には、「竹崎静流特務中佐残存艦隊及び佐渡基地残存艦隊は人形艦隊を殲滅せよ」と、書かれていた。
桐谷「・・・頼めるか?」
朝潮「大丈夫です」
初霜「私も」
潮「私も大丈夫です」
初霜「しかし、いいのですか?」
桐谷「ああ。そもそも人形艦隊は政府のお偉いさんが勝手に作り始めたやつでな。なんとかしようとしてたんだ」
朝潮「止めれなかったのですか?」
桐谷「ああ・・・、俺は政府に口を挟めるような権利はないからな・・・」
潮「そうなんですか・・・」
朝潮「そこで私達に」
桐谷「うむ。表立ってやれないからな。君達ぐらいしか頼めないんだ。支援はしっかりする、時間もかけていい、とにかく成功させてくれ」
朝潮「・・・分かりました!任せてください!」
桐谷「すまんな」
世話人「失礼します。お茶を持ってきました」
桐谷「おお、ご苦労。さ、飲んでくれ。当家で開発した新茶だ」
朝潮「あ、ありがとうございます」
桐谷「どうだ?苦味が少しあると思うが疲労が取れるんだ」
潮「・・・美味しい」
初霜「美味しいです」
朝潮「これは・・・飲んだことない味・・・」
桐谷「ははは、それはよかった」
朝潮達は、新茶を飲みつつ、しばらく雑談をした。
そして、気づけば夕方になっていた。
桐谷「おおもうこんな時間か。今日は宿舎でゆっくりしなさい。今迎えをよこそう」
朝潮「あの、最後に、お願いいいですか?」
桐谷「ん?なんだ?」
朝潮「実は・・・」
・・・
それから、数週間後・・・
三日月「・・・っ(パチッ」
あれ、私・・・、なにを・・・。
仁助「おはよう、三日月」
・・・誰だっけ・・・?・・・ああ、そうだ、思い出した。
三日月「・・・っ、おはよう、パパ・・・」
私は、この人の子供だった。