ありふれた職業で世界最強 新生譚   作:虚無の魔術師

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人物紹介【魔神組】

【魔神】

 

トータス以外の世界でも発生する超越者。『破滅の意思』と呼ばれるものの使徒という立ち位置であり、異次元の魔力で神クラスの質量と性質を有した破壊者にして、生命を否定する滅びの厄災。

 

魔神として発生するメカニズムは複数あるが、明確に語られてる要因としては知性体が強い絶望と世界への憎しみを抱くことで、『破滅の意思』からの干渉を受け、その意思に応えた瞬間に魔神へと変貌する。

 

魔神は特性として膨大な魔力と器を有しており、基本的には世界を、生命を滅ぼすことを第一とする。例外としてその意思に抗うことは不可能ではないが、強靭かつ狂気に近い精神力を必要とする。

 

 

トータスに顕現した魔神は■柱。『戦乱』、『双対』、『混沌』、『破滅』の四柱が現在確認されており、滅却師曰く新たな顕現の可能性も示唆している。

 

四柱の魔神は互いに協定を結び、魔神連合と呼ばれる勢力となり、誰が世界を滅ぼすか互いに睨み合っている。

 

 

【戦乱の魔神&魔人族】

 

★大魔王アルヴァーン・ライングレイド

 

魔人族の王、大魔王にして人類殲滅を望む『戦乱の魔神』。平和を望み戦乱を生き抜き、片翼の喪失によって同胞達の怨嗟に魂を焼かれた悲劇の王。

 

かつて解放者の一団の一人であり、唯一彼等の最後の戦いには着いて行かず、魔人族の調停を行った。魔人族を支配していた神アルヴを殺し、彼等の王として人間族との融和を結ぶ、はずであった。

 

魔神として覚醒した身であるが、大魔王自身が世界を滅ぼすことを、同族を犠牲にすることを拒否したこともあり羽化しようとする魔神の肉体を自分自身で封印している。それもあって、大魔王の肉体を破壊した際には、羽化しようとする魔神の身体───無数の目が浮かぶエネルギーが漏れ出していた。 

 

 

温厚で平和を信じる優しき王────であったはずだが、その性格は冷酷かつ無機質なものに様変わりしており、同胞(魔人族)の死を受けても眉を動かすだけに留まるくらいの変貌を遂げた。

 

戦いを楽しむような苛烈な性格も秘めており、かつての大魔王を知る者ならば有り得ないくらい変質しており、これは『魔神』の概念に影響され、心身共に大きく歪んだことを示している。

 

 

【戦闘能力】

 

その強さはトータス最強に位置する存在。大魔王となる前には純粋な身体能力のみで解放者の一人として数えられる強さを秘めている。魔人族より最古の種族、『魔族』であり、魔人族以上の膨大な魔力を秘めており、大魔王と成った後はその魔力と武勇で魔人族を平定した。

 

 

────魔神として覚醒した後は、自らが取り込んだ無数の魔人族の魂もあって、肉体を破壊しても蘇る不死の存在へと変貌。頭を破壊しても、心臓を穿っても尚再起するその姿は、魔人族の怨念に突き動かされる修羅とも呼べる。

 

解放者の時代に継承した七つの神代魔法をマスターしており、それを併用した魔法で相手を葬り去る。何より魔神に成る前の魔力より膨大化した魔力は魔国自体を掌握しながらも、複数の魔力装置を起動させ、他者に魔力を与えられるほど。

 

大魔王の魔力は他者に絶大な能力の変化を与えるほどに強力であり、魔神に成る前の大魔王から僅かな魔力を受けた現四魔王はその能力は遥かに向上させた。しかし、今現在の大魔王から魔力を与えられた者は精神的にも狂気に侵され、正気を保てなくなる。

 

 

作中ではハジメや刃達など作中上位に位置する面子との戦いで彼等を圧倒、初撃で刃を瀕死に追いやり、ハジメやユエ、シア達の攻撃を歯牙にもかけず、一方的に蹂躙した。それでも尚、本気どころか加減をしていたレベルであるとのこと。

 

 

眷属

 

 

ネプルパンテ

 

戦乱の魔神の眷属であり、アンカジ公国に毒を流し、『魔瘴核』を広めていた元凶。 

 

