ぼっちちゃん「家にオウムが着いてきちゃった…
そうだ!何か教えてみよう!」

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元ネタ:陣内智則さんのネタ「オーちゃん」および「オーちゃん2」
時系列はアニメ最終話の文化祭ライブ終了後、新ギター購入前

短編だけど続き書くかも


ぼっちとオーちゃん

後藤ひとりは自室で頭を抱えていた。

 

 

 

 

「文化祭でのショックで意識朦朧としてたけど、家に着いたら肩に知らないオウムが乗ってた……」

 

 

 

 

後藤ひとりは文化祭ライブでギターを破壊した上に、醜態まで披露してしまい、ショックで意識が朦朧としたまま家路についた。

 

そして自室にたどり着き意識を取り戻すと、なぜか肩に知らないオウムが乗っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

「で、でもオウムと会話の練習したら、ひょっとしたらクラスのみんなにちゃんと挨拶できるようになるかも!!

そしたら……うぇへへ…挨拶から自然に話が広がって、えへへ、気付けばクラスの人気者!」

 

 

 

 

 

後藤は自室の机の上にオウムを下ろすと、その正面に座り込んだ。

 

 

 

 

 

「よ、よしっ…!お、おはよう!」

 

『…………』

 

「…? おはよう…!」

 

『…………』

 

「おっ、おはようっ!」

 

『…………』

 

「おはようっ!!」

 

 

 

 

 

『文化祭でギター壊したショックでオウム買ってきちゃった……

 

で、でもオウムと会話の練習したら、ひょっとしたらクラスのみんなにちゃんと挨拶できるようになるかも!

 

そしたら……うぇへへ…挨拶から自然に話が広がって、えへへ、気付けばクラスの人気者!

 

よしっ…!お、おはよう!』

 

 

 

 

 

「すごい覚えてる!?

オウムってこんなに言葉覚えてくれるの……?

あっそうだ、オウムじゃ不便だし、この子にお名前をつけて教えてあげよう

オウムだから……オーちゃん!あなたのお名前はオーちゃん!」

 

『オーちゃん』

 

「そう!オーちゃん!」

 

『オーちゃん』

 

 

 

「へへ、いい調子……じゃあ次は私の名前も教えてあげよう!

わ、私はひとり、後藤ひとり」

 

 

『………』

 

「あれ…?ご、後藤ひとり」

 

『……………』

 

「ひ、と、り!」

 

 

 

『ぼっちちゃん』

 

 

 

「なななななんで知ってるの!?」

 

 

 

後藤は思わず飛び上がる

 

 

 

「えぇ…何で知ってるんだろ、オウムってすごいんだなぁ……

じゃあ次は何か言葉を教えてあげよう」

 

 

後藤は居住まいを正すと、部屋にある物を指差しながらその名前をオーちゃんに教えていった。

 

 

 

「えと、机!」

 

『机』

 

「扉!」

 

『扉』

 

「そう!すごい!次は……スマホ!」

 

『スマートフォン』

 

「……ギター!」

 

 

 

 

『ギブソン・レスポール・カスタム』

 

 

 

 

「だから何で知ってるの!?

怖!何この子!!!怖い!」

 

『そのギター、ちょっと壊れとるね』

 

「何でわかるの!?」

 

 

 

 

謎の恐怖を感じ、惚けた顔で首を傾げるオウムから距離を取る後藤。

しかしそこで天啓を得る。

 

 

 

 

 

 

「そうだ!この子すごい賢そうだし、何か教えて結束バンドのみんなに見せてあげよう!

すごい芸を披露すれば飼い主の私もちやほやしてもらえるかも!」

 

『なんや、ちやほやされたいんか?』

 

「うん……私みたいに人の目すら見れないミジンコはインターネットでしか認めてもらえないから、たまにはリアルでも褒められたいなって」

 

『そか、大変やな。おっちゃんもあがり症でな、カメラ向けられるとカミカミになってまうから気持ちわかるで

でもな、ぼっちちゃん今ワシと話せとるやん

オウムとならこんなに話せるんや、自信持ってええんや

明日からはきっと、人間とも話せると思うで』

 

「う、うん、ありが……ってなんで普通に話出来てるの!?なんで!?!?!?」

 

『そらオウムやし、普通喋るやろ』

 

「普通なの!?

