死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。   作:鬼獣八紅

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 三人称視点です。


百鬼武闘大会 ─ EX ー 漁夫

 

 

「それじゃあ、ここから第二ラウンドを始めよう!」

「なら先手は貰うぞ!」

 

 拳銃型にした鴉の魂(レイヴン・ソウル)で弾丸を放ち、牽制しながらレイヴンはオウルとの距離を詰めていく。

 レイヴンは口寄せした者の肉体に染み付いた技術や経験をラーニング出来る。

 鏡野紫苑は短剣を扱い戦闘を行っていた魔法少女だ。

 元の肉体が使い物にならなくなり鏡野紫苑の肉体を使用している以上、接近戦の方がやりやすい。

 

「弾丸は私に効かないよ! 肉塊粘土(ミートクレイ)・ショット!」

 

 オウルは弾丸を食らいながら肉塊を放つ。

 しかし、レイヴンは全ての肉塊を回避する。

 身体能力の高い鏡野紫苑の肉体を使えば。不意打ちでもないただ真っ直ぐ向かってくる攻撃を回避することなどたやすい。

 

(?、身体が削れてない?)

「おいおい考え事か!?」

「っ、速いね!」

 

 刀の形に変形した桜血魂(おうけつこん)と八咫烏が鍔ぜり合う。

 パワーではオウルが上だが、技術はレイヴンの方が上回っている。

 

「やっぱ技術のラーニングってチートだわ。さっきまでとは動きが違うのが自分でも分かる」

「あ、やっぱそうだよねこれ! 兄さん普段はここまで刃物の扱い上手くないし、むしろ下手だし!」

「八咫烏使うようになって少しはマシになったわ!」

 

 一瞬の隙を突き、レイヴンがオウルの首を切り落とす。

 普通の生命体ならこれで終いだ。

 

「無駄だよ!」

「っ、やっぱそうだよな!」

 

 しかし、オウルはこの程度では死なない。

 切断された頭部から新たな身体を生成し、体勢を立て直す。

 

「そうだよなって…、紅星にやったみたいに火魔法を刀に纏わせればよかったのにねっ!」

「!?、切離した胴体も動かせんのかよ!」

 

 頭部の無いオウルの肉体がレイヴンを背後から拘束する。

 

「クソッ、離しやがれ!」

「離さないよ! 肉塊粘土(ミートクレイ)・ニードル!」

「…ごふっ」

 

 首無しの肉体から生成された棘がレイヴンの全身を貫く。

 棘は心臓を直撃し、口からは滝のように血が流れだす。

 頭部も負傷しており、右目は完全に機能を停止し左目も流れる血液が入らぬように閉じている。

 

「オウルてめぇ…わざと頭切らせたか…」

「いやそれは普通に切られただけ。てかまだ生きてるんだ。じゃあ、止めを刺してあげる!」

 

 桜血魂を刀に変化させ、レイヴンの前に降り立つ。

 

「…やっと目の前に来たな」

「?、そりゃ止めを刺すために…、!、ひょっとして始めから─」

「遅い!」

 

 レイヴンの閉じていた左目が開く。

 直後、オウルの全身から血液が噴き出す。

 対してレイヴンの肉体は時間が巻き戻るように回復していく。

 

「さっきの弾丸で肉体が削られなかったのは…」

「魔法を切り替えてたからだよ!」

 

 レイヴンの魔法である口寄せ魔法は、殺害した他者のあらゆる情報を自身に宿せる。

 これは魔法も対象内であり、今回使用したのは鏡野紫苑の外傷転移魔法だ。

 

「てか、テレポートで近づかなかった時点で予想しとけよ。再生能力だよりで、戦術眼が鈍ってるんじゃないか?」

「うっ、気にしてることを…。だけどこれはあってるわよね、今は火魔法を使えないってことは!」

「あぁ、正解だ」

 

