上越新幹線「あさひ」特急「かがやき」上原歩夢のひとり旅 作:新庄雄太郎
机の上に、置手紙を残して出て行ってしまったのだ。
「あれ、誰もいないのかな。」
と、彰と侑は歩夢の家にやって来た。
「おーい、歩夢。」
彰は部屋に入ると、机の上に置手紙が残されていた。
「えっ、何これ。」
置手紙には、こんな事が書いてあった。
私は弱い女です、明日は1人で旅に出ることになったので、二度と戻る事のない旅になるのでどうか探さないでください。 歩夢
と、置手紙に書いてあった。
侑はすぐに、シオンに電話してきていないか電話をして見た。
「はい、俺シオンだけど、ああ、侑ちゃん、どうした。」
「あのね、歩夢来ていないかな、多分名古屋の友人と一緒かなと思って。」
「俺の家には来てないけど、どうしたんだい。」
「それが、歩夢が置手紙を残して出て行っちゃったのよ。」
「えーっ、歩夢ちゃんが。」
と、シオンは驚く。
「もし、来ていたら連絡してよ。」
「わかったよ、こっちも探してみるよ。」
そう言って、シオンは名古屋駅へ向かって歩夢を探すことにした。
「えっ、この女の子。」
「はい、心当たりありませんでしょうか。」
「さぁね、乗客がいっぱいだからこの女は知らないな。」
在来線ホームへ行って探してみたが、歩夢の姿はなかった。
早速、新幹線ホームへ行って見た。
「歩夢が新幹線に乗って名古屋から来るから、「ひかり」に乗ってくるかもしれんな。」
と、思い込んだシオンは探してみることにした。
「東京から来た女の子。」
「ええ、この「ひかり」に乗っていませんでしたか。」
「いいや、この「ひかり」には乗っていなかったぞ。」
特急「南紀」と特急「ひだ」の番ホームへ行って見たが、歩夢はいなかった。
特急「しなの」の番線ホームでは。
「さぁね、この女の子は知らんなぁ。」
「そうですか。」
「ええ。」
そして、特急「しらさぎ」のホームでは。
「もしかしたら、歩夢は名古屋から北陸へ行ったって事も考えられるな。」
と、早速車掌に聞くことにした。
「すいません、この女の子知りませんか。」
「さぁ、この女の子は見なかったわね。」
「しかし、歩夢は特急「しらさぎ」に乗って北陸へ行く事もあるから、乗ってるかな思って。」
「なるほど、その女の子はこの「しらさぎ」には乗っていなかったな。」
「そうですか、どうも。」
名鉄ホームへ行って見た。
「さぁね、知らんな。」
「でも、この女の子だけどこの列車には乗っていなかったな。」
「そうですか、どうも。」
そして、シオンは侑に電話した。
「あっ、シオン君、見つかった。」
「ああ、JRと名鉄と高速バスにも当たって見たんだけど、歩夢らしき女の子は見なかったそうだ。」
「そう、ありがとう。」
と、言って、侑は電話を切った。
「それに、歩夢は千歌ちゃんの家に行ったのか。」
「ええ、千歌ちゃんの家には行っていないし、レオンの家にも来てないんだって。」
「そうか。」
「どこへ行ったのかな、歩夢。」
そして。
歩夢は名古屋にも行っていない事だから、どこへ行ったのだろうか。