私、友達1人もいなかったから常識に疎いのかな…オウムって普通こんなに喋るものなの……?」

 

 

 

 

 

 

しばらく自分の世界に入っていた後藤だが、数分後なんとか意識を取り戻し本題へ戻る。

 

 

 

 

 

 

「ま、まあいいか……

と、とりあえず何か芸を教えてみよう、そしてみんなに見せるんだ…!」

 

『何やるん?』

 

「え、えっと、桃太郎の朗読なんてどうですか……?絵本が妹の部屋に残ってると思うので……」

 

『おっええやん、って敬語やなくてええんやで、さっきみたいにタメ口でな』

 

「う、うん……なんかもう普通に話しかけてくるから人と接してる気分になってきた……」

 

 

 

 

 

 

後藤はオウムに対して人見知りを発動させながら妹の部屋で絵本を回収し、自室に戻ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あったよオーちゃん

早速朗読してみよっか

えと…む、むかーしむかし、あるところに」

 

『むかーしむかし、あるところに』

 

「お、お爺さんとお婆さんがいました」

 

『お爺さんとお婆さんがいました』

 

「お爺さんは山へ芝刈りに」

 

『お婆さんは川へ洗濯に』

 

「すると大きな桃が」

 

「『どんぶらこ、どんぶらこと流れてきました』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何で知ってるの!!!!!」

 

『そら有名やしな』

 

「有名だけど!でもすごい!これを結束バンドのみんなに見せよう!」

 

 

 

 

 

 

興奮を隠しきれない後藤であったが、懸念点に気が付くと思案顔で腕を組んだ。

 

 

 

 

 

「でもオーちゃんをライブハウスに連れて行くのはちょっと危ないよね……

一応飲食店ってことになってるし、今回はスマホで撮ってみんなに送ろうかな」

 

 

 

 

後藤は緊張した面持ちで自分達の方向にカメラが向くよう机にスマホを設置し、録画を開始した。

 

 

 

 

「えと、これで良いんだよね

よし…!いくよオーちゃん!」

 

『おう!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、ご、ごごご後藤ひとりです!こ、今回は家に着いてきたオウムのオ、オーちゃんと一緒に桃太郎を朗読します!

せ、せーのっ!」

 

『む、むかー、むかーしむかし、あ、あるあるあるところ、に!』

 

「お、おじおじお爺さんと!」

 

『おじ、お、お爺さんが!』

 

「『流れてきました!!!!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

「ダメだったー!!!」

 

 

 

 

 

あがり症1人と1匹がカメラを向けられてマトモに話せる道理は無かった。

桃太郎はお爺さん2人の水死体が流れてくるだけの無残な物語と化してしまった。

 

 

 

 

「ど、どうしよオーちゃん、万策尽きちゃった」

 

『せやな、ワシもさっきは偉そうな事言ってもうたけど、ぼっちちゃんと似たようなもんやっな……』

 

「うん……そういえばオーちゃんの一人称"ワシ"なんだね、オウムなのに」

 

『おっ、そういえばそうやな、こりゃ面白い』

 

 

「『HAHAHAHAHAH!!!』」

 

 

 

 

 

 

 

1人と1匹は現実逃避し、後藤はすごすごとスマホを片付け、布団に潜り込んだ。

オーちゃんはその辺の棚の上で寝た。

 

 

 

後藤は布団の中でどこから来たのかわからないオーちゃんの処遇について、役所に行った方が良いのかなど考えを巡らせた。

 

しかし窓口の人と話せるわけが無いので、明日起きたら親に相談しようと先延ばしにした。

 

オウムのオーちゃんとは会話できたが、特に自信が付いたりとかは無かったのだ。

 

 

 

 

 

そして両親にそもそもオウムを拾ったことを伝えていなかった後藤は、翌朝普通に怒られるのであった。

 

 

めでたし めでたし

おしまい




【後藤ひとり】
かわいい、すき、総受け
口調地味にむずい

【オーちゃん】
原作のネタでは文字通り畜生。

今回もぼっちちゃんをボロカスにバカにしてもらおうと思っていたが無理だった。
ぼっちちゃん可愛いし頑張り屋さんなんだもん、バカになんて出来ないよ………



というわけでボケがいなくなってしまい、単にぼっちちゃんと鳥が話しているだけの小説となってしまった。
どうして



あとみんな陣内智則さんの公式YouTubeチャンネルで「オーちゃん」と「オーちゃん2」を観ようね

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