上越新幹線「あさひ」特急「かがやき」上原歩夢のひとり旅 作:新庄雄太郎
「南さん、私が瑞龍寺へ行った後に駅前のホテルへ行った時にその女に会ったよ。」
「じゃあ、歩夢はその里見と一緒に高岡大仏と金屋町へ行ったんだな。」
「ええ、間違いないわ。」
「なるほど、その里見に最後に会ったのはいつです?。」
「そうね、最後に会ったのは高岡駅で列車で見送ったのは最後だったわ。」
「とう言う事は、高岡で特急に乗って名古屋から新幹線に乗って東京へ帰京したんだね。」
「ええ。」
そして、翌日湾岸署に一人の男が被害者の彼氏に話を聞くことにした。
「ええ、私は暫く仕事の関係で会っていなかったんです。」
「ほう、暫く会っていなかったんだね。」
「はい、私が最後に会ったのは5月頃に会ったんで。」
「ほう、あなたは何時の新幹線に乗りましたか。」
「ええ、私は11時40分発の東海道山陽新幹線「ひかり6号」に乗って東京へ行きました。」
「ほう、新幹線に乗って東京へ行ったんですね。」
「はい。東京へ着いたのは14時36分です。」
「ほう。」
調べた結果、彼は事件当日に新幹線「ひかり6号」に乗って東京へ会いに行っていたことが判明した。
「へぇー、5月に会いに行っていたのね。」
「そうだ、昨日彼女の家に言っていたら、既に死んでいたそうだ。」
「それで、何か手掛かりになるのは。」
歩夢は南に言った。
「ああ、公園のゴミ箱に犯人が使用したと思われるロープとマスクとキャップ帽が発見された。」
「じゃあ、犯人はその時間帯に入って殺害して、ごみ箱に捨てたって事ね。」
「そうだ。」
「犯行時刻は、午後18時19分頃と見て間違いないな。」
「ええ。」
「その男が、怪しいって事ね。」
「と言う事は、犯人はどうやって高岡へ行ったのかな。」
「わかったよ、犯人が使った列車トリックが。」
「本当か、歩夢。」
「うん。」
東京発午前10時08分 上越新幹線「あさひ309号」に乗車
長岡着午前11時41分 下車
長岡発午前11時49分 北陸本線特急「かがやき4号」に乗車
高岡着午後13時54分 下車
高岡発午前11時59分 北陸本線特急「しらさぎ8号」に乗車
名古屋着午後15時20分 下車
名古屋発午後15時33分 東海道新幹線「ひかり114号」に乗車
東京着午後17時56分 下車
「そうか、犯人はこれを利用したのか。」
「うん、そうよ。」
「なるほど。」
そして、次の日犯人は逮捕された。
犯人の名前は、杉本 文也。被害者の里見は杉本のストーカーで悩まされていたのだった、そしてあとから里見を付けていた事を自供した。杉本は里見が警察に柘植口したの恨んで殺害したことも自供した。
「しかし、今回の事件はストーカーによる犯行とは。」
「犯人は、東京へ行く時に「ひかり」と「しらさぎ」を利用したんですからね。」
「しかも、歩夢も推理するとは。」
「ええ。」
「でも、歩夢のおかげで事件が解決したんですから。」
「さすがだよ、歩夢。」
「えへっ、そうかな。」
「歩夢ちゃんが名探偵だったら、ミス・マープルだよ。」
「そうかな、でも私はお婆さんじゃないわよ。」
と、歩夢は言った。
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劇中の列車は平成4年3月のダイヤを使用しています。