山育ちの流星の学園生活   作:不知火 秋

10 / 10
はい、気づけば1年間放置してしまいました

スタレやゼンゼロ等のゲームが面白いのが悪いです。それはそれとして天盃龍は許さない。首を洗って待ってろ

この話が投稿前にオルフェーヴルが正式にアプリで出てきましたが、ここのオルフェーヴルは、ドリジャと共にいいとこのお嬢様路線で行きます。
今でこそマスクド三冠馬スタイルですが、そのうちイメチェンして(見た目は)いつもの余になります。もちろんお茶漬け好きは変わりません



そんなこんなでレースとはかけ離れた10話目です。
お楽しみください
前半はルインちゃん視点、後半はテイオー視点となります。



前回のあらすじ

怖い顔



いい汗かいたあとのご飯は最高

 

 

 私たちスピカはトライアスロンのあと、トレーナーの乗ってきた船で軽い昼食を取りつつ合宿所の方に戻り、砂浜での巨大タイヤ引きやクイズ大会、砂浜での往復1000本ダッシュをこなしていた。

 スペ先輩が食べ放題チケットで頭がいっぱいだったのか、1000本ダッシュでスっ転んで顔面から砂浜に突き刺さったことを追記しておく。

 

 

 

 そんなこんなで、今日の予定していたトレーニングが終了し時刻は15時。

 夕飯にはまだ早い時間だ。

 

 今日の夕飯はなんだろうかと思い、沖野Tに聞いてみると本日の夕飯は海鮮丼や、海鮮をふんだんに使った鍋との事。

 

 

 少し気になったけど、仮に自分で採ってきた食材とかを持っていけば調理してくれるのだろうか?

 

 沖野T、宿の店主に聞いてくれるんですか?ありがたいです。あ、OK出たんですね。むしろ楽しみにしてると。それはそれは頑張らないとですね。

 

 

 

 

 ふむ、それならトライアスロンで遠泳している時にいい感じの肉付きをしていた魚がいたな......。前に見た図鑑に載ってた鯖って魚だっけか。

 

 うん、アレを取るか。如何にも米と合いそうな面構えをしていたし。

 

 

 ちょっとゴルシ先輩に船を出してもらおう。確か船舶の免許を持ってたはずだし。

 ついでに他の人を誘ってみよう。

 

 

 

 

 

 ☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 ゴルシに声をかけられてから数分後、ルーちゃん主催の追加の夕飯確保部隊が揃った。

 

 メンツはボクことトウカイテイオー、ルーちゃん、ゴルシ、マックイーン、スペちゃん、キタちゃん、ダイヤちゃん。そしてリギルからオルフェーヴルちゃんとディープインパクトちゃん、エルが来た。

 

 まさかリギルから来るとは思わなかったが、元々はスペちゃんがエルを誘ったらしく、オルフェーヴルちゃんとディープインパクトちゃんは私が主催して食材集めをすると聞き、東条トレーナーに参加希望の旨を伝えたところ「今日こなす分の練習は終わっているから、親睦を深めに行ってらっしゃい」との事だった。

 

 かくして、計10名で漁に出るのだった。

 

 

 

 少しの間船に揺られ、先程ルーちゃんが魚群を補足した海岸と島(トライアスロンやった島)の間に到着。各々が釣竿を用意していると、ボチャンと何かが海に落ちたような音が聞こえた。

 

 

「あ!ルインさんが海に飛び込みましたわ!!」

 

「え゛っ!?嘘!?」

 

 マックの叫びでみんなは大慌てで探そうとするが、数分もしないうちにルーちゃんは浮上してきた。

 

 

「よし、まずは3匹。持ってたら船に上がれないんでゴルシ先輩パスです」

 

 ルーちゃんはそう言うと、何か大きなのを漁船に投げる。即座にゴルシが器用に特大タモで回収するとそこには鯖が2尾、鰹が1尾入っていた。

 

 回収直後にルーちゃんは船へ戻ってきたが、速攻で涙目になったオルフェーヴルちゃんとディープインパクトちゃんに捕まりお説教を受けていた。心配させたんだし妥当だね。

 

 

 それの傍ら、ゴルシがさっきタモで回収した魚を見て驚愕していた。

 

 

「おいおい...マジか.....こいつァ、ノッキングしてあらァ......」

 

「ノッキング?何さそれ」

 

「簡単に説明しちまえば、ノッキングガンっつう特殊な道具を使って生きたまま捕獲する高等技術って思ってくれりゃいい」

 

 へぇ.....そんな技術があるんだ....。ん?今の説明おかしくなかった?

