死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。   作:鬼獣八紅

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三人称視点です。


第十章 魔法少女の最高戦力
七曜の円卓


 

 八世通波を救出した翌日─

 

「全員集まったな。これより、新しく聖魔連合に加入するライズ、八世召、八世通波、以上三名の顔合わせ、並びに八世通波が持ち帰った魔法少女連盟の実力者についてのデータの共有を行う」

 

 会議室にて、先日行われた八世通波救出作戦、それに関連する諸々の情報を共有するための会議が行われていた。

 もちろん堕天大聖堂の面々も参加している。

 

「まずは自己紹介をしてもらおうか」

「では我から行おう。我の名はライズ・オムニシエンス。種族は見ての通りスケルトン。魔法は鑑定魔法、その他四属性魔法全て使用可能だ。聖魔連合では主に灰崎と一緒に工学と魔法学を織り混ぜた研究、ならびに魔法の指導を担当させてもらう。これからよろしく頼む」

 

 ライズは魔法技術について幅広い知識を持っている。そのためオウルによって魔法が発現した大勢の人達に対して魔法についての教育を行う役割を受け持つことになった。

 その他にも灰崎の工業技術と組み合わせることで、改良型スペースシャトルのような物の開発が期待されている。

 

「次は私ですね。八世召(はちよしょう)と申します。種族は元ゾンビ現ファントム、魔法は召喚魔法です。主に戦闘や雑務、妹の通波やライズさんのアシストを担当します」

 

 召は様々なバイトを経験しており、その経験からどんな仕事でも幅広く行える。そのため聖魔連合全体のアシストを行うことになった。

 なお、本人の希望により基本的にライズか通波とともに行動することになっている。

 

「最後は私ね。私は八世通波(はちよゆきな)、さっきも聞いた通り八世召の妹だよ。魔法は電磁波魔法、主にハッキングができるね。ここではセレネさんの下で情報収集を担当するよ。よろしくね」

 

 通波は魔法少女連盟にいた時と同様情報収集を担当する。違いと言えばセレネや他メンバーもいるためワンマンアーミーではないこと、前よりだいぶ気楽に仕事が行える環境だ。

 このことに通波は泣いて喜んでいた。

 ちなみに義務教育についてだが、時間を見つけハッキングを行い自己学習を行っていた。そのため中堅どころの中学卒業生と同等レベルの知識と学力を有していた。そのため何の問題も無い。

 高校で学ぶ勉強についてはレイヴンやオウル、ブラッドに灰崎の教科書があるため十分に学習できる。

 

「こちらの自己紹介はその都度行ってくれ。で、ここからが本題だ。通波が魔法少女連盟から脱走する際に連盟の実力者の情報を持ち帰ってくれた」

「これがそのデータだよ」

 

 通波がデータを印刷したものを幹部全員に配布する。

 

「俺は先に目を通したがとにかく情報量が多い、そのため十五分ぐらい時間とるから各自目を通してくれ」

 

 

 

   ◇◇◇

 

 

 

 《七曜の円卓についての報告書》

 

〇七曜の円卓とは

・魔法少女連盟に加入している魔法少女、その中から実力、実績、重要度などで選ばれた七名の魔法少女を指す。

・選ばれた魔法少女には二つ名が与えられ、大規模作戦の指揮権などの仕事を行えるようになる。

・円卓の席次は実力順であり、第七席でも単騎で中規模程度の悪の組織を壊滅させられる実力を持つ。

 

参考:悪の組織の規模は、自衛隊の一部隊を倒せるレベルが小規模、国の主要都市を半壊できるレベルが中規模、小国を簡単に亡ぼせるレベルが大規模である。

 

 

 

〇七曜の円卓メンバー

 

《第一席 英雄 グレートフューチャー》

・本名:高雄英奈(たかおえな)

・二つ名:英雄

・所属チーム:無し

・主要活動地区:日本全土、稀に海外

・変身アイテム:マント

・ヒーロー魔法:グレートフューチャーが所持する魔法。身体強化、諦めない限りより良い方向へ未来を捻じ曲げる、どんなに強大な敵であっても確実に勝ち筋が残る、この三つの効果を持つ。

 

 

《第二席 調停者 神田神子都(かんだみこと)

・活動名:無し

・二つ名:調停者

・所属チーム:無し

・主要活動地区:京都近辺、全国の神社周辺

・変身アイテム:お祓い棒

・神懸り魔法:神田神子都が所持する魔法。信仰されている神を己に宿し権能を使用する。身体が耐えられる威力まで出せる。ただし、宿す神が信仰されている土地に限り出力が上がる。

・巫女魔法:神田神子都が所持するもう一つの魔法。神子都の神事によって発動しているため魔法ではない可能性あり。お祓い、結界などが実際に効果を持つようになる。

 

 

《第三席 怪物 メンデルキャップ》

・本名:初原命(はつはらめい)

