戦乙女が放浪する話   作:猫を乗っけた青髪の女

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炉心融解竜核災燃

 

眠る。体半身無くなり動かすことが出来なくなり機能を停止している彼女。だが、死ぬに至らず身体が治るまで起きることがない。

 

今は大地から流れる微力の魔力を吸い出し復帰するの待つ。

周囲から振動が伝わる。誰か戦っているのだろうか。カインなのかな、ごめんね、ごめんね。ただ謝ることしか出来なかった。

 

しばらくすると振動が収まり、音も鳴らない静寂な世界へと戻る。戦いは終わったのだろうか、と考えていると突然魔力が途切れた。逆に魔力が吸われ、意識すら吸い寄せられそうになる。

 

この時彼女は危機に瀕していた。

動かすことが出来ずどうしようもなく彼女が思考の中は絶望ただ一つ。それと同時に無意識のうちに進化を果たしていた。

 

心臓を作り出していたのである。それもただの心臓ではない、竜の心臓である。竜の心臓は鼓動を始め、細胞を活性化させる。ドックンッ!ドックンッ!と再び血が全身を巡る。それと同時に魔力が生成され始め、破損した部分から肉体が作り直される。

五感も血が通ることにより鮮明に感じることができるようになった。

 

視覚が回復し、周囲を確認しあることに気づく。右眼が元に戻り視界が広がって、右肩から翼のようなものが生えている、それはどうやら自分の意思で動かせることが、叩くわかりとても硬そうな音をだしていた。

ただ片っぽだけなので飛ぶことは出来ないみたいだ。そして腕も少し鱗のようなものが出来始めていてそれも同様に硬い。ただそのためか動きが鈍く感じる。

 

ボクが起き上がると流石に気づいたのか二人はこちらを見る。

二人はそれぞれ違う感情を表している。

一人は嬉々とし、もう一人は苦い顔を、喜んでいる人はカインであった。良かった彼はまだ生きていた。それだけでも良かったと安堵の気持ちが溢れた。たださっきとは違い顔に何か模様が描かれている様に見えるがそんなのはどうでもいい。

 

「ボクのことを守ってくれててありがと。

あとはボクがアイツをやっつけるから引いてて」

「バカいえあんたさっきまで死にかけじゃないか、怪我人はさっさと休んでてくれ」

「だからこそだよ、ボクはもう負けないから。それにほら傷も完全に治ったんだよ!だからもう大丈夫」

 

胸を張り発言する。まだ視界が治ったと言っても完全ではない。まだ少しボヤけて鮮明に見えない。だがいくら何でもおかしいカインさっきと雰囲気違うし、何よりあの目は死ぬ覚悟の目だ。死ぬにはまだ早い、何としてでも戦わせないようにしなければ、死臭の甘い香りが漂う。この状況を打破しなければ彼は死んでしまう。

 

「わぁったよ。俺はあんたの援護に回ってやるよ。

...だからよ、俺の目の前で死ぬ様な痴態を晒すんじゃねぇぞ」

 

よし、彼が降りてくれた。

 

「さあ、今度こそ完全復活したボクの実力とくと見よ」

「小娘が...貴様の心臓を抜き取って喰らうてやるわ」

 

ボクのハートを奪おうなんて百年早い。鼓動の刻む音が段々と大きくなりアイツのところまで聞こえているだろう。

 

「ボクの心臓はここだよ。キミ如きに取られなんてことはないけど」

 

今のボクは誰にだって負けない。だって溢れるこの気持ちに敵うやつなんているはずがないんだから。

 

辺り一帯がから大地にヒビが入りそこから炎が燃え上がる。まるでボクの復活を喜ぶように燃え盛る。あぁ、なんていい日なんだ。

高らかに笑う、少し淀んだ剣を手に。

 

ここに竜の戦乙女が災誕した。




少しこちらの更新を停止します。気分がのれば逐次出します
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