ウルトラマンティガ〜EPISODE OF EVIL〜 作:神白椿
怪獣が出た、と言うことは僕はまたあの巨人にならなければならないと言うことである。それをハジメたちに見られてはいけないだろう、とも思った。
じゃあ、なんと言い訳をしようか?模範解答はコレである。
「おい、ハジメ」
「なんだ?柄にもなく決意を決めた表情で?」
「トイレ行ってくる」
「おい!この状況でか!?まてよ、おい!」
………またなかった。僕は再び音叉-スパークレンス-を取り出した。何故これの名前をスパークレンスと名付けたかは思い出せないが突然頭に思い浮かんできたからだ。そして僕の体は光に包まれた。
目を開けると僕の体は巨人となっていた。目の前にいる怪獣を見据えファイティングポーズを取る、「ジュアッ」と僕は殴りかかった、拳には確かな感触、攻撃は通ったらしい、
ならばいけるだろう。
「ゴアッ」怪獣は掴みかかってくる。取っ組み合いになり僕は投げ飛ばされた。
「ウアッ」体が地面に叩きつけられる。それでも僕は立ち上がると怪獣に向かって走りながら蹴りをお見舞いした。「グウッ」怪獣は呻く、間を入れたらおしまいだ、僕は光弾を放つ「ハンドスラッシュ」と僕は叫んだ、何故かはわからない。と、突っ立っていた間に怪獣に押し倒され何度もパンチを喰らい、どうにか立ち上がるも尻尾で弾き飛ばされる「グウッ」体に痛みを覚える。だが、そんなことを気にしている暇はない、「ジュアッ」僕は奴に飛び蹴りを喰らわせた、そろそろあちら側も体力が消耗してきただろう、だが、それはこちらも同じだった。ピコンピコンとタイマーがなる、僕は腕を広げ思い切り逆L字に組む、「ゼペリオンショット」光線が発射され怪獣を撃ち抜いた。「ゴウアッ」怪獣は爆散した。
僕は空を見上げ飛び去った。
「それでは、こんどこそさようなら」
「うん元気でな」
それからしばらく経ちいよいよリュナ君の旅立ちの日が来た。
見送りには僕、ハジメ、セカイ君、ハルト君が見送りに来ていた。
「約束だよ、いつか会おうね」とハルトくんは何度も何度もリュナ君に語っていた。
「ところでさ、リュナ君」
「はい?なんでしょうか」
「いや大したことじゃないんだけどさ、本当に大したことじゃないよ、つくづく大したことでもないしおめおめ大したことじゃないよ」
「いや、途中から文法おかしくねえか?」
「じゃあ、言うよ」
「はい」
「どうしてこんなに宇宙船がいるんだよ〜!?」
そうなのだ、何故か彼が帰るときになって宇宙船が現れたのだ。
「何故って僕王族なんですよ」
「今になって新情報明かさないで!」
どうりで礼儀正しいと思った。
「それで、どこに移住するんだい?」
「月です」
「月?」
「はい、月です」
「Luna?」
「はい」
「Moon?」
「そうです」
「えーっと見つからないようにな」
「わかりました、みんなに伝えておきます」とリュナ君は言い宇宙船に乗り込んだ。
「それではみなさんお元気で」
「じゃあね」とセカイ君
「また会おうね」とハルト君
「それじゃあな」とハジメ
「お達者で」と僕
こうして、宇宙船は高速で消えていった
「ほら、元気出せよ」
「ありがとうセカイ」
と小学生二人は言っていた…ん?
「なあなあ、セカイ君」
「なんですか?」
「そういえば前から気になっていたんだけどさ、君…女の子なのか?」
「そーだよ」
「気づかなかったんですか?」
そうなのだ、口調が男らしいのと、小学生なのであまり男女の区別が分かりにくかった上、僕みたいなのがいるせいで余計わからなかったのだ。
「ほら、はやくかえろうぜ」
「うん!」
小学生二人組は仲良く手を繋ぎながら帰っていった。
……「ハ〜ジメクゥ〜ン」
「な…なんだよ」
「今時小学生でもあんないい人がいるのにそれと違って君は」
「うるさいうるさいうるさい」ハジメは走って逃げていった
「女に騙されちゃってさぁー」
「黙れ〜」
今日も僕らはいつもの日常を過ごしていく。