・二つ名:怪物

・所属チーム:ベテルギウス

・主要活動地区:中部地方

・変身アイテム:イヤーカフ

・遺伝子魔法:メンデルキャップが所持する魔法。この世界に存在する、またはしていた全ての生物の遺伝子を持ち、身体に再現できる。

・メンバーの魔法:韋駄天魔法

         年齢魔法

         祭囃子魔法

 

 

《第四席 ヴィクトリア 積一二三(せきひふみ)

・活動名:無し

・二つ名:ヴィクトリア

・所属チーム:双龍会(そうりゅうかい)

・主要活動地区:大阪近辺、中京圏

・変身アイテム:帯

・蓄積魔法:積一二三が所持する魔法。あらゆる衝撃を吸収し、放出する。

・メンバーの魔法:水魔法×3

         火魔法×3

         風魔法×4

         土魔法×4

         縄魔法

         上限魔法 

         不進魔法

 

 

《第五席 勇者 サイファー・K》

・本名:天鍵勇記(あまかぎゆうき)

・二つ名:勇者

・所属チーム:クロニクル・ゲーマーズ

・主要活動地区:東北地方

・変身アイテム:剣

・テクスチャー魔法:サイファー・Kが所持する魔法。あらゆる物体、生命体にテクスチャーを貼り付ける。テクスチャーを貼り付けられた物体、生命体は、貼られたテクスチャーの効果を得る。

・メンバーの魔法:シューティングゲーム魔法

         ボードゲーム魔法

         カードゲーム魔法

 

 

《第六席 ストーリーテラー (しおり)M(メルヘン)・ケントニス》

・活動名:無し

・二つ名:ストーリーテラー

・所属チーム:無し

・主要活動地区:九州地方

・変身アイテム:単行本

・グリム童話魔法:栞・М・ケントニスが所有する魔法。グリム童話に出てくる物を召喚し、登場人物の能力を得る。また、童話内で起こった事象を再現できる。登場人物を召喚できる疑惑があるが真偽は不明。

 

 

《第七席 氷姫 青柳美空(あおやなぎみそら)

・活動名:無し

・二つ名:氷姫

・所属チーム:マジック・ハンターズ

・主要活動地区:関東地方

・変身アイテム:刀

・水魔法:青柳美空が所有する魔法。一般的な水魔法、水を生成し操る。しかし、青柳の技量により水の温度を操作することで氷も操ることができる。さらに雨や雹を降らすことができる。

・メンバーの魔法:火魔法

         電気魔法

 

 

 

   ◇◇◇

 

 

 

「ちょっと兄さん!第七席の青柳美空って私たちが通ってる学校の!?」

「その青柳美空であってる。俺も見た時驚いた」

「青柳って子は最近七曜の円卓に座ってね。レイヴンくんが伊吹山で元第四席、鏡野紫苑(かがみのしおん)を殺したことによって空いた席に座る形になった」

 

 そう、伊吹山での戦いで開戦の合図となったレイヴンの狙撃、それによって死亡した美空の従姉は七曜の円卓の第四席だったのだ。

 

「それだけじゃないぞレイヴン、俺とオロチが戦った積一二三、裂が戦ったお菓子の家を落とした魔法少女、どちらも円卓のメンバーだぞ」

「それに通波さんを閉じ込めていた神田神子都、彼女もメンバーですよ」

 

 現在聖魔連合と接敵したのは四名、半数と既に出会っている。

 

「あの、質問よろしいでしょうか?」

「何だ民守さん」

「この方々はそれほど強いのでしょうか?話を聞く限り真正面から戦闘しても五体満足で帰還したのでしょう?」

「それは状況が良かっただけだ」

 

 レイヴンが戦闘した時の美空の実力は円卓に座れるほどではなかった。

 神子都を負傷させた時は完全なる不意打ちで一人一発だけ。

 紫苑を殺害できたのは、紫苑の魔法が己の負傷がトリガーになる関係上防御力が低かった可能性に加え超遠距離狙撃による完全なる奇襲だったため成功したものだ。

 白夜とオロチ、裂が戦闘した魔法少女はそもそもこの三人を捌ける時点で強いことがわかる。

 

「そ、それほどですか」

「あぁ。で、どうやって勝つんだ、これ?」

 

 誰からも意見は出ない。

 報告書に記された魔法少女の誰もが強力な魔法と魔法名を見ただけで分かる魔法を所持している。

 特に第一席の魔法なんて真面目に『どう勝つんだよ?』案件である。

 

「兄さんこいつらに勝てんの?ほぼチート魔法持ちしかいないじゃん」

「オウルさんがそれ言いますか。それとレイヴンさん、さらに問題がありますよね?」

「そうだ、召が盗聴したっていう人物がいない。それに七曜の円卓はあくまで最高戦力ってだけだ。魔法少女連盟内で立場が上の方ってだけでトップじゃない」

「え、それってつまり…」

 

 

 

「こいつらの上にいる人物、そいつを倒さないと魔法少女連盟は終わらない」

 

 

 

 




祝、100話
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