死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。   作:鬼獣八紅

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三人称視点です。


副官

 

「あれ?まだ居たんだ」

「!、貴様ら、祈様を解放しろ!」

「ま~ま~落ち着け、俺達は交渉しに来たんだ。少数で来たのがその証拠だ」

 

 未だに扉の前にいた民守の部下がレイヴン達に剣や杖などの己の武器を向けるが何とか治めようとする、が。

 

「少数ならなおさら取り返すにはうってつけよ!」

 

 少数で来たのが裏目に出たのか副官らしき二名が突撃してくる。

 

「っ、少しは状況考えろよ。こっちにはそちらのリーダーいんだぞ、分かったらその場から動くな」

 

 レイヴンが突撃を止めるために鴉の手(レイヴン·ハンド)を向け威嚇する。

 

「あれは…!ダメ、止まって!」

「そんな悪趣味な鉄の塊で何が出来るってんだ!」

「な?!こいつら拳銃知らないのか?!」

 

 これにより一人は動きを止め守りにはいったがもう一人はそれでも突撃してきた。

 大抵の人は拳銃を向けられれば撃たれる可能性を考え身を守る等の行動を起こすため威嚇するには有効だ。しかし、それらは相手が拳銃を知っていることが前提条件である。

 向けられている物がどういう物か分かっていなければ威嚇の意味はない。

 

「っ、悪く思うなよ!」

 

 レイヴンは副官の足めがけ発砲し弾丸が脇腹を貫く。

 

「…がはっ」

「アル、拘束しろ」

「了解」

 

 アルが蔓で副官を拘束する。一応の止血として銃痕の上から蔓を巻き付けている。

 

「…ん、あれ、ここは?」

「民守様!」

「お、目が覚めたか。目覚めて早々悪いがあいつら止めてくれ。言っとくが拒否権は無いぞ、最悪そのまま絞め落とせるからな」

「…皆さん攻撃を止めてください」

 

 民守の指示でシスター達は杖等を下ろす。しかし、未だに両者警戒を解かない。

 

「民守も起きたし改めて言うが、俺たちは交渉しに来たんだ。せめて話し合いぐらいさせろ」

「敵対者に話すことなどありません」

「あのな、そもそも先に攻撃してきたのそっちだろ。俺たちお前らに何かしたか?」

「その扉から出てきた、これだけで十分敵対する理由になります」

 

 そうして民守は事の経緯を説明しだした。

 

「後ろの扉、そこから定期的に襲撃者が来るのです。その襲撃者に連れていかれた者は二度とここへは戻ってこなかった。ここ数年は襲撃者も来なかったのですがつい先日、扉の下から蔓が伸びてきました。念のため警戒していたら案の定あなた方が襲撃してきたのです」

 

 民守の説明を聞いた兄妹二人は襲撃者に心当たりがあった。

 

「ねぇ、それって元花と赤川くんが壊滅させたマジックアイテム社だよね?」

「正確には開発研究所だが恐らくそうだろうな。数年襲撃が無かったってのは開発研究所の移転が理由だろ」

「あなた方は襲撃者の仲間ではないのですか?」

「仲間どころか敵だ。仲間がその襲撃者の組織に誘拐されてな。ま、その誘拐された仲間が組織ぶっ壊したがな」

「…証拠はありますか?」

「証拠?そうだな…襲撃者のボスの顔ってわかるか?」

「えぇまあ、襲撃者が名乗りましたので」

「ならこれが証拠になるなっと、あったあった」

 

 レイヴンは異空間倉庫からあるものを引っ張り出した。

 

「これは!」

「あぁ、お前たちの言う襲撃者のボス、その遺体だ」

 

 実は元花と赤川を回収した時にちゃっかりボスの遺体も回収していた。なお、ボスが使用していた魔法人形(マジックドールズ)も回収している。

 

「これでこっちが襲撃者とつながってないって分かっただろ」

「…顔が数年前より老けていますが確かに襲撃者のボスですね」

 

 民守が遺体の顔を確認し、本人であることを確認する。

 

「これでお前らの誤解も解けたろ。まぁ、交渉が目的だったとはいえ軍隊引き連れて来ちまったのはすまなかった」

「こちらこそ、確認もせずに攻撃したことを謝罪いたします。交渉をしたいというそちらの要望も飲みましょう」

「ありがとな」

「それと早く降ろしてください。それと同じく拘束されている東祭(ひがしまつり)さんの治療も」

「あ、すまん」

 

 急いで拘束している二人を開放し、東祭と呼ばれた副官をオウルが治療する。

 何はともあれ交渉の場は準備してもらえることになった。

 

 

 

 

 

「ねぇオウル、始めにワープゲートつなげた時の目的って戦闘だったよね?」

「はいアルはちょっと黙ってようね」

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