死にたくないので自分達だけの第三勢力作りました。   作:鬼獣八紅

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三人称視点です。


秘密

 

「な、何ですか。取引で欲しかったのはライズさんの持ってる情報でしょ。私が渡せる物はないですよ」

「いや、お前が持ってる情報にも欲しいものはある。お前があそこへ落ちた理由だ」

「!」

 

 八世召は東地下魔道墓地へ堕ちる前は魔法少女ではなくただの一般人だった。そして東地下魔道墓地は何かしらをやらかした魔法少女が入れられる場所であり、一般人であった八世召が本来いるべき場所ではない。

 

「俺の予想だとお前が魔法少女連盟にとって何か不都合なことを知ってしまったからだと考えたが…、今明らかに動揺しただろ」

「な、なにが…」

「ほらな、今も動揺してる。やっぱり何か知ってるだろ」

 

 反応からして八世召は魔法少女連盟が一般人であろうと知ってしまったら問答無用で消すレベルの情報を保有している。

 その情報が今後に役立つ可能性がある以上聞き出さない手はない。

 

「で、何を知ったんだ?」

「…魔法少女連盟のトップについて」

「!、お前マジか!」

 

 今後戦い確実になるであろう組織のトップの情報、このタイミングで手に入れられるのは願ったりかなったりだ。

 

「とは言えあまり多くないですよ」

「だとしてもないよりマシだ。あ、けど西祭さんは魔法少女連盟に所属してたよな。それにオウルもいるから今聞き出す必要は…」

「あるわよ」

 

 レイヴンが考えていると、今まで黙っていた西祭が口を開いた。

 

「私は五年くらい魔法少女連盟に所属してたけどトップについては一切なにも情報がなかったし、一度気になって先輩魔法少女に聞いたこともあったけど先輩も知らなかった。それくらい連盟トップの情報は固いのよ」

「なるほど、それならオウルでも手に入れるのは難しそうだな。ならやっぱり聞き出すか。てなわけでその情報を教えろ」

「…対価は?それがないなら私は意地でもしゃべらない」

「そうだな…、妹との接触禁止の撤回でどうだ。これ以上で無理なら妹との接触禁止期間を伸ばす」

「わ、わかったわ。話すわよ」

「あ、ちゃんと妹との接触禁止は撤回するからな」

 

 聖魔連合としては何としても魔法少女連盟トップの情報が欲しいため、完成に個人的な恨みで枷した妹との接触禁止の撤回を対価に八世召に口を割らせた。

 

「私がトップを知ったのは完全に偶然だった。通波を探すためにハッキングや電波傍受を繰り返していたとき…」

「待て待て待て!何してんだあんた!」

 

 召のヤバすぎる所業にレイヴンがたまらず待ったをかけた。

 

「魔法少女相手に警察は動けない、なら自分で調べるしかないでしょ。幸い通波の勉強用にその手の参考書は家にいくらでもあったし」

「本当に助けて大丈夫なのか心配になってきたぞ、まあ仲間にできたら優秀そうだが」

「失礼ね、それに勉強って言っても魔法のよ。通波の魔法は電磁波魔法、体から出す電磁波を操ることでハッキングや電波傍受、さらに応用で生体電気を通じての会話や生体探知までできるわ。この魔法を有効に使うためにその手の知識が必要だったのよ。ま、この魔法の有効範囲のせいで魔法少女連盟にさらわれたのだけれど」

「確かに距離制限があるって聞いたな、どれ程の範囲なんだ?」

「日本全土よ。けれど会話や探知の範囲はあまり広くはないわ」

「そりゃ魔法少女連盟にさらわれるよ」

 

 日本にいる限りいつでもどこでも盗聴の可能性がある以上、本体を囲い混むのは非常に有効な手段だ。

 

「話を戻すわよ。それでだいたい三年前、電波傍受により魔法少女連盟トップの会話を傍受した。会話の音声や口調的に恐らく若い成人女性、そしてその会話内容が『あと約五年、やっと目的を完遂できる…』だったわ」

「あと五年…、となると再来年か」

「えぇ、けとその目的が何かのかを盗聴する直前に警備システムが作動。その日から一年ほど下水道なんかを逃げ回ったけど追い詰められてね、逃げてる途中に地下へ続く穴に落ちたって流れよ」

「…お前ホントに一般人か?」

 

 召の話はおおよそ一般人が経験するようなものではない。しかし妹のためならこれくらいはやりかねないと何とか納得した。

 

「まあ、トップがどのような人物かとヤバそうなのが再来年に迫ってることがわかっただけよしとするか」

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