それでは本編をどうぞ
第19話 新しい仲間
守矢神社を出てから5年の月日が経ったある日、優弥は今森の中を歩いている。
「ふぅ、結構進んだな。もうそろそろ次の村に着く頃かな?」
優弥は、幾つもの村を訪れていて、今は新しい村を探しているところである。
「一旦ここで休憩するか。歩いてばかりで疲れたからな」
優弥が手頃な切り株を見つけて座ると、
ガサガサ
と、茂みから音がなった。
「うん?一旦何だ?」
優弥は気になって、音が聞こえた方へと歩いていった。
???side
「くっ!」
私は今、三体の妖怪に追われていて、捕まらないように必死に逃げてる。
「待てや!」
「逃げんじゃねぇぞ!」
「大人しく捕まれ!」
彼此、二刻ほど逃げ続けているけど全然まけないし、こっちももう限界に近付いている。
「はぁはぁ、もういい加減にして!「ガッ!」きゃあ!」ドサ
「へへへ、躓いて倒れるなんてどじな女だな?」
足がもう動かない!
「さぁて、俺らの縄張り入っただけじゃなくて、せっかくガキの人間を見つけたのに俺らに攻撃して人間を逃すなんてな?どう落とし前をつけてくれるんだ?」
三体の内の先頭に立っていた妖怪が私を掴もうと手を伸ばした。
もう駄目みたいね。あぁ、なんであそこで元主人だからって守ろうとしたんだろう。
そう思った瞬間に、突如体がふわっと浮くような感じがして、気がつくと男に横向きに抱えられるよう(所謂お姫様抱っこっで)になっていた。
「大丈夫か?」
突然の事で驚いていたため声が出なかったが、男から声が掛けられると意識をこちらに戻せた。
「あ、貴方は?」
「通りすがりの者だよ」
男は、私をそっと地面に降ろして三体の妖怪と向き合った。
「さて、この女性が何をしたかなんて俺には分からないが、幾ら何でもその数で女性を追うのは酷すぎるんじゃないか?」
「うるせぇ!こっちは急にその女が攻撃してきたから、人間に逃げらちまったんだ!それならその女を襲うしかねぇだろ!」
「今の話は本当なのか?」
男が急にこっちを向いて質問をしてきた為、私はもどりながらもこたえた。
「そ、そうよ。私は人間が襲われていたから、助けるために攻撃したのよ」
「そうか。なら充分だな」
「な、何が?」
「貴女を助ける理由がって事だ」
男はそう言うと、腰から黒くて細い手にギリギリ収まらない筒状の物を取り出した。
「ははは、その女を助けるなんてな、馬鹿な人間だな。しかも、そんな筒で何が出来る?」
「試してみるか?」
「へっ、強がっているのも今の内だぜ。お前ら行くぞ!」
「「おぉ!」」
妖怪が男に向かって走り出した。って危ない!
「に、逃げて!」
「大丈夫だ。安心しろ」
男が妖怪の方を向きながら言うと、
パンッ
と、乾いた音が辺りに響いた。すると、
「ぎ、ギャアァァァァ」
と、一体の妖怪の悲鳴が聞こえた。
「お、おい!大丈夫か!?」
「う、腕が!?」
よく見ると悲鳴をあげた妖怪の腕が火傷でもしたかのように焦げていた。
「今のは、威嚇のつもりだぜ」
男は、先程取り出した筒を腰に戻すと、今度は何処からか、長くて先端が細くなっていて後ろの方は直角三角形のような形をした物を取り出した。
「今度は先っと同じ弾を連続で撃てる物だぜ?まだ、やるってのか?」
「「ひ、ひぃぃぃぃ!」」
妖怪が恐怖を感じていると、
パパパンッ!
と、今度は連続で乾いた音が辺りに響いた。その音に釣られて妖怪たちは、
「「「た、助けてくれぇ!」」」
と、一目散に逃げて行った。
「よし、これでもう大丈夫なはずだろ」
男は私の方に向きながら持っていたもの何処かに消しながら言った。
「あ、あの」
「ん?どうした?」
「なんで助けてくれたの?」
「困っている人がいたら助けるに決まってるだろ?」
はにかみながら男は言った。格好良い。……はっ!私ったら見惚れていたわ!
「そ、その。あ、ありがとう」
「どういたしまして」
うぅ〜、今自分の顔が赤くなっているのがよく分かるわ。
「そうだ、貴女の名前は?俺は黒岩優弥っていうんだ」
「わ、私の名前は白(はく)よ」
「白か、いい名前だな」
優弥っていうんだこの人。しかも私の名前を褒めてくれるなんて、嬉しい。……はっ!まただわ。また余計なことを考えてる!
「そ、その優弥さんはどうしてここにいるんですか?」
「俺は旅をしていてね、偶然ここに来たんだ」
「そ、そうですか。その、私もその旅に同行してもいいですか?」
って、何聞いてるのよ私は!?確かにこの人はいい人だけども幾ら何でも行動がいきなり過ぎじゃない!?どうしよう、いきなりだったからひいてはいないよね?
「ん〜、行く先は適当でいいなら俺は構わないよ」
えっ!と言うことは?
「同行してもいいと言うことですか?」
「そうだよ。これからよろしくね」
やった!これで、この人一緒に行動できる!嬉しいな。
「うん!よろしくね、優弥さん!」
白 side out
どうも、作者です!
優「優弥だ」
冷「冷弥だ。今回は新しいオリキャラの視点だったな殆ど」
そうですね。僕もたまにはこういうのも良いんじゃないかなと、思いまして書いてみました。
優「それと、本文中では言っていないが、彼女は妖怪なんだろ?」
そうです。これで彼女が人間だったら、元主人の所でアウトっていう感じになりますからね。
冷「月一の投稿の筈なのにギリギリだが、二回目の投稿だがどうしたんだ?」
何が創作意欲が湧いてきて書きたくなったから書いたんです。
冷「そ、そうか。今回の話すネタはもうないな」
えぇ、なくなりました。というわけで締めましょう。
皆さん、次回も、
「「「ゆっくりしていってね」」」