戦乙女が放浪する話   作:猫を乗っけた青髪の女

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欠落した記憶

目が覚めたら財宝の周りで寝ていた。

あの竜の姿が見当たらない、何があったか思い出せない。

あの時たしかあれにブレスを喰らった後から記憶があやふやだ。

頭がすごく痛い、まだ吐き気が残ってる。

何か飲むものがないか探すが酒ぐらいしかない。

 

辺りをもう少し探していると鏡があり私は見てしまった。

ボロ布を羽織っている青髪の少女の姿が反射して写った。

 

...え?

初めて見る私の姿、こんなにも華奢な身体をしていたのか。

まじまじと鏡に映った私を見る。

 

青髪の中に白い髪が混じり少しぼさついていた。

瞳は翡翠みたいで透き通り宝石のようだ。

身体は先の戦いでまだ癒えてないのか傷だらけだ、特に剣が刺さっていた場所は痛々しく残っている。

 

そして左腕は今まで気づかなかったが、肌が他とは違い肩の部分から不自然なほど何か熱してつけたような痕が残っていた。

右腕はまだ少しマシになっているがそれでも治りきってないようで、

ズキズキと痛む。

 

すごく痛々しい姿になっているがそれでもかっこいいな。

 

自分に見惚れていたが水が欲しかったことを思い出し、再び探した。

財宝はそこらかしこにあるが私が欲しいのは見当たらない。

次第苛ついてきて感情が溢れ始める。

 

だんだんと探し方も大雑把になっていきものをあちこちに放り投げる。

片っ端から散策しある宝箱が目に入る。

 

鍵は掛かっておらず簡単に開いた。

中には小さな小瓶があり、下に紙が敷かれていた。

どうやらその紙は何書かれているようで

『コノ瓶ハ ヲ解放スル薬』

と書かれている。

何かを解放する薬で何かは虫食いされてわからなかった。

瓶の中身はとても鮮やかなピンクの液体が詰まっている。

 

だがなんでもいい、酒でなければなんでもいい。

瓶の栓を抜くと匂いが香る、花のような或いは獣臭いなんとも言えない匂いが香ってきた。

勇気がいるなこれ、一呼吸置き一気に飲み干す。

 

飲み心地はドロドロと粘っこい感じがし、二度とは飲みたくない代物であった。

味わうことなくすぐ飲み込む、うぇ...苦い。

味はとにかく苦いものを無造作に詰め込み、ぐちゃぐちゃにかき混ぜそこに木屑混ぜたような味だ。

遠回しに言ったが要はとてもまずi、うぇ、オロロロロロロ。」

 

 

思わず吐き出してしまい宝箱の中は酸っぱい液体と食べた覚えのない肉をぶち撒き生ぬるい肉のスープができる。

それは酸っぱい匂いが充満し、そっと閉じる。

 

気持ち悪かったが吐き出したことにより頭がさっぱりした。

なんでここにいるか忘れたけどどうでも良くなった。

フレイの剣を拾い洞窟を出る。

 

出ると猫さんが待っていた。

猫さんはこちらに気がつくと近寄りボクの肩に乗った。

意外と重たい猫さんに少し驚きながらも歩き出した。

 

さぁて次はどこに行こうか。




あとがき

ブーリの子が産まれ数十年。
皆はすくすくと育ち逞しくなっていった。
この数十年あっという間に育ち、最初らへんに産まれた子達はもう大人となり私の元を去っていった。
子供の成長というのはとても早いもので嬉しいのだが悲しくもある。
だが独り立ちは喜ばしことだな。
こんな日がずっと続いて欲しいと思うが、いつかも終わりを告げるのだろう。
私にはわかるのだ。始まりには終わりが存在することを。
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