ありふれた職業で世界最強 新生譚   作:虚無の魔術師

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覇竜の魔王

四魔王。人類の脅威であり宿敵にして、大魔王に従う四人の王。四国に分裂したそれぞれの地を統べる魔王達は人類の脅威として数えられるが、それはあくまでも戦力上での話であった。

 

かつて光輝達は、ある疑問を提示したことがある。人類の脅威たる四魔王、彼等の中で最も危険な魔王は誰か。その答えに、彼等を教えた者達は皆同じ答えを口にした。

 

 

『四魔王?ふん、誰が相手であろうと恐るに足らん…………だがまあ、魔王の中でやり合うのが面倒なら、二人だな。正体も掴めん未知数な魔王ダンテ────そして、竜王のヤツだ』

 

『戦略的に言えば、屈強な軍を従える魔王フリューゲル一択。戦術での話ならば、単独で国落としを可能とする魔王ガイアドゥームになる────もし防衛戦の場合、危険なのは魔王クレイドが動く場合だ』

 

『脅威性で言うのなら、私が警戒する魔王は二人。死を操り、死を運ぶ魔王ダンテ────そして、最も苛烈にして最も無慈悲、より多くの犠牲と屍の山を執念と憎しみのままに増やす、覇竜軍の長 魔王クレイドです』

 

 

王国最強と謳われる三人、イガル・ハヤテにスピリアス、ヒナの三名が断言するのは、一人の魔王の名。

 

無機物生命体を従える魔王ガイアドゥームと屈強な兵を率いる魔王フリューゲル。唯一実情が明かされていない死の魔王も厄介だが、彼等三者は皆等しくその魔王が危険であると答えた。その理由は魔王クレイドが最も人間を呪う魔王であるからだ。

 

 

────曰く、魔王クレイドは人類を憎み、恨み、憎悪している。人間族に故郷を滅ぼされ、迫害をされてきた強い恨みを抱く者が集まる覇竜軍の長らしく、魔王クレイドの憎悪は計り知れない。それは、彼が攻め滅ぼしてきた痕跡からも窺える。

 

魔王クレイドが単身で攻め滅ぼした国には、生存者は一人もいない。全てを火の海に変え、全ての生命を狩り尽くす。老若男女も問わず、赤子すらも惨殺する徹底ぶり。

 

その進軍は全ての人間を殺し、屍の山を築くまで止まることはない。正しく厄災たる魔王、その脅威は人間族にとって最も無視できない最悪であった。

 

 

◇◆◇

 

 

誰もが、まともに喋れない。

目の前の存在、張り詰める空気は異様なまで殺気立っている。端正な顔立ち、美形とも呼べるその男の姿は、全身から放たれる濃厚にして純粋な殺気によって異常さに包まれていた。

 

 

「これが、魔王?」

 

「前に会った魔王よりも、普通に見える…………よね?ただカッコいいお兄さんに見えるけど…………」

 

「馬鹿を言うな────あんな目をする者が、他の奴等と同列なものか」

 

 

何とか震えた声で場を和ませようと笑う鈴。そんな彼女の発言に、冷や汗と共に顔を強張らせた剣城が吐き捨てる。明確に、理解する。誤魔化すつもりのない殺意と敵意、実力の片鱗────全てが突き抜けている。これぞ、『魔王』。かつて対峙した『魔王』に劣らず、圧倒的な威圧感を目の前の存在は振り撒いていた。

 

 

「────貴様が勇者か。話は聞いているぞ」

 

「…………ああ、そうだ。そうだとしたら、どうするんだ」

 

「我が子達が世話になったな。悪いが、この場は俺が預かろう」

 

「ま、待って!お父様ッ!」

 

 

槍を片手に、そう告げるクレイドに声を上げたのはルイナだった。慌てて駆け寄る少女を一瞥したクレイドはその身に纏う濃厚な殺意を霧散させる。ほんの一瞬生じた優しさに満ちた目を切り替え、冷徹に口を開く。

 

 

「ルイナ、話は聞いたな?この場は俺が預かる。お前達は撤退しろ」

 

「っ!お父様!私に任せて!こいつら全員殺してみせるからッ!別にお父様の手を煩わせるつもりもないから────」

 

「…………二度も言わせる気か?」

 

