遅くなりましたが前回からの続きです
実家に帰ったら親戚のお兄ちゃんお姉ちゃんが結婚して次は私の番と圧が飛んでます。たすけてbyよなみ
「何やってんだアイツ」
「ツヴァイウィング」の
「「おねーちゃんあそんで~」」
「はいはい。一人ずつね~」
白い清楚なワンピースを着こなし、全身を白に染め上げた少女。奏は間違いないと確信していた。昨日、「
昨日、一目見た限りでは人と関われるような感じの人間ではないと奏は思っていたが、今目の前にいる少女は昨日のとは少し違って見えた。
少女は公園の中で多くの子供たちとともに遊んでいる。保護者達が見守る中、彼女は昨日の殺意むき出しの瞳とは違って、優しい目で、まるで子供たちのお姉さんであるように振舞っている。
「へぇ、お前って優しいところあるんだな」
「…天羽 奏」
子供たちと保護者の方々が突然のアイドル出現に騒然とする、日本国内、世界的に有名なアイドルが護衛も付けずに外へ出ているとなるとびっくりもする。
それに「
「少しいいか?お前とデートがしたくてよ」
「そう。付き合ってあげる」
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「昨日と見た目違うがイメチェンでもしたのか?」
「人がいつまでも同じ見た目をしてると思ってるの?」
町中を今を時めくアイドルとそれに匹敵する美少女が隣り合って歩いている。その光景に彼女たちの周りには多くの人だかりが出来上がり、写真を撮る人たち、声をかけようとする人も多く見受けられる。
SNSでは瞬く間に拡散され、ネットニュースの記事にもピックアップされている中、彼女たちは優雅に街を探索していた。
「お前たちは何者なんだ?昨日、うちの連中が必死にお前たちのことを調べたが、お前たちのことはおろかお前の個人情報は何一つ出なかった。名前もな、おかげでお前のことはお前止まりだ」
「私の名前はお前じゃないわ。…セレナ、セレナ・カデンァヴナ・イヴ。という母がくれた名前があるの」
「いい名前あるじゃないか。今度調べてみるか」
「無理よ。どうせ何一つ残ってやしないわ」
服屋で服を選びながら詮索を続けるような会話をする奏、先日、護衛についていた緒川と呼ばれたSPと彼女たちの素性について政府の協力のもと調べていたが何も情報はなく、有益な情報を得ることはなかった。
今、彼女の言った名前が真であるという保証はどこにもない。奏はそう考えながらも彼女の姿をまじまじと見つめていた。
「随分この前とは違う服の趣味してるな」
「そう?気のせいじゃないかしら」
「おまけに口調も変わってる。本当に何者だ?」
「女の秘密は話すものではないの。その相手が見つけるものよ」
明らかに自分の素性を話そうとしない少女を横目に、奏は思考を動かす。
昨日までの無邪気な狂気はそこには存在しない。目の前にいる人間は明らかに機能とは違う人間なのだ。昨日までの彼女が悪魔と例えるなら今日の彼女は小悪魔なのだ。「小」という漢字が入るだけで悪魔もその姿を変える。
昨日の悪魔は目の前の敵をすべて薙ぎ払うような狂人であったが、この小悪魔は目の前の相手を誘惑し、奏の聞きたいことを躱している。そんな感じに見受けられる。
「ふーん。そんなものか」
「あなた。女性として欠けてるわよ」
「知ってるよ。今更普通の女の子になろうなんて思わないからな」
「…
「そう。お前らはどこまで知ってるんだ?」
「
「いいわよ。ただし連れて行くのは一人まで」
「…あたしが行く」
「決まりね。「
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「「「いらっしゃいませ!ようこそ!夢の国、ロイヤルハニーへ!」」」
「…風俗?」
「に見えるかもね」
しばらくして奏が「
そう考えているうちに一人の店員が二人の前に立つ。見た目はバニーの服装なのだが胸の部分だけが妙に露出されている。それに腰にはわかりやすくゴムがぶら下がっていた。すでに行為の後らしい。「
風俗なのは奏の頭の中で簡単に整理された。しかし、妙に納得のいかないことが一つだけある。それは先ほどの店員といい、行為はあちこちで行われているにも関わらず、部屋から出ている人間は一人もいない。
「やめなさい。詮索しないのが身のためよ」
「…おう」
「こちらで我らが「
歩くこと数分。明らかにVIP専用にも見える扉の前に二人は案内される、その横では多くの“女性のみの店員”が道を作るようにして待ち構えていた。
「ここを潜ると戻れないわよ」
「大丈夫だ」
重々しい扉をゆっくりと開ける。二人の視界に広がったのは部屋というより「
ありえないのはその光景が部屋の各所で行われているということだ。そして店員が持ってくるゴムには男たちの白濁液。そのゴムを一つのグラスの中に注ぐ。
「お久しぶりですわ!お兄…。チッ、「
「相変わらず趣味の悪いこと。「
「
合理的な仲間とのコミュニケーション。何より組織力の高いことで知られる「平和的」な昆虫である。
「
蜂の交尾は基本的には女性優位であり、これはその昆虫も例外のない優位性である。女王は多くの雄蜂から精液を吸い取るが雄は交尾の後死んでしまう悲しい生物なのである。
言ってしまうが蜂社会では子育て、餌の供給もすべて働き蜂である雌蜂の仕事である。雄蜂は言ってしまえば働き蜂にも成り得ない交尾のためだけに生きる蜂なのである。
「それで、そちらの方は?」
「聞いたことはあるでしょ。「
「今を時めくアイドルさんですよね。「組織」に狙われてる」
「大丈夫か?コイツ」
社会性のある蜜蜂だが、戦闘能力が特別高いわけではなく、蜘蛛に襲われると数日花に近寄ることができなくなるという繊細さを併せ持つ。これはこの蜂自体に知能があることを証明しており多少ではあるが人間の顔をも記憶するという知能の高さが証明されているという。
「問題ないわ。その気になれば殺せるもの」
「蟲同士の殺し合いはご法度ですよ?」
「例えが悪かったわね。冗談よ」
「
「
「それで?今日ここに来た用事は…」
「私たちの疑問解消と、この人の質問に答えるためよ」
「それよりこの部屋はなんだよ。気味の悪い…」
「…世の男たちは私たちの交尾のためにいるようなもの。考えてもごらんなさい、世の男が消えれば素晴らしい女性の社会が来るものよ」
現代の人間社会は子育てや家事といった生活のあらゆる場面に女性の姿を見ることができる。しかし、先ほど述べたように蜂社会のみならず、昆虫社会の主体を築いているのは例外を除いて雌の存在である。
もし昆虫が人間に代わって支配を始めるようなことになれば、不要になる雄の存在は、ただの餌でしかないということになる。
「ここの雄どもは交尾しか頭にない屑どもよ。「
「本題に入りたいのだけどよろしいかしら」
「そうだ!「
その時、外で耳障りな警報が鳴り響く。店内の「
店内の「
「
「いったい何なんです…」
「「
「どーします?私たちは店じまいしますけど」
「…確かめたいの。彼女が真に「装者」なのかを。ね」
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