山育ちの流星の学園生活   作:不知火 秋

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星穹列車の乗り心地は最高だぜ。
というわけで、遅れてしまいましたが最新話です。


トライアスロン

 

 

 

 幕末でスッキリした翌日、とうとう夏合宿のトレーニングが始まる。

 私たちは水着に着替えて海岸に立っていた。

 

 

「今年は何をやりますの?」

 

「おう、まずは前回にやったトライアスロンをやろうと思う」

 

「前座がトライアスロンですか?」

 

「そうだ」

 

 トレーナーは海岸線に見える島を指差す。

 

 

「まずはあの島まで泳ぎ、その後は自転車で島をグルっと一周し、山を越えて降ったところがゴールだ」

 

 ほう。それはいいね。いいトレーニングになりそうだ。

 

 

「もちろん、今回も景品付きだ」

 

「リギルの使ってるホテルのスイーツ食べ放題券ですわね!」

 

「その通り!だが!今回はチーム戦じゃなく、個人戦だ!1着でゴールしたやつにこの食べ放題券を贈与する!!!!」

 

 

 別に食べ放題券はどうでもいい、スピカの全員を追い抜いてゴールしたい。今の私の心はそれだけだった。

 その気持ちが心の中にある。それだけで、体に不思議と力が漲るようなそんな感覚があった。

 

 

 

 

 

 最初は、スイミング。トレーナーのカウントダウンで飛び出し、海へと飛び込む。

 

 うん、海の流れは悪くない。これならペースを落とさずに行けそうだ。

 個人で大雨で大暴れしてる川を上流に向けて着くまで泳ぎ続けるのとは違って、競って長距離を泳ぐ。誰よりも早く、急がねばならないという環境が最速で最高効率の泳ぎを生み出し、それにより肉体への負荷をかけていく。

 まだ、始まったばかりだが。悪くない、このトレーニング。

 

 

 

 

 私は3位で島に到着し、次の自転車に乗って走り出す。ちなみに1着はスペ先輩、2着はマックイーン先輩だ。

 

 長時間泳いだ後にすぐさま違う運動をするというのは案外キツい。だが、体に負荷がかかっている感覚は悪くなく、私はスピードを上げていく。

 

 

 

 島を一周し終わる頃にはマックイーン先輩を抜かし、私が2位となっていた。スペ先輩は私よりも少し先に山を登っていた。負けてられない。

 

 負けたくない。スペ先輩に勝ちたい。

 

 

 山を登り始め、意識をそれ(勝ち)のみに絞り、全力で足を踏み込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気がつけば、私はゴールにいた。

 

「は?」

 

 

 え?なんで?私、さっき山を登り始めたはずなのに......。

 

「いやいやいや。は?じゃないぞ....。お前が1着だぞ。

 おっかねぇ顔してゴールしたかと思えば、どうした?」

 

「あ、いや、なんでもないです......」

 

 

 一連のやり取りを終えると、そのタイミングでスペ先輩がやってくる。

 

「あぁ〜......負けちゃいましたぁ.....。食べ放題......」

 

「あー.,,,私はいいので、スペ先輩に食べ放題チケットあげますね?」

 

「!!!!! ありがとうルインちゃん!!」

 

 スペ先輩は笑顔を浮かべるとハグをしてくる。くっ!立派なお餅で息が!

 

 酸欠寸前で解放され、スペ先輩が謝罪の後に改めて感謝する。

 その後、スペ先輩は『そういえば』と何か思い出したかのように話し始める

 

 

「そういえば、さっき凄い怖い顔で走ってたけど何かあったの?」

 

「い、いや。何も覚えてないんですよ.....。強いて言うなら、負けたくないって思って走ってたらいつの間にゴールしてたというか......」

 

 なんで記憶が無いのか。2人で頭を悩ませていると次々と残りのメンバーがゴールしてくる。

 

 

 まぁ、なんでかなんて悩んでも仕方ないか。

 記憶のすみに置いておくとして、次のトレーニングだ。

 

 よぅし、頑張るぞ

 

 

 

 




割とトレーニングどうしようと思った。
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