 

その正体は、かつて人間族に騙されて毒殺された魔人族の青年テトル。毒に苦しんで死ぬ間際に抱いた恨みと憎悪により怨念となり、その怨念が『戦乱の魔神』の魔力によって魔物化したもの。

 

皮肉なことに、生前の彼が最も望まないであろう、大切な食料(アンカジ公国では水だが)に毒を仕込み、人々を苦しませて殺すという自分にされた行為を繰り返している。

 

 

魔戦騎

 

戦乱の魔神の端末。戦争の狂気に身を費やした尖兵。戦乱の魔神の魔力により作り出される無尽蔵の兵士。大魔王自身が生成することも可能だが、眷属から生成される一例も多い。

 

 

【四大魔王】

 

大魔王と共に軍勢を率い、魔神連合の尖兵として猛威を振るった存在。かつてアルヴに与した四魔王と同じ称号であり、現代の四人の魔王は四大魔王と区分されている。単身で世界を滅ぼし得る強さを秘めており、他の魔神からも危険視されている。

 

 

★『天地崩界』ガイアドゥーム

 

四大魔王の一人、ゴーレムのような岩石生命体。同じ岩石生命体や無機物から生じた魔物を率いる人外の魔王。

 

見た目とは裏腹に武人気質であり、一度認めた相手は人間であろうと敬意を評する。最弱職であるにも関わらず逃げずに立ち向かい、自身に傷を与えたハジメを敵として気に入っており、奈落に落ちた彼を救い、いつか戦うことを約束した。

 

人間族に恨みはないが、自身に魔王の冠位を与えた大魔王への恩義と、自分によくしてくれたアクシアの敵討ちの為に戦争に参加している。

 

フリューゲル同様、戦争には消極的な様子を見せているが、大魔王の命があれば、即座にでも戦うことを厭わない。苛烈なまでに敵を圧倒し、力のままに蹂躙する。

 

 

【戦闘能力】

 

ガイアドゥームは状況によって戦闘能力が左右されるタイプの力を持つ。その魔力は『融合』、あらゆる無機物を己の肉体へと取り込む秘術である。ガイアドゥームはこの力を使い、周辺の魔物の死体を肉体として取り込んだりすることも出来る。

 

本来のガイアドゥームの身体は、巨大な岩石と鉱石で構成されたものであり、その姿で戦えばどんな強者を相手にしても遅れは取らない。真の切り札として、数十メートルの巨体への変化もでき、魔神戦争ではその姿で連合軍の軍勢を蹂躙した。

 

 

 

★『極凍冷絶』フリューゲル

 

四大魔王の一人。吹雪と闘争が続く雪国、強国バーゼルを統一した氷の魔王。魔人族の巫女、アクシアの親友であり、彼女の弔いを果たすべく戦う。

 

 

雪国らしく厚着と全身鎧に身を包んだ威圧感の漂う人物。高潔な精神性を秘めており、たとえ戦争であっても理由のない殺しや非戦闘員に手をかけることを許さない。

 

その素顔は誰にも見せたことがなく、魔人族や多数の人々からは強面の大男を連想されていた。

 

────その素顔は雪のように透き通った美女。本人が素顔を隠しているのは一族の掟であり、自分より強い男にだけ最初に顔を見せることが結婚するということであり、バーゼルの王もとい女王として、常に顔を隠して生活している。

 

刃との決闘の際、必死に喰らいつく彼の勢いに押し負け、顔を隠していた兜を破壊され、素顔を直視される。掟に反したことで動揺したこともあって決闘を次の機会に預けるが、それまでの刃の人なりに触れたことで、彼を婚約者として選ぶことを決意する。

 

ガイアドゥームと共に戦争には消極的であり、大魔王以外の命令もなければ攻撃はしない程穏健派。戦争の結果、人間族だけではなく魔人族の犠牲も出ることを知った上で戦争を続けようとする大魔王へ不信感を抱き、諫言を────場合によっては、クーデターも考えている。

 

 

【戦闘能力】

 

その実力は一級品であり、ハヤテからも認められる実力を秘めた刃を拮抗状態どころか、押し込むなどその実力は上位に位置する。

 

