三日月「お姉ちゃん!おねえちゃん!!」
皐月「・・・(ハアハア」
仁助「急いで医務室に運べ!早くこい!!」
憲兵「は、はい!」
桐谷「おい!人形艦隊が来てるぞ!」
仁助「ちっ、狙いは三日月か・・・。くそ!艦隊が出撃してるときに・・・。お前は隠れてろ。だれか!三日月を連れてけ!」
憲兵「はっ!」
三日月「ぱ、ぱぱ!いやだ!離して!」
仁助「・・・」
菜「お父さん!今の戦力じゃ・・・」
状況を知った菜が、司令部から走ってきた。
仁助「菜も三日月といなさい。艦隊が戻るまで時間を稼いでおく」
菜「お父さん・・・」
仁助「早く行け!!」
菜「・・・っ」
菜は、仁助も連れて行こうとしたが、仁助の気迫に負け、一人で秘密司令部に向かった。
・・・秘密司令部・・・
菜「三日月!銃は!」
三日月「お姉ちゃん!これしかないけど、使える?」
そう言って三日月はライフルを菜に渡した。
菜「うん、大丈夫。三日月はこれを持っていて」
代わりに菜は三日月に拳銃を渡した。
菜「・・・お父さん、大丈、っ!」
仁助のことを心配していると、大量の砲撃音が聞こえ、秘密司令部が揺れた。
菜「来た・・・。三日月、伏せて!」
菜は三日月の上に覆いかぶさった。
数十分間、砲撃の音と振動が起きていたが、それも徐々に減っていった。
菜「・・・っ、もう大丈夫だよ。・・・三日月?どうしたの?」
三日月は頭を押さえながらうめき声を上げていた。
三日月「うぅ、あう・・・。やだ、やめ、て・・・」
菜「三日月?三日月!!」
・・・数日後・・・
三日月「・・・、ここ、は?」
三日月が目を覚めると、そこは真っ白な世界が広がっていた。
下も上も、横も真っ白でそれがずっと続いていた。
三日月「・・・もしかして・・・、死んだ?」
???「死んでないよ」
突然、目の前に黒い影が現れた。
しかも、一つではなく、複数も現れた。
三日月「だ、だれ?」
???「三日月、私達を思い出して」
三日月「わ、私達?」
???「そう、思い出して・・・」
影は、徐々に薄れていった。
三日月「ま、待って!っ・・・」
三日月は影を追いかけようとしたが突然、頭に衝撃が走り気を失った。
・・・さらに数日後・・・
三日月「・・・っ(パチッ」
菜「っ!三日月!!」
桐谷「おお、よかった・・・」
仁助「なんとか無事だったか・・・」
テントみたいな部屋で目覚めた三日月の周りに菜達がいた。
しかし、桐谷と仁助はあちこちに包帯を巻いていた。
三日月「・・・っ、そうだ。あの襲撃はどうなったのですか?」
菜「出撃していた艦隊が戻ってきたおかげで助かったよ。まあ、基地はぼろぼろになったけど・・・」
三日月「皐月お姉ちゃんは?」
菜「無事だよ。今は寝てるけど」
三日月「・・・よかっ、っ!」
菜「どうしたの!?」
桐谷「っ!ま、まさか・・・、お、おい!安定剤を持って・・・」
三日月「っ・・・」
三日月の頭の中にたくさんの記憶が流れた。
三日月「っ!・・・そういうこと、か・・・」
仁助「三日月、大丈、っ!」
三日月は近づいてきた仁助の腰についていた拳銃を奪うと仁助に向けた。