死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。   作:鬼獣八紅

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前半優真視点、後半元花視点です。


第六章 化け猫少女と吸血少年
解析


 

「セレネ、どこまで終わったか?」

「優真様、もう少しで終わります」

「優真、そちらは終わったのか?」

「ああ、後で報告書に書いとく」

 

 戦場記録の確認をした後、灰崎さんに元花捜索の相談のためにラボに来た。

 セレネはそこで侵入者の解析をしていたがもう少しで終わるとのことだ。

 

「ただいま終わりました」

「お、どうだった?」

「侵入者と一致する戸籍が見つかりませんでした」

 

 …は?

 

「じゃあ侵入者は無戸籍だったのか?」

「そうなります」

「…情報無くなったじゃねぇか!」

 

 どうするよこっから。割りとセレネの解析を当てにしてたから、それが駄目だと手掛かり無いぞ。

 …!、そういえば。

 

「灰崎さん、転送装置に発信器とか付けてたか?」

「付けてはいたが、元花は今もってないぞ」

「そうじゃなくて、地球での最終ログって分かるか?」

「!、直ぐに調べる」

 

 最終ログが分かれば相手の本拠地が分かるかも知れない。というかそれにかけるしかないぐらいに手詰まりだ。これで場所が分かってくれ。

 

「結果出たぞ」

「どうだった?」

「地球での最終ログは…名神高速道路上だ。見たところ西へ向かっていたらしい」

「それで行き先は予測出来るか?」

「どうだろうな、西へ向かったのは確定だが」

 

 無理だったか…。いや、ここまで分かれば上々か。

 

「後は俺の空間認識(スペイスレーダー)で地道に探す。時間はかかるが手掛かりが西へ向かったってぐらいしかない今はこの方法が確実だ。二人も何か分かったら報告頼む」

「分かりました」

「了解」

 

 さて、環の為にも急がないとな。一日で二県探すペースで行こう。徹夜すればいけるだろ、環の回復もあるから疲労は大丈夫だし。

 

 

 

   ◇◇◇

 

 

 

(…ここは?)

 

 目が覚めたら謎の液体の入ったカプセルの中にいた。

 私は確か、あの戦闘の時に後ろから撃たれて…。思い出した、それで気絶させられたんだ。多分猛獣用の麻酔銃でも使われたんだと思う。

 

(急いで帰らな…嘘!口の中のスイッチが無い!)

 

 どこかで落とした?いやそれはない。あのスイッチは特殊な接着剤でくっついていて専用の薬じゃないと剥がせない。

 なら誰かが外した?だとしたら本部が危な…いや、環さんなら大丈夫か。

 

(取り敢えず周りを確認しよう)

 

 周りには私が入っているカプセルと同じものが大量にある。中身は魔法少女や一般人などだ。

 遺体が多いからあの戦闘で回収でもしたのかな。

 

(それにしても沢山ある。ん、あれは…赤川くん?!)

 

 何で赤川くんがカプセルに入っているの?!もしかして拐われた?

 だとしたらこの組織、全国規模で活動しているのかな。

 

(体は…よし動く。ここから脱出は…無理ですね…)

 

 場所が分からない上、私の実力だと途中で捕まるのが目に見えている。優真さんや環さんならこの状況を打開できたのかもしれませんが。

 

(!、誰か来た)

「社長、伊吹山であった戦闘でこれだけの魔法少女の遺体が手に入りました」

「良くやったぞ。しかし…、なぜ怪人が一体しか居ないのか?」

 

 入ってきたのは科学者っぽい男と社長と呼ばれた男の二人。恐らく社長がこの組織のボスだと思う。

 

「それが、我々が介入する前にどこかの組織が怪人を根こそぎ奪っていったらしく怪人が数体しか戦闘に参加しておりませんでした。そして隙をついて奪ってこれたのが、そこの猫型怪人一体だけです」

「…そうか。とはいえ、これだけ材料があればかなりの実験が出来そうだな。結果を期待しているぞ」

「ありがたきお言葉」

 

 実験…、嫌だ、絶対にしたくない、またあの地獄を経験するのは御免だ。

 

(助けて…環さん、優真さん、灰崎さん)

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