膂力も桁違いに高く、刃が全力で追い付くしかない程の速度かつ片手で振るった戦斧が掠っただけでもあらゆる魔剣を粉砕するなど、無法に等しい強さを秘める。

 

魔力を発動させるだけで辺り一帯を氷雪の世界へと変える。その魔力の真髄は『絶対零度(アブソリュート・ゼロ)』と呼ばれており、一瞬で相手を凍り尽くすマイナス低温の世界を作り出す。

 

振るった斬撃は空間ごと冷気に呑み込み凍らせ、巨大な吹雪を一つの波として放つ一撃も有している。

 

 

★『激龍怒轟』クレイド

 

 

四大魔王の中で新参的人物。四大魔王の中でも最も苛烈で、人間族の脅威とされる魔王。復讐者や殺戮を望む過激な魔人族が集まる『覇竜軍』を率いる龍王。

 

厳格であるが、『覇竜軍』は忠義を尽くされる人物。だがそれは普通に過ごしている上であり、人間族への憎しみは復讐者ばかりの『覇竜軍』を超えるもの。辺境の街を焼き払い、老若男女全てを殺し尽くすほどに苛烈な憎悪を煮え滾らせており、『怒れる龍王』と呼ばれている。

 

配下である『覇竜軍』と共に、死を恐れぬ復讐の狂気に突き動かされており、たとえ四肢が弾け飛ぼうとも止まらない怨嗟の軍勢を率いるその姿は修羅と呼ばれ、かつての魔神戦争でも猛威を振るい、生き残った者達にもトラウマを残すほどであった。

 

 

────その正体は不明であったが、大魔王の言葉から行方不明であったティオの兄 ティアであることが判明。

 

 

【戦闘能力】

 

戦闘能力は現時点では正確なものはないが、複数の王国を滅ぼすほどの強さを秘めている。話が正しければ竜人族でもある為、竜化も可能。

 

その魔力は明かされていないが、死んだ配下から魔力と心臓が失われており、その少し後にクレイド自身の魔力が増していることから、『配下が死ぬことで発動する』タイプの魔法と疑われている。

 

 

 

★『冥獄死葬』ダンテ・インフェルノ

 

 

四大魔王の中で唯一の古参。最古の四魔王の時から残存しており、果てた他の魔王達とは違い未だ現役であり続ける異質な魔王。数百年前から魔王であり、今作ではユエを封印した張本人かつ吸血鬼族を滅ぼしたとされる存在。

 

幼い少年の姿をして襤褸布を被っている。見た目から亡霊を思わせるような異質なオーラを漂わせているが、その姿を見て侮った者は魔王としての恐ろしさを知ることになる。

 

無気力で滅多にやる気を起こさない、無気力なタイプ。いつもぐっすりと寝ており、人間族の戦争に興味を向けていない。自分が動けばそれで済むと考えているのか、怠惰に自分の領土に引きこもっている。

 

 

【戦闘能力】

 

その強さと正体は未知数であるが、少なくとも世界を滅ぼす力を秘めている。かつて教会が主導となった連合軍を一人で攻め滅ぼし、怪我人ゼロの数万の死者を出した。

 

死を操る魔王として恐れられており、その実績だけでも普通ではないことが明らかである。

 

 

【謎】

 

ライセン大迷宮を急襲し、ミレディを無力化した後に攻略していたハジメ達を襲った────その姿は、全くの別物であった。対面したことのあるユエから偽物だと言われるが、その魔王は自らを『魔王タナトス』と名乗った。ダンテと同じ魔王と名乗っており、真偽はどうかは定かではない。

 

 

★『死神』タナトス・タルタロス

 

 

ライセン大迷宮を強襲した存在。最初は自らをダンテと名乗り、ダンテと同じ魔王であると明言した未知の存在。

 

コウモリのような翼と部族のような紋様を体に刻んだ姿、そして顔にドクロのような白面を被っている。奇っ怪な姿と同じようにハイテンションで尊大な言葉遣いを崩さない。

 

趣味人であり気分屋。己の気分次第では何処までも獲物を追いかけることもあれば、気が変わるまで忘れることもある。

 

【戦闘能力】

 

