黒髪駆逐隊の大冒険   作:秋月雪風

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9.作戦会議

それから2ヶ月後、朝潮の傷は完治した。

 

そして、早速仁助のところに行った。

 

・・・道場・・・

 

朝潮「師範、いますか?」

 

道場の前で待っていると、中から仁助が出てきた。

 

仁助「来たか。入れ」

 

朝潮「はい!」

 

仁助の後を追い道場に入った。

 

神棚の前に座るように指示され、朝潮が座ると、仁助は奥の部屋に入っていった。

 

そして、少しして、仁助は大きい木箱を持ってきた。

 

長方形の形をしており、赤い紐が巻き付けられていた。

 

朝潮「師範、それは?」

 

仁助「うむ。これは、先月完成した刀でな」

 

朝潮「刀・・・、ですか・・・」

 

仁助「ああ、お前のな」

 

朝潮「っ!」

 

自分の刀だと知り、朝潮は驚いた。

 

朝潮「わ、私の、ですか?」

 

仁助「そうだ。そして、お前をここに呼んだのは、この刀を渡すためだ」

 

朝潮「そ、そうだったんですか・・・」

 

朝潮が刀に触れようとした。

 

しかし、仁助は刀を遠ざけた。

 

朝潮「えっ?」

 

仁助「まだ触っちゃいかん。これより鎮刀の義を行う」

 

朝潮「鎮刀の、義?」

 

仁助「ああ、若狭海迅流独自の儀式でな。この刀を世のため人のために使う、決して欲で切りつけないようにお祓いをするんだ」

 

朝潮「な、なるほど・・・」

 

仁助「・・・さて、始めるか」

 

仁助はすでに置いてあった箱から、儀式に必要な者を取り出すと、刀を抜き、神棚に置いた。

 

仁助「・・・、手を合わせろ」

 

朝潮「は、はい」

 

朝潮は手を合わせると、仁助はお経を読み始めた。

 

お経は10分間続き、読み終えると、盃と、米を神棚に置いた。

 

そして、仁助は神棚から刀を取ると、それを朝潮の前に差し出して・・・

 

仁助「さあ、受けとれ」

 

朝潮「・・・はい」

 

朝潮は刀を受けとると、右側に置いた。

 

仁助「・・・これで終了だ。これで、その刀はお前の者になった」

 

朝潮「あ、ありがとうございます」

 

仁助「名前も彫ってある。水鏡悪守、だ。水鏡と呼ぶのもいいな」

 

朝潮「す、水鏡、悪守?どんな意味ですか?」

 

仁助「水雷戦隊の鏡と言われたお前が、悪からその身を、そして大切な者を守れ。まあ、そんな感じだな」

 

朝潮「・・・ふふっ、ありがとうございます」

 

朝潮は、刀を抜いた。

 

刀は若干黒く、そして、やや小さかった。

 

仁助「奴らを叩きのめすんだろ?行ってこい」

 

朝潮「はい!失礼しました!」

 

朝潮は道場を去ろうとしたが、後ろから仁助に呼ばれた。

 

仁助「これを渡しておく。俺からの最後の試練だ」

 

そういって、紙を渡した。

 

朝潮「は、はい!分かりました!」

 

そして、朝潮はその場を後にした。

 

外では門下生に混じって三日月達が稽古していた。

 

初霜「あ、朝潮さん。怪我は治ったの?」

 

朝潮「うん。それに、師範に刀をもらった。・・・あれ?三日月は?」

 

潮「三日月ちゃんならあそこに・・・」

 

三日月「いち、に、いち、に・・・」

 

三日月は片腕だけで素振りをしていた。

 

朝潮「・・・器用だよね。三日月って」

 

初霜「そうだね・・・。片腕無いのに、治療したりしてるし・・・、家事とかも全部やるし・・・」

 

三日月「っ、あ、お姉ーちゃーん!!(ギュ~」

 

朝潮「お、っとと・・・、ふふっ、よしよし~(ナデナデ」

 

三日月「~///(スリスリ」

 

潮「あ、あの、朝潮さん。今後のことについて・・・」

 

朝潮「うん。ちょっと、部屋行こうか」

 

そう言って、4人は部屋に戻った。

 

・・・朝潮達の部屋・・・

 

部屋に戻ると、朝潮は仁助からもらった紙を開いた。

 

紙の内容には、「鬼之一太刀全守喜之一太刀全殺」が真ん中に大きく書かれており、「使い方を間違えるな」と端に小さく仁助の伝言が書いてあった。

 

朝潮「・・・どういうこと?」

 

潮「さ、さぁ・・・」

 

三日月「・・・???」

 

初霜「うーん・・・」

 

朝潮達はしばらく悩んだが、答えは分からなかった。

 

初霜「ま、まあ、後でいいんじゃない?」

 

朝潮「そ、そうだね」

 

朝潮は紙をポケットに入れた。

 

潮「それで、明日、ですよね?」

 

三日月「うん!明日遂に!」

 

初霜「あの憎たらしい人達を」

 

朝潮「消し炭にする!」

 

三日月、初霜、朝潮「よし!!」

 

潮「・・・(す、すごい怖いな~・・・)」

 

朝潮「よし!明日に向けて準備開始ー!」

 

三日月、初霜「おー!!」

 

潮「お、おー・・・」

 

4人は部屋をでて、それぞれ準備を始めた。

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