死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。 作:鬼獣八紅
三人称視点です。
「…これでよし。準備できたぞ」
「記録用カメラの準備も完了だ」
研究試験場のある島の野外エリア、そこでライズが
「ライズ、この中央に置けばいいんだよね」
「そうだ、それでは置いてくれ」
「わかった。量は…100年分くらいでいっか。
次にオウルが魔法陣の中央に
これで
「ライズ、始めてくれ」
「わかった。繝励す繝偵�繧医∽サ翫%縺ョ鬲ゅ→─」
レイヴンの合図とともにライズが呪文を唱える。
すると、魔法陣の中央から旋毛風のようなものが発生し、盾と人魂を飲み込む。
「…ん?」
「どうしたオウル?」
「いや、何かブレスレットが光ったような気がして…」
ライズが呪文を唱え始めてすぐにオウルが謎の違和感を覚える。
その違和感は勘違いではなく、オウルの変身アイテムであるブレスレットが誰の目から見ても光り出した。
「え、ちょ、痛い痛い!」
「?!、オウルどうし─な、何だ!? 異空間倉庫の扉が!」
レイヴンの方にも異変が起こる。なんと、独りでに異空間倉庫が開いたのだ。
そして、中に保管していた幾つかの魔法少女の変身アイテムが旋毛風へと吸い込まれる。
「おいどうした二人とも!?」
「わかんないよ!」
光り出したブレスレットは謎の力により魔法陣へと引っ張られていく。
しかし、手首に装備しているため突っかかってしまっている。
当然だがオウルは常に痛覚を切っているわけではない。そのため手首にとてつもない痛みが襲い掛かった。
「っ、ライズ! いったん呪文を止め…ダメだ聞こえてねぇ!」
「大…丈夫、
オウルは手を細くすることでブレスレットを無理やり外す。
外れたブレスレットは魔法陣の旋毛風へと吸い込まれていった。
「はぁ…はぁ…、何とか外れた」
「まあ…うん…災難だったな」
「本当にね。だけど、今はそんな事後回しでいい」
ブレスレットが吸い込まれた直後から魔法陣の旋毛風が光り出している。
そして、ライズの呪文も終盤に入り
「─鬘慕樟縺帙h縲�ュゅ�豁ヲ蜈キ! ─完成だ!」
旋毛風が収まり、魔法陣の中央にあったのはブレスレットだった。
デザインは吸い込まれる前の植物をあしらったものから、血管と桜をあしらったものへと変わっている。
恐らく
「お~、これが
「そうだ。だがなぜブレスレット型に? そんなもの入れてか?」
「お前は集中してて気づいてなかったが、オウルの変身アイテムが不思議な力で生成に吸い込まれたんだよ」
「そうなのか灰崎。だがそんな現象聞いたことが無いぞ」
「本当だぞ。ほれ」
灰崎が撮影していた映像を見せる。
ライズが知っているのは
「うむ…、恐らく作成に使用した魂の
「まあそんなことどうだっていいじゃん。ちゃんと完成したんだし」
新しくできたブレスレットを拾い上げ、オウルは右腕に嵌める。
「うん、サイズはぴったしだね」
「オウル、確か材料にした盾に銃口付いてたよな。それどうなった?」
「どうだろ? ちょっと試し─うわぁ?!」
オウルが少し念じると、ブレスレットの形状が変化しだした。
デザインされていた血管がオウルの腕に巻き付いていき、銃口を形作っていく。
「これは…、アームキャノン?」
「みたいだな」
そして、変化が終わりオウルの腕に取り付けられたのはアームキャノンだ。
表面に浮き出た血管の中では血液が脈動している。
「いや何で銃口からアームキャノンが出力されるの?」
「銃火器つながりじゃないか。それよりオウル、作成時に取り込んだ他の武器にもできるのか?」
「やってみる」
再度オウルが念じるとブレスレットは更に形を変えていく。
アームキャノンから盾へ、盾から剣へ、剣から槍へと取り込んだ変身アイテムの形状へと変化する。
しかし、そのどれもが右腕と一体化していた。
「う~ん、とりあえず出来はしたけど、普段使いしそうなのは盾とアームキャノンだけかな。ライズ、
「多分だがな。ちょっと鑑定してみてもよいか?」
「いいよ」
「どれどれ…。【感情変動】という効果が付いておるな」