 オウルを切りつけながら返答する。

 口寄せ魔法の仕組みを解説すると、術者(レイヴン)の魂に口寄せ対象者(鏡野紫苑)の魂の使用したい(魔法と外見の)情報のみを使用し包み込むことで発動している。

 術者の魂に死者の魂を包み込む関係上、内側の術者の魂に刻まれている魔法は覆い隠されるため使用はできない。

 レイヴンの火魔法は後天的に取得したとはいえ、術式が刻まれているのは固有魔法と同じく魂だ。

 当然、現在のレイヴンは火魔法を使用できない。

 

「というか、前までは詠唱しなきゃ外傷移せなかったでしょ?! 魔法のルールはどうなってんのよルールは!」

「そんなの改良したに決まってんだろ」

 

 魔法は使用し続ければ強化される。

 これは、口寄せ魔法を介して使用した魔法も同様だ。

 だが、今回の場合は元の使用者の熟練度に追いついたと言った方が正しい。

 

「かつて鏡野紫苑が使用が使用していた魔法、転傷万華鏡(てんしょうまんげきょう)。こちらが決めた対象が視界に入った瞬間に外傷を転位させる! ちなみに詠唱は小声で済ませた!」

「いやそれありなの?!」

「魔法なんて逸脱しなければなんでもありだろっ!」

「いや話ながら腕切り落とさないでよ!」

 

 オウルは即座に腕を生やし距離を取る。

 レイヴンは空間魔法で距離を詰めようにも、魔法の切り替え時やテレポート後に発生する僅かな隙を狙った攻撃を懸念し追撃を断念。

 これで、攻防は仕切り直しだ。

 

「ちっ、離れやがったか」

「いや互いに有効打無いんだから離れるよそりゃ」

 

 レイヴンが負った外傷は即座にオウルへと移り、オウルはその外傷を再生できる。

 一応魔力切れを狙えば決着は付くが、そうすると確実に日を跨ぐ。

 そんな展開は選手や観客含め誰も望んではいない。

 

肉塊粘土(ミートクレイ)・ウォール!」

 

 オウルは肉壁を生成し、レイヴンの視界を遮る。

 これで外傷転移魔法の発動条件は満たせない。

 そして、オウルは魔法発動の時間を確保できる。

 

「こんな壁、破壊するだけだ」

 

 鏡野紫苑の肉体情報を口寄せしている関係上、レイヴン自身の肉体に情報が紐づけされているワタリガラスの翼を使用することができない。

 そのため鏡野紫苑の魔法のデータのみを解除し、外傷転移魔法から空間魔法に切り替える。

 

「ワープゲート・ボーリング!」

 

 目の前にワープゲートを展開し、肉壁をトンネルを掘るシールドマシンの様に削っていく。

 こうすることで、肉壁からの攻撃を防ぎながらオウルの元へと向かうことができる。

 

「さっき見た感じ頭部からの完全再生する間は飛行できない。なら、オウルの姿を確認した瞬間に撃ち抜いて頭部のみを場外へ転送する!」

 

 レイヴンは鴉の魂(レイヴン・ソウル)をスナイパーライフル型に変化させ、その時を待つ。

 

「─今!」

 

 そして、ワープゲートが肉壁を貫通しオウルの姿が見えた瞬間に引き金を引く。

 発射された弾丸は一直線にオウルの頭部へと向かう。

 しかし、弾丸がオウルに着弾することはなかった。

 

 

  《バシッ》

 

 

「─は?」

 

 弾丸は上空から伸びてきた腕に掴まれ、オウルへ到達しない。

 

「兄さん遅かったね。もう魔法の発動は終わったよ」

「おい魔法っていったいなに…を…、マジかよ」

 

 レイヴンはワープゲートを解除し、今までワープゲートに遮られ見えなかった空を見上げる。

 そこに浮んでいたのは、先ほどまでレイヴンたちを苦しめていた凶星。

 

「さぁ紅星(あかほし)、行くよ!」

 

