山口沖に撤退した朝潮達は、1度対馬に戻ることにした。
・・・対馬島・・・
村人1「花風達は今どの辺りですかね~」
村人2「もう佐渡島まで行ったりして」
村長「ホッホッホッ、ありえそうだの~」
村人3「大変だー!!」
村役場で団欒していた村長達の元に瀬戸内海の戦いの情報が飛んできた。
村人3「・・・と言うことらしい」
村長「なに!?そりゃ真か!」
村人1「ここにもやって来るのか」
村人2「いや、わからん。村長、いかがいたします?」
村長「うーむ・・・」
村人4「おい!艦隊がやって来たぞ!」
村長「なんじゃと!?」
あまりにも突然のことに村長は役場を飛び出し海を見た。
水平線の彼方から複数の影がやって来た。
村長「て、敵か?」
村人1「村長、迎撃の準備を・・・」
村人2「今からじゃ、間に合わないぞ・・・」
村人3「・・・んっ!?あれは!」
双眼鏡で艦隊を見ていた村人は、見知った顔が先頭にいることに気付いた。
村人3「あれは、花風だ!花風達だ!」
村長「お、おお・・・、よかったよかった・・・」
村人2「しかし・・・なんか多くないか?」
村長「なにかあったのかもしれん。すぐに聞くぞ」
浜辺に到着した潮達に村人が集まった。
村長「どうしたこの人達は!怪我人だらけだぞ!」
潮「はあはあ・・・、せ、説明は後でするので今はこの子達の治療を・・・」
村長「わ、分かった。おい!村人全員を集めろ!」
全員「お、おう!」
村長は艦隊を役場に運ぶと机や椅子などの家具をどけて、災害に備えて置いていた毛布や布団を敷いて臨時の病院にした。
そして、村中から人をかき集めて治療を行った。
村人1「包帯もってこい!急げ!!死んじまうぞ!」
村人2「暴れるな!痛いのは分かるがじっとしてくれ!傷が塞がらんだろ!くそ、こんな時に麻酔がないなんて・・・」
村人3「除細器!早く!」
三日月「もう包帯ないの!?」
村長「お前トラック持ってるだろ!それで隣街から話の分かる医者と医療品持ってこい!」
村人4「任しとけ!(タタタ」
役場が1時間の内に血と消毒液の臭いに包まれた。
医者や看護師等、治療できる人は治療し、できない人は水や包帯等を運び、トラック等、大型車両を持ってる人は隣の村や街から医療品や医者を連れてきた。
ついには対馬航空基地から軍医や衛生兵がやってきて島中が慌ただしくなった。
必死の治療は半日も行われ、落ち着いてきた頃には暗くなっていた。
村人1「終わったな・・・」
村人2「だな・・・、しかし、全員は無理だったか・・・」
村人3「かわいそうにな・・・。見ろ、この子なんて、まだ幼稚園ぐらいじゃないか?」
村人4「ああ・・・、そうだな・・・」
懸命な治療の末、多くの艦娘は一命を取り留めたが、数名が助からず、白い布が顔に被せられてあった。
役場内では後片付けが行われていた。
村長は、潮を外に連れ出し、大和達のことを聞いた。
村長「・・・それで、彼女達は・・・」
潮「瀬戸内海のことは・・・」
村長「それは知っている」
潮「あの子達は、呉鎮守府の生存者で・・・」
村長「なるほどのう・・・。潮達は援軍にか?」
潮「はい。私と朝潮と初霜が敵を食い止めてる間に逃がしました」
村長「そうか・・・、また、つらい思いをしてしまったの・・・」
村長は潮の肩を叩いた。
村長「・・・これからはどうするのじゃ?」
潮「旅は続けます、が、あの子達をどうするかを決めてからにします」
村長「そうか・・・、まあ、ゆっくりしなされ。もう、今日は遅い。早く休むといい」
潮「はい・・・、では・・・」
潮は村長と別れると静流宅に向かった。
家にはすでに朝潮達がおり、居間でのんびりしていた。
朝潮「おかえり」
潮「・・・ただいま。それで、どうします?」
初霜「落ち着いたら行こうと思ってるけど」
三日月「若狭基地に行こうってなって」
潮「若狭基地?どうしてですか?」
若狭基地は日本海を防衛する基地の一つでかなり規模は小さい基地だった。
朝潮「私達、そこの提督と交流があって。そこでなら大丈夫かなって」
潮「それなら大丈夫、ですかね」
朝潮「じゃあ、落ち着いたら行こっか」
全員「おー!」
それから1ヶ月後、全員の痛みがなくなったのを確認すると、艦隊を若狭基地に移動させるために準備を行った。
そして、それから一週間後・・・
大和「約1ヶ月、本当に、お世話になりました(ペコリ」
全員「お世話になりました!」
村長「いやいや、我々がやれることをしたまで・・・。道中気いつけよ。敵が来るかも知れん」
大和「はい。ありがとうございます」
村長「朝潮、初霜、三日月、そして、潮」
朝潮、初霜、三日月、潮「はい」
村長「・・・また、帰ってきんさい。待っておるぞ」
朝潮、初霜、三日月、潮「はい!」
全員で敬礼をすると海に入っていった。
村人1「気を付けろよー!」
村人2「応援してるぞー!」
村人3「元気でなー!」
村人達の声援を聞きながら対馬を離れていった。