赤黒い魔力を流体上に蠢かせ、鎌を形成して攻撃する。空中を飛び回りながら直撃すれば『呪詛』で肉体を蝕む呪いの鎌の斬撃を飛ばし続けるなど、狂気的ながらその戦闘スタイルは厄介以外ない。

 

自身の肉体を無数のコウモリに変化させるなど、創作上の吸血鬼のようなこともしてくる。

 

中でも厄介なのが、ダンテが有するはずの『死の魔力』を伴った死の波動であり、放った波動を浴びたものは命を奪われて絶命するというもの。しかしその波動は単調であり、未来視や魔力感知であれば回避は容易い。

 

 

★『地獄の女神』

 

タナトスが明かした自分やダンテと同じ、もう一人の魔王。

 

 

【ガイアドゥームの配下】

 

 

★エレメンタス

 

三体の頭を有した大柄なゴーレムの魔人将。三体の頭はそれぞれ自我を有しており、『青のレフトス』、『赤のミドルス』、『緑のライトス』という三兄弟の人格を持っている。

 

レフトスは穏やかかつ温厚な性格であり、兄弟達を纏める長兄。ミドルスは血の気が多く、自身の力で焼き殺すのを楽しむ次男。ライトスはそんな兄を制御するブレイン的な末っ子。

 

三兄弟それぞれコアとなる鉱石の力が違っており、レフトスは水や氷に関する力を秘めており、ミドルスは炎や熱を操り、ライトスは風を放つ。

 

 

★マテリア

 

魔人族の女性、胸元や手足に結晶を生やした魔人将。周囲に結晶を生成させて相手を攻撃する。

 

 

【氷帝の矛】

 

フリューゲル直下の精鋭部隊。殆どが魔物を操る魔人族とそれを指揮する軍隊長に分かれており、全員が鍛え抜かれた武人の集まり。特に軍隊長と呼ばれる五人は魔人将と扱われるほど最上位の戦闘員。

 

★第一軍隊長 サルヴァトーレ

 

常にワインを嗜む逞しい偉丈夫。フリューゲルに食らいついて尚、負けを認めない野心家的思考を認められ、魔人将として選ばれた。

 

 

★第二軍隊長 キャトライン

 

蠱惑かつ扇情的な姿をした魔人族の美女。常に相手の隙を伺うタイプであり、抜け目のない人物。

 

 

★第三軍隊長 シモン

 

物静かで寡黙な狙撃手。クロスボウから魔力を込めた矢を撃つことで、その矢自体複数の効果を発揮させることができる。

 

 

★第四軍隊長 レアミスト

 

ナイフを好む暗殺者。自身の作る霧に隠れ暗殺をすることもできるが、普通の戦いも得意。灰霧と呼ばれる毒性を有した霧を散布する。霧自体と同化することも可能であり、霧の中にある気配を探知して暗殺を行う。

 

 

★第五軍隊長 ケントゥリオ

 

巨漢の魔人族。鉄球を振り回し、力任せに暴れる戦術が得意。

 

 

【覇竜軍】

魔王クレイドが率いる軍団。全員が人間を殺すことを躊躇しない者達で構成されており、大半は復讐者か殺しをしたい者だけである。その苛烈さは魔人族の中でも最も脅威として恐れられるほど。

 

☆カトレア

 

覇竜軍に所属する魔人将、『魔獣使い』の異名を持つ。男勝りな性格であるが、常に勝手に動き回る同胞を引き留めるストッパーの役割もしている。

 

大魔王に取り立てられたことやアクシアの配下に加わったこともあり、覇竜軍においては比較的温厚な部類。しかし殺すべきと決めた相手はどんな手段を使っても殺そうとするほどの容赦の無さを見せる。

 

かつて自身が敬愛したアクシアを惨殺した人間族を憎み、覇竜軍に入ったが大魔王の変心に気の迷いを見せていた。そしてオルクス大迷宮で勇者達を襲撃した際、ハジメと刃の強襲を受け、人質にされるくらいならと自殺。魔王クレイドへの期待と同時にアクシアへ謝罪しながら絶命した。

 

★ヴェリオーン 

 

覇竜軍に所属する魔人将、『凶戦士』の異名を持つ。殺戮を楽しむ狂気的な性格をしており、相手を痛めつけることも痛めつけられることにも悦楽に浸る。

 