 

 

「あれ?でも、ルーちゃん何も持ってなかったよね?」

 

「あぁ、何も持ってなかった。でも、この魚達はノッキングされている....」

 

 

 お説教から解放され、自由の身(なお、両腕は同室の2人にがっしりと組まれていた)になったルーちゃんを呼ぶと、何と指でやったらしい。

 

 海中で泳ぐ魚に対して近づき、その芸当を成し遂げたということだった。

 

 

「それにしても、素手でよく射程に持ち込めたな.....」

 

「あ、それは気配を消して近づいただけですね。これが出来なきゃ実家周辺での隠れんぼや鬼ごっこには勝てませんでしたから」

 

「お前ん家は生粋の野生かなんかか?」

 

「あのゴールドシップさんがツッコミに回ってる....!?」

 

「失礼だな、マックちゃんよぉ。アタシだって常にボケに回ってるわけじゃねぇやい」

 

 ちょっと何言ってるかわかんなかった。

 

 その後は両脇をがっしりとオルフェーヴルちゃんとディープインパクトちゃんに抑えられたルーちゃん含めて、皆で夕方まで釣りを楽しんだ。

 

 結果は入れ食いも入れ食いで、色んな魚が釣れた。(釣れた魚は、釣れた傍からゴルシがシメてくれていた)

 だけど、何故かルーちゃんの採った鯖だけは他の鯖と少し違い、分けられてボックスに入れられていた。普通の鯖も見比べると、お腹がちょっと金色っぽく光っていたのだ。

 

 

「あ、ダイヤちゃん!この鯖は!」

 

「うん!間違いないよ!」

 

 おや?この鯖のことを2人は知ってるみたいだ。

 

 

「あれ?2人とも知っているんデスか?」

 

 エルが気になったのか、2人に聞くとキタちゃんが興奮気味に語ってくれた。いわく、鯖は本来回遊するのに、この鯖はずっとその場所に留まってる個体なのだという。普通の鯖のは全く違う味わいなのだという。

 

 そう言われると食べたくなってきた.....。

 

 

 

 

 

 今回の釣果を宿の店主に見せると、腕が鳴ると意気込んでいた。心做しかちょっと若返って見えたのは気のせいだと思う。

 

 夕飯は、せっかくリギルから一緒に釣りに来てくれたということもあり、スピカとリギルの両チームが揃って夕飯をいただくこととなった。

 

 皆で釣った魚は店主の腕が存分に振る舞われた豪勢な夕飯に変わり、軽い宴会のようになっていた。

 

「おいひぃれふぅ......」

 

「あぁ、スペ先輩....ほっぺがパンパンに....」

 

「テイオーさん、自分で釣った魚を食べるというのは、いいものですわね。何時もよりも美味しく感じますわ」

 

「だねぇ.....。おっと、そろそろ例の鯖が出るみたいだよ!」

 

 

 

 

 幻の鯖はクーラーボックスで運ばれ、クーラーボックスから出された幻の鯖を宿の店主では無い、料亭の職人さんがみんなの前で捌き始めた。

 

 そう。実は、例の幻の鯖だけはまだ食卓には並んでいなかったのだ。

 幻の鯖を見た店主は自分の腕じゃこの鯖を捌くのは畏れ多いということで、キタちゃんの実家の御用達の料亭の職人さんに来てもらっていたのだ。

 

 そうして捌かれ、刺身となった鯖を口にすると、その鯖は声にならないくらいの美味しさだった。

 

 

 

「ふむ......美味しい.....こんなに美味しい鯖は食べたことがない.....。幻の鯖と言われるだけはある......」

 

 カイチョーがこんなに褒めるだなんてやっぱり、この鯖は凄いんだ....!

 

 

 みんなが幻の鯖に舌鼓を打ちながら、夜は更けていった。

 

 

 

 

 

 

 

 




第10話でした。読んでいただきありがとうございました!

ちなみに幻の鯖のモチーフは三浦半島でとれる、松輪鯖。
ウマ娘世界だし、きっと普通は生息してないような場所でカツオや松輪鯖が生息してるよ。ウマ娘に食べてもらうために(暴論)
鯖をセレクトした理由は、私が好きだからです。だって鯖うめぇんだもん。なお、カツオは食べたことは無いです。
松輪鯖をピックアップしたのは、最近美味しんぼを見たからですね。葉山の鯖に近いのが松輪鯖らしいので

トリコの世界のノッキング、便利ですよね。生きてるけど暴れない状態で回収出来るってのがいい。
なんでゴルシがノッキングを知ってるのかって?ゴルシだからさ

次回からは夏合宿が終わって学園に戻ります!なんかゲームと飯しか食ってねぇなこいつら。




オルフェーヴル&ディープインパクト→ルインが突然飛び込んだので、気が気じゃなかった。その日から1週間はスピカの宿でルインを抱き枕にした。

ルインミーティア→ノッキング技術はデカイリーゼントの爺さんに教えてもらった。1週間抱き枕になった。毎朝窒息しかけた。

キタちゃん&ダイヤちゃん→久しぶりに幻の鯖を食べれて大喜び。ダイヤちゃんはキタちゃんと料亭に行った際に味わっていた為知っていた。

カイチョー→鯖の美味しさにダジャレを言える余裕はなかった。
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