ウルトラマンティガ〜EPISODE OF EVIL〜 作:神白椿
僕が班に入隊してから早8ヶ月がたった、あれからしばらくは怪獣が現れていないものの班は毎日残業に明け暮れていた、だが、主な仕事内容はマスコミ対応だった。手に持っている書類を破り捨てたい欲求が最大限まで溜まりかけているところへ話しかけてくる奴がいた。「なあなあアオイ、ちょっとここ分からないんだけれども教えてくれるか?」……ハジメである。何故コイツがここにいるのかと言うと答えは簡単……悪い女に引っかかって金をふんだくられてそれ絡みのゴダゴダで大学に居られなくなったからである。1ヶ月前電話で泣きついてきたときは何事かと思ったが相変わらずハジメらしい騒動の起こしかたで少し笑ってしまった。だが、流石に働き口を紹介させてやるのが親友というものなので悩むまもなく万年人手不足のここにきてもらった。とりあえず上官には体力がとても良いので実戦で役に立つと思いますと言ったら採用されたらしい……本当にここは大丈夫なのかと心配になってくる。
ちなみに班員は僕を含め5人なのだがここにきたということはよっぽどの変人か僕と同じ訳ありな連中なのでハジメが来るまでは仕事以上の関わりはしていなかった。
だからはっきり言ってハジメに来てもらえて助かっているのだがそれを言葉に出すのは気恥ずかしいのでまだ言っていない。「なあ、聞いてるか?」
「ああ、聞いているよ、そこは次に怪獣が現れた時に具体的にどのような兵器を用いるのか、また人体への影響はどのようなものなのか?てとこだろ、そこはまだ一体しか怪獣が現れていないので現時点では何も言えませんって返しとけよ。」
「いやいやいやいやそんなもんで納得してくれすはずがないだろ。」
「あいつらは多分それくらいの答え出しとくと意気揚々と発表するからそれでいいだろ。」
「なんかお前マスコミに恨みでもあるのか…」と言ってハジメは僕のデスクを離れていった。
さて、もうすぐで終わるだろう、久しぶりの定時上がりだせっかくだしハジメを誘って夕食でも行こうかと脳内で計画を立てていると
「ツキナミ、これもよろしくな」という無情な声がすると共にドサっと紙の束が僕のデスクに置かれた。
恨みがましい目でその顔を見上げるとそこには艶やかな金髪があった。それをおろして腰のところにまであるその女性が目に映ると僕は激しくため息を吐いた。
「おいシイナこれ君の仕事だろう、他人に押し付けるな」と僕がいうと
「いや、これは君の仕事だ」とシイナ
「誰がそう判断した?」
「私だ」
「お前かよ」などと仕事の押し付け合いを行なっていると、
「うるさいですよ、仕事の邪魔です」と冷たい声が聞こえた。
「すまない」
「分かってくれればいいんですよ分かってくれれば」と言って彼は再びパソコンに顔を戻した。
彼の名はオノミチ・ジュンヤ仕事はできるのだが他人へのあたりが強いというのが彼の難点だろう。
「じゃ、じゃあお疲れ様でした〜」
「おい、逃げるなハジメ!」
「ツキナミ、話はまだ終わっていないぞ!」
「だから仕事の邪魔って言ってるでしょう!」
と、言うわけで今日もまた同じ日常を繰り返す。