ウルトラマンティガ〜EPISODE OF EVIL〜 作:神白椿
銀色の漂流者-1-
「なあなあ、知ってるか?」とセカイは言った。
「何を?」と返すと、
彼はしたり顔でいった、
「この辺に宇宙人が出るっていう噂」
「え!それ本当?」
「ああ、それでな度胸試しに見に行こうと思うんだ」
「やめときなよ、何されるかわかんないんだよ」と不安げな顔でいうとセカイは
「なんだ?怖気づいてんのか?」と笑い飛ばした。
「そんなんじゃないよ」
「じゃあ行くんだな?」
「分かった、行くよ」
そこは鬱蒼とした林だった、木々は生い茂り雑草は伸び放題だった。
「確かに、何か出てきそうな雰囲気はするぜ」
「ねえ、もう帰ろうよ。」
「いいや、会うまで絶対に帰らない!」
「そんな〜」
と騒いでいる彼らは後ろまで迫っていく影に気が付かなかった。
「ねえ、なんか寒気を感じない?」
「またまた冗談言って、俺を騙そうとしてもそうはいかない…って」
「「出た~」」
そこにいたのは大きなハサミ状の腕を持った宇宙人だった。
「逃げるぞ」と言ってセカイは駆け出していった。
「待ってよ〜あっ」
その時だったハルトは転んでしまった。セカイはそれに気づいた様子はない、そんな彼に宇宙人が迫った。
「宇宙人が雑木林に?」とハジメが訝しむように言った
「本当なんです、コイツもみましたし」
今回我らがGUTSに宇宙人の目撃情報をもたらしたのは小学生二人だった。
「え〜っと君たちは度胸試しでそこに行ったのか?」とシイナが問うと彼らはそうですと認めた「そんなことは今後は行わないようにな」とオノミチが忠告すると彼らは何度も首を縦に振った
「やめとけやめとけそこら辺にしとかないと僕らは怖い大人だと思われるぞ、ただでさえ自衛隊ってだけで怯えられているんだから」と僕は彼らのフォローをした。すると彼らは少し落ち着いたのか僕に向かって感謝の意を告げた「ありがとうございます……お姉さん?」
「僕はお兄さんだ」やっぱりどうしようもねえガキどもだ、と僕が憤っているとハジメがボソッと言った「それはお前のどっちつかずの容姿のせいじゃ?」
「何か言ったかい?ハジメ」
「いいえ、何も」と彼は返した。
「と、いうわけでしばらく僕とハジメで行ってこようと思います」
「いいのだがそこは何故アオイとハジメなんだ?」というのは僕らの長官であるオガミ・マサキヨである。
「そりゃあ、彼らにとって恐れられていないのは僕……ってヒッ!」
「おい、私は何故恐れられているんだ?」と頬を膨らませながらシイナが言った。
「さあ?ご自身を振り返って見てはいかかでしょう?」
「喧嘩はやめろ、いい歳して見っともない」
「「ごもっともです」」
「あ、そろそろ時間なので行ってきます」
「ああ、新しい情報が入り次第連絡をするように」
「「了解」」