対馬をでた艦隊は福岡、鳥取、京都で野宿しながら若狭に向かった。
特に日本海から瀬戸内海に入る山口沖は大きく迂回しつつ警戒をしながら通過した。
そして3日後、艦隊は無事、若狭護衛基地に到着した。
春雨「~♪」
三日月「あ、春雨さーん!」
春雨「っ?あっ!いらっしゃーい三日月ちゃん!」
ベンチに座っていた春雨に三日月は抱きついた。
朝潮「春雨、久しぶり」
春雨「あ、朝潮さん。お久しぶりです」
朝潮「臼口司令官はいます?」
春雨「いますよ~」
春雨は宿舎の中に入っていった。
朝潮と三日月もその後をついていった。
・・・提督室・・・
臼口菜提督「・・・っ、はーい」
春雨「失礼します」
菜「あ、春雨ちゃん。どうしたの?」
春雨「朝潮さんと三日月ちゃんが来ました」
菜「えっ、ほんと!」
朝潮「失礼します」
菜「ほんとじゃないか~。久しぶり!朝潮!」
朝潮「お久しぶりです」
菜「三日月も相変わらずちっちゃくてかわいいね~(ギュ~」
三日月「く、苦しいです・・・」
菜「あ、ごめんごめん。それにしても、ほんとに久しぶりだね。それで、どうしたの?」
朝潮「ちょっとお願いがあって・・・」
朝潮は事情を一から説明した。
菜「・・・なるほど・・・、分かった。その子達は私に任せて」
朝潮「ありがとうございます」
菜「それで、あなた達はどうするの?」
三日月「佐渡島に挨拶(殴り込み)にいってきます!」
菜「おっ、ついにね!あのクソニート能なしアホンダラ・・・」
佐渡島の提督の悪口をそれから5分ぐらい言った。
菜「・・・セクハラ突撃糞提督を遂に!、やるんだね!!」
三日月「は、はい・・・」
朝潮「(よく噛まなかったな~)」
菜「あ、そうだ。父さんに会ってきたら?」
朝潮「あ、そうですね。いつもの道場ですか?」
菜「そうそう」
朝潮「じゃ、行ってきまーす」
三日月「あ、ま、待ってー!」
菜「・・・さてと、引き取りに行きますか。春雨、手伝って」
春雨「分かりました~」
菜の父、臼口仁助は1年前までは若狭基地の提督だった。
今は娘の菜に提督の座を譲ったが、未だ強い権力を持っている。
それと同時に剣術家でもあり、剣術の流派の1つ、若狭海迅流の創設者だった。
朝潮達も佐渡島にいた頃は弟子入りしており、瀬戸内海で朝潮が使った技もこの流派のものだった。
・・・基地内、若狭海迅流道場・・・
朝潮「・・・ふぅ・・・、失礼します」
道場の中には1人の男性と藁人形があった。
???「・・・せいっ!」
男が刀を振ると、あっという間に藁人形はバラバラになった。
朝潮「あ、あの!師範!」
臼口仁助「っ、おお。朝潮か、懐かしいな」
朝潮「は、はい!お久しぶりです!」
仁助「三日月も一緒か」
三日月「はい!」
仁助「そうかそうか・・・。三日月、外で稽古してるやつがいるから一緒に稽古してらっしゃい」
三日月「はーい!」
三日月は外の稽古場に走っていった。
朝潮「あの、師範・・・」
仁助は朝潮に木刀を投げた。
仁助「言わなくてもわかる。構えろ」
朝潮「・・・さすがですね。お見通しです」
朝潮は荷物を置き、木刀を拾うと構えた。
仁助「来い」
朝潮「・・・お願いします!おりゃー!!」
・・・それから数時間後、夜7時・・・
仁助「・・・どうした?一回も当たらないぞ」
朝潮「・・・はあはあ・・・ゲホゲホ・・・」
数時間休みなしで打ち込んだが、何度も打たれ、朝潮の骨が折れており、吐血もしていた。
しかし、仁助は無傷だった。
朝潮「ま、まだ・・・まだ・・・、っ」
朝潮は立ち上がろうとしたが、その瞬間に気を失いその場に倒れた。
仁助「・・・ったく、昔から変わらないな・・・、おい」
仁助が手を叩くと、隣の部屋から門下生が出てきた。
仁助「運んどけ」
門下生「はっ」
門下生達が朝潮を担架で運んでいくと、仁助は反対を向いた。
そこには真っ二つに割れた木の枝が落ちていた。
仁助「・・・あの時・・・、朝潮は飛ばした枝を切った・・・。・・・合格だな・・・」
・・・翌朝・・・
朝潮「・・・っ、っ!いてて・・・」
三日月「っ!朝潮さん!」
朝潮「・・・三日月・・・」
初霜「・・・負けたのね・・・、やっぱり・・・」
潮「・・・そんなに強いんだ・・・、元司令官って・・・」
朝潮「・・・」
菜「あっ、起きてる」
朝潮「っ、菜さん。おはようございます・・・、あの、あの子達は・・・」
菜「今は順次、検査と治療を行ってるよ」
朝潮「そうですか、ありがとうございます・・・」
菜「あっ、そうだ、朝潮。父さんから伝言」
朝潮「?」
菜「完治したら来い、って」
朝潮「・・・わ、分かりました、っ」
初霜「っ?どうしたの?」
朝潮「いや、ちょっと、寒いなって・・・」
三日月「じゃあ、あっためてあげる!(ギュ~」
朝潮「・・・ありがとう///」
朝潮は三日月の頭を撫でた。