ウルトラマンティガ〜EPISODE OF EVIL〜 作:神白椿
目覚めてまず感じたのは硬い石の感触だった。僕はあの時親子を助けて、それで…。と、なるとここは何処なのだろうか。死後の世界だろう、と脳内で判断が下された。嘘だろう、と思うことしかできなかった。いくら科学の力によってこの世の分からないことが徐々に徐々に判明しているにしても死後の世界なんてものは想像もつかなかった。あのあと、ハジメは無事に逃げられたのだろうか?あの親子は無事だろうか、両親は今頃どうしているのだろうか、やはり親よりも先に死んだことで僕は三途の川で石積みでもするのだろうか?などと考えているとふっと頭の中をあることがよぎった。「あれ?」とつい声が出てしまった、本当に僕が死んだのであれば体の重さなんてものは感じないはずなのに僕はしっかりと自重を感じている、それに少し怪我をしているのでやはり僕は死んだわけではないのだろう、そう言うことにしておいて僕はとりあえず立ち上がり周りを見渡してみた………「なんだ……あれ?」そう、そこには一つの巨人の像があったその姿はまるで人のようでありどこか仏のようにも感じられた。と、僕はその巨人像の前になにやら光があることに気がついた、僕はとりあえずその光に吸い寄せられるように向かうことにした。
そして今に至ると言うわけである目の前には音叉のようなものがありそこからは眩く、神聖な光が映し出されている。僕は己の知的好奇心からそれに触れてしまった……………その時だった巨人は光となった「え、どういうことだ?」と僕は言ったすると光は僕の体の中に入ってきた「っ……」と僕は言葉にならない叫び声をあげた、そして意識は暗転した。
再度目を覚ます、目の前には光の巨人がいた。「あなたは誰です?」と僕は彼?に問いかけた「………」彼?はなにも返さなかった。再び意識は暗転した………
再び僕はその空間に戻ってきた。「何だったんだ、あれ」と独り言を呟いているとなにやら石板らしきものがあることに気がついた、近寄って覗き込むとところどころが掠れていて読むことはできなかったがなにやら文字が書いてあった。だが僕の知らない単語であったため諦めようとしたその時、突然その単語の意味などが頭の中に入ってきた。僕はたまらず蹲った。知らないのに知っているこの気味の悪さに勝るものはないだろう、だがあの石板が意味していることは読み取れた「大いなる闇目覚めし時、光もまた目覚めん」この言葉が意味することは読み取れた。と、僕は服の右ポケットに先程の音叉が入っているのが分かった、僕は何ともなしにその音叉を取り出し胸の前に翳した。すると僕の体が暖かい光に包まれるのがわかった。
そして次に目を開けた時僕の視点ははるかに高くなっていた。大体50メートルくらいだろうか自分の腕を見てみると確かに先程の巨人像そのものとなっていた、怪獣がこちらに気づいたらしく咆哮をあげながら向かってくる、僕はそれを受け止めるべく手を広げた