残酷なことも楽しんで行い、騎士を人質にして殺して愉しむなど、殺しに躊躇のない覇竜軍の中でも残虐かつ悪辣。

 

 

★ルドガー

 

覇竜軍に所属する魔人将、『狩兵長』の異名を持つ。ヴェリオーンほどではないが、殺しを楽しむタイプ。彼の場合は相手の顔が絶望に染まることを重視しており、その為なら敢えて希望を見せるようなこともする。

 

相手に幻覚や幻影を見せ、それに惑っている相手を痛めつける事を得意とする。

 

 

☆ミハイル

 

カトレアの恋人、そして覇竜軍の魔人将。感情的な性格であり、恋人や敬意する主を殺した人間族への怒りと恨みは根強い。

 

カトレアと共にアクシアの配下になった時は、彼女に心酔しており、それ故にアクシアの死を招いた人間族への憎悪は凄まじい。

 

 

【ダンテの配下】

 

★ファルディウス

 

黒死無貌(ノーフェイス)』の異名を持つ魔人将。魔王ダンテの忠実な腹心であり、不死の怪物。肉体を自在に変質させることができ、顔を真似ることはおろか、肉体を変形させる擬態も得意。

 

転移してきたハジメ達を言葉巧みに連れ込み、魔王の元へ案内しようとしていた。しかし彼自身も同情していたのもあり、ダンテや大魔王相手に助命できないか頼もうとしていた程良識を持ち合わせていた。

 

かつてはフィスカ・グラッセと呼ばれる人間であったが、家族を教会に殺されたことで怒りと憎しみを覚え、魔王ダンテに出会い、彼の眷属となる。その後教会に捕まり処刑されたが、その死体から蘇って不死の怪物として暴れることになる。

 

 

【王域】

大魔王直下の部隊。基本的にメンバーが欠けることはなかったが、レヴィの敗北以降欠けたメンバーは補充されることもある。

 

 

☆フリード・バグアー

 

王域もとい大魔王軍の総司令。大魔王の右腕であり、魔王よりも立場が上に位置する人物。長らく大魔王に仕えてきたこともあり、アルヴァーンから厚い信頼を向けられており、軍の編成を一任されている。

 

 

★ナムシュカ

 

王域一位、『救世奉天』の名を有する。かつてアルヴに仕えていた四魔王の一人であり、悟りにより何かと交信した覚者。

 

王域最強の実力者であり、一瞬にしてアンカジ公国の結界を抜け、イクスの背後に移動して吹き飛ばすなど、その実力は未知数ながら脅威であった。

 

 

★アンリエスタ

 

王域二位、『紅狂皇女』の名を有する。かつて滅びた吸血鬼族の生き残り。過去に執着がなかったユエの、唯一の心残りである家族。

 

ナムシュカを除けば最強クラスの実力を有しているが、その性格は慇懃無礼であり、自分が認めた相手以外は徹底的に見下している。そんな性格もあり、他メンバーからの反発やフリードの心労を増やすこともしばしば。

 

 

★エゼル

 

王域三位、『悪食獣』の名を有する。醜悪な肉塊のような姿をしているが、一癖二癖ある王域メンバーの中ではフリードの補佐を務める人物。

 

 

★ラーヴァ

 

王域四位、『熔岩斧』の名を有する。上昇志向のある野心家であり、アンリエスタやナムシュカを超えることを明言するほどサッパリとしている。常に弱肉強食の理念を唱えており、弱者を徹底的に嫌って、強者であることを強く意識している。

 

かつてアクシアに保護された孤児の一人であり、彼女の死に心狂わされた一人。自分達よりも強かったアクシアが殺されたのは、弱い人間達が人質を取ったからだと考え、弱者に容赦しない残忍さを有するようになった。

 

苛烈な性格ながら、アクシアや『剣士様』と呼ばれる人に憧れており、ハジメが挑発するためにアクシアの事を口にした際は怒り狂ったほど。

 

 

ハジメと同じく魔物を喰らい、力を手に入れた数少ない存在。体内もとい心臓に発熱する器官を生成したことで、マグマに等しい灼熱を操ることができる。

 

