死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。 作:鬼獣八紅
優真視点です。
「それじゃあ映像映すぞ」
会議が終わり、部屋には俺と白夜、オロチ、裂が残った。
これから三人が戦ったっていう強者の記録確認を行うところだ。
灰崎さんに人工衛星での撮影を頼んでおいて正解だったな。
「白夜こいつか?」
画面に映っているのは、道着をカスタマイズしたような衣装を着た魔法少女だ。
「あ!こいつだよ。この魔法少女、俺とオロチの攻撃を受けてもびくともしなかった上に、攻撃受けた分だけ反撃の威力が上がりやがった」
「おまけにそいつ、俺とお頭二人を一度に相手取ってました」
マジかよおい、そしたらこいつバグレベルで強いことになるぞ。というかこの魔法少女…。
「びくともしなかったってより、ダメージをそもそも受けて無くないか?」
画面に映る魔法少女は、白夜とオロチの攻撃を真正面から受け止めているが怪我一つない。
いくらびくともしないとはいえ、ダメージは大なり小なりあるはずだ。ここまで来るともはやダメージ無効になってる。
「いや、ダメージを与えた感覚はあったからそれは無いだろ。多分外からはわからないだけだと思う。だとしても受けたダメージ量が明らかにおかしいがな」
「なるほどな、となると反撃の威力が上がったらしいから魔法分類的には何かしらの種があるカウンター系だろう。絶対に種があるはずだ、探すぞ」
数分後…
「優真さん…この魔法少女少しおかしくないですか?」
「ん?この魔法少女か?」
探し始めて数分、裂がおかしいな動きをしている魔法少女を見つけた。
「この三角帽子をかぶった魔法少女、持ってる杖を白夜様じゃなくて道着の魔法少女に向けてます…」
「…確かにそうだな」
確かにその魔法少女が何かを唱えた時に、道着の魔法少女が若干だが光っている。
それに三角帽子の魔法少女の周りを囲うように、別の魔法少女が護衛するように配置されているな。
「この魔法少女がゲームで言うバフ要員か。白夜、こいつは倒せたのか?」
「その前に優真が撤退指示を出したんだろうが」
「…本当にすいません」
とはいえこの魔法少女と白夜の相性は悪すぎる。白夜には悪いがこれで良かったのかもな。
「何か言ったか?」
「いやなにも、この二人は要注意魔法少女として記録しておく。次は裂の方だな」
そうして裂の戦闘記録を画面に映す。
「…何だ…これ」
裂の戦闘記録が再生された直後、画面がお菓子で埋め尽くされた。文字通りお菓子で地面が見えなくなってる。
「あいつが本を開いたらいきなりお菓子が降ってきて押し潰されたの…。幸いスポンジだったから切って脱出できたけど…、お菓子の重さで骨が数本いった…」
「…お前よく無事だったな」
まあ、怪人や魔法少女は能力関係なく耐久イカれてるから今さらか。
「おいあいつ、今度は茨や動物を出してるぞ」
白夜に言われて画面を見ると、確かにそれらを本から出している。けど何で動物は楽器持ってるんだ?
まあ今は関係ないからいいが。
「あ、裂が魔法少女の腕切り落とした」
「それと裂が何かしらの反撃を受けたな、動きが遅くなってる」
白夜の言う通り、魔法少女が裂の腹に触れた瞬間から見るからに動きが遅くなってるな。それに心なしか息苦しそうだ。
「裂、この時どんな反撃受けたんだ?」
「反撃を受けた瞬間はわからなかったけど…、本部で調べてみたらお腹に大きな石が入ってた…。一応自分でお腹切って出した後環に治してもらったから大丈夫…。それよりこの後見てて」
裂に言われて視線を画面に戻すと、魔法少女が本から針と糸を出して切れた腕を縫い付けた。
「えぇ…そんなのありかよ」
物の見事に怪我が完全に元通りだ。それに、よくよく見たら血が一滴も出て無かったな。
「そして動きが遅くなった所を茨に捕まって…、撤退指示前に戻ってきた…」
「その判断でいいぞ。下手すりゃあの場で殺されてたからな」
けど裂が戦った魔法少女、ガチで固有魔法がわからんな。こいつ倒せそうなメンバー居たっけ?
「取り敢えずこいつも要注意魔法少女にしとく。これで記録会は終わりだ。残ってくれてありがとな」
俺はこの後灰崎さんと元花捜索の相談だな。