 禁断の、紅星、二回目。

 オウルは肉壁でレイヴンの視界を遮断した直後から呪文を唱え始めていたのだ。

 その上、今回の紅星の腕は前回のオート操作ではなくマニュアル操作。

 オウルの意思により操作された無数の腕と波動がレイヴンに襲い掛かる。

 

「オウルてめぇ! 紅星二度打ちは無しだろ!」

 

 レイヴンは連続でテレポートを発動し、迫る腕を回避していく。

 だが、回避はいつまでも続けられるわけではない。

 紅星に加えオウルからの攻撃により、レイヴンが移動できる範囲が無くなってきているのだ。

 今のレイヴンはワタリガラスの翼を使用できないため空への退避もできない。

 

「クソッ、一か八かだ! マジックチェンジ、転傷万華鏡!」

 

 レイヴンは空間魔法から外傷転移魔法へ切り替える。

 直後、腕がレイヴンを掴み手刀で全身を貫く。

 

「よしっ、貫いた! これで私の勝─ゴホッ…、は?」

 

 だが、レイヴンの負った怪我は全てオウルへ転送される。

 

「よっしゃあ上手く行ったぁ!」

「何を…、まさか! 肉塊粘土(ミートクレイ)でも発動できるの?!」

「出来るかは賭けだったがなぁ!」

 

 肉塊粘土(ミートクレイ)で使用される肉塊は、元をたどればオウルの肉体だったもの。

 そのため、外傷転移魔法の外傷を移す対象を視界に収めるという条件をクリアしたのだ。

 更に、紅星の無数の腕一つ一つに判定があったのか、全ての腕にダメージが転送され破壊された。

 

「っ、紅星解除!」

 

 空中に浮かぶ紅星が消える。

 レイヴンは紅星が視界にある限り、オウルへ無制限にダメージを飛ばせるのだ。

 解除しなければ外傷転移で四肢を切断され続け動くことすらままならなくなってしまう。

 

「紅星消したな!」

「クソッ!」

 

 オウルは更に距離を取る。

 レイヴンが使用している魔法はオウル視点からはわからない。

 空間魔法なら死角からの攻撃に注意しなければならず、外傷転移魔法ならまともにダメージを与えらえないどころか攻撃時に肉塊を展開する関係上レイヴンの視界に入らないようにするのは不可能だ。

 いくら再生できるとはいえ、行動が阻害されれば場外へ転送される隙を晒す可能性があるため無策で突っ込むわけにはいかない。

 

鴉の魂(レイヴン・ソウル)・モードアサルトライフル!」

「っ、一時撤退!」

「逃がすか!」

 

 オウルはワシミミズクの翼を生やし空中へと避難する。

 現在のレイヴンは空中に安定して留まる手段はない。

 弾丸こそ撃ち込まれ続けているが、接近されるよりはマシだ。

 

「兄さんの使用している二つの魔法は試合形式だと私の魔法と相性が悪すぎる。このままじゃ負けるのは私だよね。…兄さんは賭けに勝ったんだ、なら─」

 

 オウルの両腕が膨れ上がる。

 

「─私だって賭けに出る! 肉塊粘土(ミートクレイ)・オーバーヒール!」

 

 直後、膨れ上がった肉塊は風船の様に破裂した。

 破裂により巻き散らかされた肉片はバトルエリア中に散らばる。

 そして肉片一つ一つが無差別に再生、膨張し埋め尽くしていく。

 

「っ、面倒な事を! マジックチェンジ、時空弾丸(ディメンションバレッド)・モードマシンガン!」

 

 レイヴンは空間魔法に切り替え肉塊を削る。

 だが、肉塊を削る速度より再生する速度の方が圧倒的に早い。

 

「このまま圧し潰す!」

「やってみろや! マジックチェンジ、転傷万華鏡!」

 

 呪文を唱え、レイヴンは自身の腹を八咫烏で切裂く。

 そのダメージは即座にオウルと肉塊へ転送される。

 だが、肉塊の量が多く再生は依然止まらない。

 

「よし! 外傷転移魔法の影響はあまりない!」

「ちっ、マジックチェンジ、異空間倉庫!」

 