かつて魔族と呼ばれる種族の力を解放する『魔族回帰』を扱える。その状態になると心臓への負担が大きくなる代わり、地形を変化させるほどの灼熱を放出することができる。

 

 

★オーゼンハイト

 

王域五位、『魔老獪』の名を有する。アルヴァーンやアクシアを庇護していた魔族の生き残りであり、彼等を育て上げた親代わり。

 

昔は温厚で優しい好々爺であったが、アクシアの死後魔神化したアルヴァーンの魔力に蝕まれ、精神を大きく歪める。選民思想に満ちたものであり、人間族を「偽りの神に鞍替えした劣等種」とエヒトやアルヴを「同族達を弾圧してきた簒奪者」と憎しみを向けている。

 

自分より格下と見たものを容赦なく嘲笑うこともあり、洗脳したティオを使ってエンキの封印を解いたことを彼女に伝え、亡き家族を侮辱する様は、刃はおろか咲夜の怒りを買うことになった。

 

超級術式(スーパーコード)』と呼ばれる能力は、あらゆる魔法や封印術のコントロールをすることができる。魔法や封印術を詠唱無しで発動できるが、咲夜に相殺されていた。

 

神殺しの兵器エンキを操っていたが、咲夜から支配権を剥奪された瞬間、エンキは畑山愛子に懐いたことで彼女の味方となり、彼女等を襲ったオーゼンハイトを消し飛ばした。

 

 

★レヴィ

 

王域六位、異名はなく王域の新参であった少年。魔人族ではなく、人間族であるが大魔王に救われたことで忠誠を誓っている。

 

人間であるが、同じ人間を見下しており、大魔王へ心酔しきっている。その心酔具合は大魔王を侮辱したものを惨殺して、その様に愉悦を抱くほど。

 

元々はただの好青年であったが、大魔王の魔力────戦乱の魔神の狂気を浴びたことで精神を汚染され、大魔王の為に旧神の抹殺を企んだ。

 

スティシア王国を数万の魔物と共に侵攻し、魔神の眷属へと変貌しながら追い詰めるが、神の力を得た刃とソーナに圧倒され、二人の攻撃の前に消滅する。その際狂気に染まりながら正気を取り戻すが、自分が誰の為に戦っていたのかも分からずに、大魔王ではないモノの名を叫んでいた。

 

大魔王から与えられた魔力は、『浸蝕』と『超再生』。生半可な傷では死なない魔獣と自分自身の肉体を維持する『超再生』と相手の意識や他者の肉体を取り込む『浸蝕』で、刃やスティシア王国を追い込んだ。

 

 

★ルクシオン

 

レヴィの死後、王域六位として補充された魔人族の青年。『魔剣士』の名を有する。高潔な性格であり、戦争では無益な殺しをしない騎士道精神に溢れている。

 

ラーヴァと同じバベルの生き残りであり、ラーヴァは幼馴染。かつてアクシアと共にいた『剣士様』に憧れており、彼と同じ剣術を扱う。何より手にする魔剣は、彼が王域として認められるほど強力なものである。

 

 

 

【双対の魔神】

 

★ダブリス

 

トータスに降臨した魔神の一柱。世界を救いたいという願いと世界を滅ぼしたいという願い、二つの矛盾に満ちた思想を有する魔神。トータス以外に無数の世界を滅ぼしてきた、相反する災厄。

 

魔神としての姿を隠し、世界を彷徨う際は双子の少年少女の姿をしている。普通の子供に見られるが、魔神としての力を隠すことはないため、対面した誰もがその威圧感と魔力に発狂しかける。

 

子供らしく純粋に見えるが、その精神は大きく歪んでいる。人間らしく優しく慈愛に満ちた言葉や態度とは裏腹に、人の命や世界を一つの部品としか認識していない。気に入った者を殺し、自身の眷属として取り込むなど、その行いに優しさは欠片もない。

 

魔神連合の一角を担う魔神であるが、人類と魔人族の戦争には興味を持っていない。その合間に世界各地を襲い、適性のある人間を探し回っている。当初はシアを狙いハウリア族を襲い、今度はメルジーネ海底遺跡を襲撃させている。

 

 

【戦闘能力】

 

全貌は不明。しかし数多の世界を滅ぼしてきたことから、純粋な魔神としても脅威。魔神としての質量と力であれば、大魔王と匹敵するレベル。

 

