ウルトラマンティガ〜EPISODE OF EVIL〜 作:神白椿
「あと30分ほどで突入する」
と警官が言った。全員に緊張が走る、一闇社会とつながるなんてなんて凶悪な宇宙人なのだろう、僕らは突入して大丈夫なのか?そんなことが頭の中で渦巻いている。
こういうときに何かしら安心できるものはないものかと僕はポケットの中を探った、すると何やら冷たいものが当たったその冷たさは酷く心地よく、そして熱を帯びていた体が冷えてゆくのを感じた…ん?これって
「拳銃じゃん!なんでこれ触って安心しているんだ僕は!」
自分がサイコパスになりかけていた。
「それでは只今より突入する」と警官が言うと盾を持った警官が前に出た。
中から沢山の人が出てくる彼らは怒号を上げると襲ってきた。
そんな彼らを淡々と表情も変えずに薙ぎ倒す輩がいた…シイナである。
アイツは手に持っている軍刀を鞘に入れたまま相手をぶん殴っている。
かくいう僕はどうなのか?僕は彼女のような体力も持ち合わせていないため頭を使うのだ。
その方法とは
「ん?」
僕が拳銃を撃ち相手がそっちに気が取られている間に
「はあっ」
「ぐぅ」
…スタンガンを当てて気絶させることである
卑怯と言われても仕方がないそれが戦いなのだから
そうこうしているうちに大分上まで来た
シイナは圧倒的な強さで出てきた相手を倒している
僕は彼女のサポートに回ることにし、適当に相手を気絶させながら進んだ。
ふとシイナを見ると彼女の背後に男がいるのが見えた、この様子では彼女は気づかないだろう
僕は自分自身で出せる最大の速度で彼に近づき後ろからスタンガンを押し付けた
「え?」とシイナが珍しく戸惑った声を出した
「後ろ、取られていたぞ気をつけろよ」
「ああ…」
彼女も疲れているのだろうか何だか様子がおかしかった
その違和感は本物に変わった。
前を歩いていた彼女が姿勢を崩し転んでしまった。
慌てて近づくと足を怪我しているのが見えた
「無理をするな、この先も少しあるんだから」
「しかしな、私は進まなかればならない…痛っ」
「だから、無理をするな」
と僕は彼女に言った
「すみません、彼女一度連れて帰って治療を受けさせてもらっていいですか?」
「あなたは?」
「もう少し先に向かおうと思います」
幸いにも僕には巨人の力がある余計なことをしない限り死ぬことはないだろう
「まて、君が死んだら君の親御さんになんと言えばいいか」
「これ幸い僕には両親がいないんでね」
そして僕は何も言わずに走り去った…おそらくそれが最善だと信じて
この選択が間違っていたのか?それはまだ分からない。