 肉塊の上空に異空間倉庫の入り口が開く。

 そこから出てくるのは大量のアル特性オリーブオイルだ。

 

「ちょ! 倉庫はルール違反じゃないの?!」

「試合前に審判に確認したが、異空間倉庫は”身体に身に付けられる程度の武装”の範囲内だ。そのためにわざわざ高火力武器なんかを倉庫から出して範囲内に収めたからな。そして、これでも食らっとけ!」

 

 レイヴンがオリーブオイルまみれの肉塊に放り込んだのは、そこら辺のスーパーにも売っている使い捨てライターだ。

 火魔法を使用できるレイヴンにとっては無用の長物だが、使えない今は道具に頼るしかない。

 投げ込まれたライターによりオリーブオイルは着火、肉塊を燃やしていく。

 

「あ~、やっぱ火責めするよね。だけど、今回は簡単にはいかないよ」

 

 肉塊の量は膨大であり、表面全てが一斉に燃えることはない。

 燃えなかった部分から膨張していき、更にバトルエリアを埋め尽くす。

 更に、今のレイヴンは火耐性が無いため自身の首を絞めることになりかねない。

 

「中毒症状は外傷…というか出血を伴うものじゃないから転位されないはず。それなら兄さんが自滅するまで待─「させねぇよ!」─ん? これは…影?」

 

 バトルエリア全体が影に覆われる。

 不思議に思い上空を見上げたオウルの眼に映ったのは、とても分厚く超巨大なアラミド繊維布だ。

 アラミド繊維布はとても頑丈であり、オウルでもなかなか破ける代物ではない。

 そんな布が、オウル上空に展開された異空間倉庫の入口から落ちてくる。

 

「ちょ! これ邪魔なんだけど!」

「それが目的だからな! 墜ちろ!」

 

 アラミド繊維布の端には数百キロにもなる重りが付いており、包み込むことでオウルの飛行能力を瞬時に奪う。

 そうして、オウルはレイヴンの目の前に墜落した。

 

「兄さん何のつも─」

「マジックチェンジ!」

「ぐっ…この…離せ!」

 

 魔法を切り替えたレイヴンがオウルにヘッドロックを掛け逃げ出さないようにする。

 

「何って、お前を窒息させるためだ!」

 

 人が一酸化炭素が充満する空間で生存できる時間は、高濃度で数分〜1時間程度だ。

 オウルは幽体離脱しない限り、普通の人々と同じように呼吸を必要とする。

 一酸化炭素中毒や呼吸困難は怪我を伴わないため再生の対象外だ。

 仮に肉塊粘土(ミートクレイ)で口を生成したとしても、周りも炎上しているため酸素供給は望めない。

 

「っ、肉塊粘土(ミートクレイ)・ニードル!」

「痛っ、無駄だ!」

 

 オウルは脱出しようとレイヴンを串刺しにするが、今のレイヴンの魔法は外傷転移魔法だ。

 外傷は全てオウルへと移る。

 更に、再生に酸素を消費してしまい酸素不足が加速していく。

 

「はぁ…はぁ…、だけど…兄さんも辛いんじゃないの…?」

「いや、俺にはこれがある」

 

 そうしてレイヴンは異空間倉庫から酸素ボンベを取り出し装備する。

 

「なっ…! それは…ズル…」

「さぁ、幽体離脱しろよ。幽体離脱してから肉体の消失に多少のタイムラグがあるのは分かってんだ。出た瞬間に場外へ飛ばしてやる」

「くっ…」

 

 既にオウルに選択肢は残されていない。

 体内の酸素は残り少なく、レイヴンを攻撃しても全ての攻撃が返ってくる。

 はっきり言って状況は詰みに近い。

 

「あ、酸素ボンベを壊そうと思ないことだな。予備はいくらでもある」

「っ…、幽体─(アウト・オ─)

 

 

「スワンプシャーク!」

 

 

「え?」

「はぁ!?」

 