 

【アンチノミー・フェイタルオーバー】

 

ダブリスの眷属。双対の魔神の忠実な手足であり、魔神の望みを叶える上位個体。その生産方法は二つに分かれており、ダブリスが力を切り分けて生成するものと、適性のある人間を素材として作り出すものである。

 

後者の方は手段を問わないが、ダブリスは適性のある人間を選ぶ嗜好がある。高潔で、他人を思いやる優しさや、心の底から希望を求める者を、ダブリスは好み、眷属へと選ぶ。

 

無論、ダブリスが相手の意を汲むことも、尊厳を重視することもない。

 

 

★『救済と破滅(リリーフ・ルーイン)

 

ダブリスの眷属、触れたものを崩壊させる力と槍を生成する力を秘める。ダブリスの命令を受け、刃を殺し、素材にするために襲来した。

 

その素材として使われたのは、かつての世界で殺し合った二人の少年少女。最終的にダブルスに殺され、その魂を核として使われる。永遠の時を苦痛の中、やりたくないもない殺しをさせられ続け精神が摩耗していたが、刃によってとどめを刺され、救われた。

 

★レーヴェルノート

 

ダブルスの眷属、機械と人体を組み合わせた戦闘兵器。理解不能な言語を終始呟いており、それが誰かの名前であることしか分からない。

 

 

【混沌の魔神】

 

★ファウスト

 

トータスに降臨した魔神の一柱。世界を解析し、冒涜し尽くすことを望んだ科学者。たった一つの純粋な願いを歪められ、悪性に狂ったモノ。

 

性格は狂気そのものであり、自分の私利私欲の為に他人を利用することを厭わない冷淡な一面を持つ。その際、他人を言葉巧みに心の隙間に付け込む悪辣さと切り捨てる時は最大限まで利用する無情さを秘めている。自分以外の他人を、消耗品と言い切るなどその性格は悪辣そのものである。

 

トータスに来た理由は、魔神として完成するため。その為に檜山を言葉巧みに利用したり、清水を操ったりと暗躍を繰り返している。

 

【戦闘能力】

 

魔神としての質量は戦乱の魔神やダブリスにも劣る。現時点では魔神の中でも最弱クラス。しかし他の魔神とは違う、人間社会に溶け込む特性、人間の死体に乗り移って成り替わる性質を持ち、人間を利用することも容易い。

 

魔神として羽化しておらず、その代わり自分が接触してきた魔神数十体分の力を溜め込んでいる。能力の多彩さや相手を騙すことでは他の魔神を上回る。

 

 

【過去】

 

かつては一人娘を可愛がる研究者であり、今とは見違えるほど善良な父親だった。しかし、愛娘が宗教団体に攫われ、儀式に利用され殺されたことで精神を大きく狂わせる。

 

娘に会いたいと思う一心で研究を続けていたその時、魔神という存在に────『破滅の意思』からの干渉を受ける。『破滅の意思』の影響によりその人格を大きく汚染され、破滅という思想に魅入られるようになる。

 

その後、自らのいた世界を呼び寄せた魔神によって滅ぼし、その魔神が弱った所を殺して力を奪うことに成功する。そうして同じことを繰り返し、時には世界を魔神に滅ぼさせて、力を蓄えさせることもあった。

 

その際、魔神を殺す力を持つイクスに興味を持ち、敢えて彼に接触し、利用することを選ぶ。過去を話して絆され、友情を抱かせてからイクスを騙し、彼のいた世界────アステロイドを滅ぼし、彼の仕える女神アストレアを殺し、その肉体を乗っ取る。

 

生き残ったイクスを嘲笑い、その後はトータスへと現れる。自らが羽化するに相応しい、力と血を備えた『器』を手に入れる為に。

 

 

☆檜山大介

 

ハジメ達と共にトータスに転移したクラスメイトの一人。白崎香織に好意を秘めており、香織に好意を抱かれるハジメに嫉妬して、彼をいじめていた。

 

その性格はあまりにも小物。ハジメの善性を利用して、刃がいない場所でイジメたりするなど、周りを考えて行動する狡猾さもある。そのため、咲夜や一部のクラスメイトからは嫌われているが、自覚していない。

