戦乙女が放浪する話   作:猫を乗っけた青髪の女

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戦乙女、名前をもらう

そう思い、森を後にした。巨人たちを成敗したあと、辺り一面には飛び立った臓物や血で赤く染まり、見る人が見れば気分を害さだろう。

私はそう思いその場の復旧作業にあたりその場を去り村に戻った。

 

 

村に戻ったら、その辺で倒れてた村人が座って待っていた。

村人は私に気付き、

「あぁ、よくぞ戻ってこられました。

私たちの代わりに村を襲った者を退治していただきありがとうございます。

....おや、彼奴等は村の食料の他に何人か村人を攫って行ったのですが、見かけませんでしたか?」

 

私は思い返しても一度も見かけることなかった。

「すまないが、そんなの一度も見なかった。

あいつらの周辺にもいなかった。きっと道中で死んでしまったんだろう。」

そう答えると村人は悲しそうな表情を浮かべ、へたり込んでしまった。

 

「そう、ですか。

....しんでしまったんですか...!」

彼は何かを思考した後、

「....死んでしまった彼らもきっと貴女さまが敵を討ってくれて感謝していると思いますよ。

すみませんが貴女さまの名前を聞いてもよろしいですか?

貴女さまを後世まで語り継がせたいので。」

そう尋ねられたが困ったことに私には名前がない。

そのことを伝えると、

「なるほど名前がないと....

ではフォルティナと名乗られてはいかがでしょうか。」

 

フォルティナ...いい名前だ。そう名乗ろう。

「では改めて、

私の名前はフォルティナ。」

 

そう名乗ると村人は、

「ではフォルティナさま、私は貴女さまに何かお礼をさせて欲しいのですが、私のできる範囲であればすぐに用意しますので何かありますか?」

と言われ私は少し考え、

「ならばこの村で一番強い槍をくれ、私の槍は少し軽いので重い槍であれば嬉しい。」

そう伝えると村人は少し待って下さいといい、

崩れた民家に行き何かを探した後、槍を持って私のところへ持って来てそれを渡した。

 

その槍はとても長く穂の部分は三叉に分かれておりそれぞれかなり固い、

柄の部分は何度も補強を重ねており、簡単には曲がらないようになっていて私が雑に扱っても壊れなさそうと感じた。

そして何より私の手に馴染む、まるで初めから私のために造られたようにも感じた。

私は村人に感謝を伝え後にする。

 

 

 

初めての人助けだったが人に感謝され、お礼としてこんな槍をくれたことに気分が良くなった。

そんな気分の中私は道の通り進む。

 

 

 

しばらく道を進んだところで気づいてしまった。

周りを見ると既に陽が沈み始めているではないか。

今日はここら辺で休んでしまおう、

ルーンで火を起こし地べたに座り込む。

ゆらゆら揺れる火を見つめて惚けるのも悪くないな。

そう思いながら目を瞑った。

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