 オウルが幽体離脱しようとした直後、地中から飛び出してきた何者かが二人に噛みつきアラミド繊維布を突き破る。

 

「何しやがる白夜!」

 

 地中から飛び出してきたのは敗北したと思われていた白夜だ。

 しかし、普段の白夜と姿が異なる。

 これはゲノムプラスの効果によるもの。

 白夜がゲノムプラスで得た能力はホホジロザメの歯と咀嚼能力、尾を含めた全身の(ヒレ)、そして(エラ)に全長だ。

 そのため現在の白夜の身長は四メートルほどあり、オウルとレイヴンを二人同時に噛みつける。

 

「そりゃ隙を伺ってたに決まってんだろ!」

「というか何で白夜がまだバトルエリア内にいるの?! 私場外に出したよね!?」

「オウルてめぇ、俺が場外になったって放送聞いたか?」

「…あ」

 

 そう、白夜が敗北したという放送はされていない。

 オウルの攻撃を食らう直後、盤石崩しによって沼化していた地面に潜ったのだ。

 

「放送はちゃんと聞いておくんだなっ!」

「ぐっ」

「がはっ」

 

 白夜は加えていた二人を地面に叩きつける。

 

「白夜てめぇ─」

「釣瓶落渡死!」

 

 レイヴンが何かを言い切る前に、曇天・幽で後頭部を殴ることで頭部を潰す。

 地面に叩きつけられた際にレイヴンはうつ伏せになっていたため、視界の先には地面しかない。

 これによりダメージを転位させることができずレイヴンは死亡する。

 この間白夜が乱入してから僅か数十秒。

 

「え、瞬殺!?」

「よそ見してる場合か?! 人骨牢(じんこつろう)!」

「いったい何を─!?、体が…動かない?!」

 

 白夜は自身の抵抗魔法で細胞一つ一つの力学的抵抗を極限まで高め、オウルの身体を固定する。

 これでオウルは自身の肉体を変形させたり消滅させることはできない。

 

「これでもう逃げられねぇよなぁ!」

 

 白夜は元の体格に戻り、オウルの肉体を真上へ放り上げる。

 そして白夜は曇天・幽を野球バットの様に構えた。

 周りの肉塊は炎に妨害され白夜の妨害へ回せない。

 

「え、ちょ、待っ─」

 

 

 

   「歯食いしばれよ! 金剛悪鬼・鬼哭!」

 

 

 

 振り抜かれた曇天・幽が落ちてきたオウルの腹に直撃する。

 

「がはっ!」

 

 それにより殴り飛ばされたオウルは堀を囲う壁に命中、体を動かすことができずそのまま堀へと落ちていく。

 これにて、戦いの勝者が決定した。

 

『レイヴンの死亡、オウルの場外を確認! よって百鬼武闘大会EXステージ勝者は、鬼頭白夜!』

「いよっしゃあ!!」

 

 白夜が勝鬨を上げると共に、スタジアムが歓声に包まれる。

 最後は完全に漁夫の利だが、白夜は対戦相手全員を直接倒しているのだ。

 文句を言われる筋合いはない。

 

「いや~負けた。完全に油断してた」

「まあ今回は運が良かったのもあるがな」

 

 回復魔法陣で蘇生されたレイヴンが白夜に話しかける。

 実際、あのまま試合が進行していれば地中にいた白夜も一酸化炭素でやられていた。

 

「ま、これでリベンジ達成だ」

「そうだな。俺はこれからオウルを回収しに行く」

「任せた」

 

 そうしてレイヴンはオウルが堀に落ちた方向へ飛び立つ。

 

『これにて百鬼武闘大会で予定されていた全試合が終了しました。では最後に、白夜さんから一言貰いましょう!』

「おう。今年の百鬼武闘大会、楽しんでくれたか? 大会に出た選手全員に対し、俺は健闘を称える。相手がいなきゃ、戦いも何もねぇからな。それじゃ、この後も各々祭、楽しんで行ってくれ!」

 

 

 

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