 

元々は普通のクラスメイトの一人であったが、異世界という状況下で力を得た高揚感、そしてハジメと香織が仲良くなる状況に憎悪を抱いた所を、ファウストに唆され、彼に利用される形でハジメを奈落に落とす(原作の火球は不発だったので、魔物を利用した)

 

その後は罪悪感(咲夜から詰め寄られたことで周りにバレること、全員から、特に香織から軽蔑されることへの恐怖)から自分を正当化しようとして、ファウストに言葉巧みに諭され、ファウストを信用するようなる。ファウストの忠実な駒────替えの利く消耗品の一つとなったことに、彼は気付くこともない。

 

 

☆■■■■

 

ファウストの協力者の一人。ファウストにとって重要であるためか、檜山にも存在を明かさないほど徹底している。実を言うと清水が洗脳されたのは、その協力者の存在を知ってしまったからであり、ファウストの洗脳から解放された清水はその記憶を消されていた。

 

 

★■■■・■■

 

ファウストの協力者の一人。ファウストに命令され、魔人族の細胞や肉片の回収を裏側で行っている。

 

 

【破滅の魔神】

 

 

正体不明の存在。魔神連合最後にして未だ姿を見せぬ魔神。その実は封印されており、トータスの何処かで棺として君臨しているとのこと。

 

かつて太古の昔、旧き神々のいた時代にトータスを襲い、初代剣帝によって討たれている。完全に滅ぼすこともできずに封印されていたが、ある頃から封印の中から力を強め始めたとのこと。

 

 

 

【魔神関係者】

 

 

★『滅却師』イクス

 

トータスに襲来した別世界からの存在。神の眷属であり、魔神を滅ぼす者。復讐の為、世界を滅ぼす魔神を討つために戦い続ける刺客。

 

魔神という存在を否定し、魔神は全て滅ぼすという決意を秘めている。その為、魔神になる疑いがある者にも容赦はせず、当初は魔神の器となる者を殺すために愛子や刃を排除しようとした。

 

しかし話が通じないわけではなく、その時点では精神的に追い詰められて暴走していたのも理由ではある。何とか冷静さを取り戻したことでハジメ達と手を組み、魔神打倒の為に協力している。

 

端から見ればクールで冷徹非情に見られそうだが、その内面は優しさと不器用さに溢れており、同行するハジメ達には不器用ながら優しさを示している。時には数少ない大人の一人として、彼等を叱咤し、説教することもある為、ハジメや刃にとっては貴重な存在であった。

 

 

【戦闘能力】

 

かつては刃と対峙し苦戦を強いられていたが、精神的に迷いを見せていた為に本来の実力を発揮できずにいた。本来の実力は、魔神殺しと言われる名に違わぬものである。

 

魔神殺しの核としてエーテル由来の力を発動し、彼が扱う『消滅』の力は魔神を消し去る神殺しとして強力なもの。何より女神の力の半分が肉体と適応しているため、半神クラスの実力を秘めている。

 

 

【過去】

 

本来は別世界で製造された対魔神用強化人間、ナンバーズの一人。多くの魔神を葬りながらも助けたかった人を救えず、故郷や仲間を失い、別世界に漂流していた所を女神アストレアに保護される。

 

後に彼女の使徒として重宝され、人の心を取り戻していた。ファウストと出会い、信用し始めた所で魔神の襲撃を受け、人々を救う為にファウストを信じるが、そこで裏切りに遭い、自分の手で魔神を暴れさせてしまう。

 

瀕死の状態で絶望していたイクスはアストレアから力の半分を与えられたことで生き残る。その直後、アストレアを殺し肉体を奪ったファウストを殺すことができず、滅びた世界で慟哭することになった。

 




これで大方設定の方は終わりました。次回から本編の方に戻らせていただきます。何か質問とかありましたら普通に感想とかでよろしくお願いします!

出来れば好意的な意見とか評価とかしてもらえると、嬉しいっす(ボソッ)

清水の今後について

  • 生存その1(生き残るけど戦えない)
  • 生存その2(護衛組の一人として戦う)
  • 死亡(無慈悲に死ぬ。全員曇る)
  • 意識不明の重体として途中退場
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