【感情変動】は元々付いていた【怨みの重み】が変化したものだ。
【怨みの重み】は憎しみでしか発動しなかったが、【感情変動】はあらゆる感情の変化で発動する。
「そうなのね、ならだいぶ使い勝手が良くなりそう。それじゃあ次は兄さんの
「そうだな。それじゃ、準備するから少し待ってろ」
ライズが魔法陣に魔力を込めていく。
そして、その間にレイヴンの方の準備も始める。
「オウル、俺の魂を少量抜き出してくれ」
「わかった。あ、兄さんの魂の半分くらい抜き出すから、抜き出した分は私の魂で補填しとくね」
「そんなことできるのか?」
「取った魂を返却できるのはだいぶ前に確認したし大丈夫だよ」
魔法に発現したばかりのオウルは植物に対して
この魔法は寿命に関するものだったかが、それはオウルが魂について知らなかったからだ。
魂を感知した今、再度ためしたら寿命ではなく魂に関する魔法へと変化していた。
そのため魂の受け渡しも恐らく可能であろう。
「それに、私と兄さんの魂は同じパパとママから産まれた関係で似てる。だから拒否反応とかも出ないと思うよ」
「…そうだな。それじゃあ頼む」
「了解。
オウルはレイヴンの体から魂の四肢に当たる箇所を抜きとり、それと同時にオウル自身の魂を受け渡す。
四肢に当たる箇所から抜き取った理由はレイヴンの人格や記憶に影響を与えないためだ。
オウル自身も魂がどのような構造をしているかと問われたら完璧には答えられない。そのため、脳に当たる箇所から抜き取ったらどうなるかわからないのだ。
「う~ん、だいたい40年分くらいかな。ま、これだけあれば足りるでしょ。兄さん、体は大丈夫そう?」
「問題ない、この通りピンピンしてる」
「そっちの準備も終わったか。それじゃあ魂と武具を魔法陣の中央に置いてくれ」
「わかった」
レイヴンは魔法陣の中央に材料を設置していく。
作成に使用するのはレイヴン自身の魂40年分と変身アイテム、そして愛銃である
今回は純粋なレイヴンの魂が材料のため、魔法少女の変身アイテムは使用しない。
「それでは始めるぞ。繝励す繝偵�繧医∽サ翫%縺ョ鬲ゅ→─」
ライズが再度
そして再度旋毛風が発生し、材料を吸い込む。
「─鬘慕樟縺帙h縲�ュゅ�豁ヲ蜈キ!─完成したぞ」
魔法陣の中央にあったのは鴉の羽と人魂があしらわれたブレスレットだ。
「ブレスレット型になったか。ま、それもそうか」
レイヴンの変身アイテムはブレスレットである。
怪人生成機で作成した
そのため、ブレスレットの形状が優先されたと考えられる。
「レイヴン、そのブレスレットは銃にに変形できるのか?」
「どうだろうな。多分でき─できたわ」
レイヴンが念じるとブレスレットは光に包まれ拳銃へと変化した。
更に念じると拳銃は様々な銃火器へと形が変わっていく。
「他に変わった箇所はあるか?」
「現状持ち運びやすくなった程度しかないな、銃刀法を気にしなくて済む。一応空に向けて発砲してみるか、全員一応耳塞いどいてくれ」
銃口を空へ向け、発砲する。
放たれた弾丸は上昇していくが推進力は次第に失われていき、最終的に地面に吸い込まれていく。
そして落下してきた弾丸はレイヴンの足元に落ちてきた。
「弾丸は…、特に変化無いな。オウル、お前から見たらどうだ?」
「どれどれ~、私から見ても変化は無いかな」
「なら単純に威力が上がったとかか? まあ後で確認すればいいか」
レイヴンは銃をブレスレットに戻し右腕に付ける。
サイズはぴったりだ。
「ところで二人とも、新しい武器の名前はどうするんだ?」
「あ、確かに」
新しく作成した
「う~ん、そうしよう…」
「俺はもう決めたぞ」
「え? もう?」
「あぁ、新しい俺の武器の名前は
その命名法則に倣い、材料にした鴉の手《レイヴン・ハンド》と魂から、
「なるほど、そういう命名法則なら…。決めた! 私の新しい武器は
名前の由来は
桜の様に舞い散る血と、そこに宿る魂を表している。
「いい名前じゃないか。あとは性能確認だが…、しばらくはまた訓練かな」
「だよね。悪の組織とかに喧嘩売るにしてもぶっつけ本番は不安だし」
「じゃあ午後から訓練始めっか。ま、その前に昼飯だな」