東方能力伝 〜更新停止中〜   作:時炎

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今回は青娥さんが登場するところまで進めます。

それでは本編をどうぞ。


第22話 仙人との出会い

次の日からは、蘇我屠自古と名乗る布都と同じで神子の側近のような状態の女性とも知り合い、全員が仲良くなり始めた頃、神子は優弥に仙人になりたいと告げた。

 

「…何で仙人になりたいんだ?」

「私が今の世でやれる事は少ないのです。ですから、これより先の世になれば私の目標も達成出来ると思うのです」

「それが理由か?」

「はい」

 

神子は頷きながら言った。

 

「話は分かった。だけど、何故俺にその話をしたんだ?」

「貴方は、何年もこの世で生きているので、仙人になれる修行などを知っているのではと思いまして」

「残念だが、俺は能力によって何年も生きている訳で仙人になれる修行などは知らない」

「そうですか」

 

明らからにショックを受けたように項垂れている神子に対して優弥は、謝ることしか出来なかった。

 

「すまないな、役に立てなくて」

「いえ、貴方が悪い訳ではないのです。しかし、この悩みをどうすればいいのか分からなくなりました」

「俺も調べてみるよ。本当は、仙人になんてならない方がいいと思うけどな」

「優弥さん。ありがとうございます」

「それじゃあ、また明日な」

「はい!また明日!」

 

優弥と神子は挨拶をして別れた。優弥は泊まっている宿に、神子は自分がすんでいる屋敷へと歩いて行った。ちなみに、白は布都と屠自古と一緒に、村で買い物をしていた。

 

優弥が宿への道を歩いていると、突然人気のない路地のところへ歩いて行った。

 

「なあ、あんたが誰だか知らないが、付いてきているのは分かってんだ。大人しく出てきな?」

 

優弥は何もないところに話しかけた。

 

「あら?ばれていましたの?」

 

突然、何もないところから女性が出てきた。普通の人ならば腰を抜かすような光景だが、優弥は事前に誰かがいるのを知っていたため驚かなかった。

 

「当たり前だ。神子と話している時も誰かの気配を感じていたからな」

「あら、それは凄いことで」

「そんなことよりもだ、あんたの名前は?何の為に俺に付いてきた?」

「人に名前を聞く時には自分から名乗るのが、礼儀じゃありませんか?」

「俺の名前を知っているくせによく言うよ。俺は優弥、黒岩優弥だ」

「私の名前は霍青娥ですわ。貴方に付いてきた理由は、先程の話をお聞きいたしまたからよ」

 

青娥は話ながら、優弥の元へと歩いて行った。

 

「さっきの話?」

「ええ、仙人になる為の修行を私は知っていますわ」

「なに!?」

「実は私、仙人をやらせてもらっています」

 

青娥のカミングアウトに優弥は驚いていた。

 

「本当なのか!?それは!?」

「はい。ですので、お話だけでもどうでしょうか?」

「…分かった。だが、今ではなく、明日、神子も一緒にいる時に聞こう」

「分かりましたわ。では、また明日」

 

青娥は別れの挨拶をし、その場を立ち去った。

 

「よく分からない自称仙人だな」

 

優弥は取り敢えず宿に戻ることにした。

 

〜次の日〜

 

「お邪魔するぞ、神子」

「お邪魔します」

 

優弥は白と一緒に神子の住む屋敷に来ていた。

 

「どうぞ、優弥さん、白さん」

「よく来たのじゃ、二人とも」

「よく来たな、優弥と白」

 

上から神子、布都、屠自古と笑顔で二人を迎えた。

 

「今日はどの様なことをしますか?」

「それなんだが、実は神子に会ってほしい人がいるんだ」

「誰なんですか?」

 

神子が聞い瞬間に屋敷の壁から青娥が出てきた。

 

「初めまして、聖徳太子様」

 

突然現れた青娥に対してその場にいた優弥以外の人が驚いたり警戒したりと、多種多様の反応をしていた。

 

「誰じゃ、お主は!?」

「私、霍青娥ですわ」

「何の様で太子様の屋敷に来た!?」

「其方の優弥さんには昨日話していますが、私は仙人をやらせてもらっています」

「仙人ですか!?」

 

青娥は頷き、次には神子にとっては嬉しいことを言った。

 

「仙人になりたんですよね、太子様。私がそのお手伝いをいたしますわ」

「ほ、本当ですか!?」

 

神子は青娥に掴みかかる勢いで聞き返した。

 

「ええ、本当ですわ。如何なさいますか?私のお話をお聞き頂けますか?」

「ぜひ聞かせてください!」

 

〜仙人説明中〜

 

「そんなに難しいんですか!」

「ええ、仙人になりたいと思う人は大体が説明を聞いて挫折するというのが多いのですわ」

 

神子は迷っていた。其処に優弥が、

 

「神子、君は仙人になりたいんだろ?仙人になって、君の目標を叶えたいんだろ?だったら迷っちゃダメだ」

 

と、優弥が背中を押した。

 

「優弥さん」

「太子様、大丈夫です。私たちも一緒に仙人になります。そうだろ、布都」

「そうじゃ、屠自古の言う通りじゃ。太子様、我は太子様と共に仙人になります」

「布都、屠自古」

「私には分からないけど、神子さんがやりたいことやった方がいいと思うよ」

「白さん。皆さんありがとうございます。……私は仙人になります」

「「太子様!」」

「そういうことですので、青娥さん。これからお願いします」

「よろしくお願いしますわ、太子様」

 

仙人になる為の修行は明日行うことになり、今日は解散となった。

 




どうも作者です。

優「優弥だ」

冷「冷弥だ。また今回も遅い投稿だな」

二週間前の水曜日からバイトを始めまして、水、土、日とバイトをしていますし、今期末テストでして、投稿する時間がなかったんです。

優「そ、そうか」

冷「それでテストの結果はどうなりそうなんだ?」

欠点を取らなければいい方なので、今のところは大丈夫だと思います。

優「欠点なんて取るなよ。余計に時間が無くなるからな」

努力はします。

冷「まぁ、頑張れよ」

はい!それでは締めましょうか。
次回も

「「「ゆっくりしていってね」」」

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