 

必死に食い下がろうとしたルイナだったが、淡々としたクレイドの一層低い声を受け、呼吸が止まったように硬直した。しかしその瞬間、崩れ落ちた彼女の目から涙が溢れる。

 

 

「う、うぇぇえええっ………ごめっ、ごめんなっ、うぇぇえん………っ!」

 

「ル、ルイナ…………そう強く言ったつもりは………」

 

「はいはーい、お姉ちゃん泣かないで〜」

 

「お父様!馬鹿ルイナは繊細なんだから気を付けてって言ったでしょ!?何度も落ち着かせるのは私達なんだからねっ!?」

 

「…………すまん」

 

「ったくまぁ…………悪いなアンタら。ちょっくら待っててくれ」

 

 

泣き崩れるルイナの姿に、目に見えて動揺するクレイド。即座にフォローに入った同じ『竜王の子』の三人。マイペースに泣きじゃくるルイナを抱き締めるルールーの傍らで、憤慨するラヴィエからの叱責にクレイドは反論の余地もないのか頭を下げる他なかった。

 

困惑する光輝達にグラートは軽く頭を下げて家族の元へと戻っていく。散々叱られて反省したように目元を緩める魔王に、彼の子供たちは告げる。

 

 

「んじゃ、お父様。この場は任せるぜ。俺達は泣いてる長女様を慰めとくから」

 

「グスッ………泣いてないもん」

 

「はいはい。泣いてねぇ、泣いてねぇ」

 

 

グラートに担がれるルイナは頬を膨らませて愚痴るが、未だ目が赤く泣き腫らした痕跡が目立つ。呆れたように同調するグラートについで、ラヴィエがその後を追いかけ、ルールーは「お父様〜!バイバ~イ!」と元気そうに手を振って離れていく。

 

 

「────さて、待たせたな」

 

「………ッ!」

 

「武器を構えるな。お前達を殺す為にここに来た訳ではない」

 

 

ルイナ達が消えた瞬間に、全身から溢れる殺意の奔流。振り向いた魔王の鋭い眼差しに、光輝は即座に聖剣を構える。しかし魔王は向けられる聖剣の刃先に恐れる様子を見せず、それどころか消極的な様子を見せていた。

 

 

「…………どういうことだ?俺達を殺しに来た訳でないだと?」

 

「より正確には、この世界の出身ではないお前達は、だ。大魔王からの命で、巻き込まれたお前達を積極的に殺すな、とは言われている。……………元よりお前達はあの邪神に喚び出され、本来必要のない戦争に参加させられた。大魔王の方針以前に、俺もお前達に思うことはある」

 

 

怪訝そうな剣城の問いに、魔王は淡々と答える。それは意外なことに、光輝達への攻撃の意思はないというものだった。クレイドとしても、本人の意思も関係なくエヒトによって無理矢理呼び出された彼らの状況に思うことがあるのか。

 

 

「それ故に、この場は見逃そう。お前達も王国と、この世界と共に朽ちる必要はあるまい」

 

「…………もし本当に見逃すとして、王国の人達はどうする気なんだ………?」

 

「────無論、全員殺す。魔王として、竜王として、この世界の人間は全て絶滅させる。大魔王が動くまでもなく、我が手で」

 

 

安堵した一方で、光輝はエリュシオン達をハイリヒ王国をどうする気かと問う。その答えは、魔王クレイドにとって不動にして不変なるものであった。示すは、王国に所属する全ての人間の虐殺。老若男女、戦えぬ者すらも虐殺するという魔王の宣言に、誰もが萎縮する。

 

その言葉に誰もが凍りついて反論できない。────ただ一人、意を決したように聖剣を構え立ち塞がる光輝を除いて。

 

 

「────そんなことは、させないッ!」

 

「………それは、我が言葉を理解した上での行動か?」

 

「当然だ!俺は、勇者だ!この世界の人々を守る為に戦うことを選んだんだ!今更我が身可愛さで王国の皆を、メルドさんやエリュシオン陛下達を裏切ることなんてできない!!────それに勇者として、貴方を見過ごすことは有り得ないんだッ!!」

 

「────理解した。どうやら貴様等は、我が敵となるのを望むか。よかろう、一人ずつ殺してやるまでの話」

 

 

そう言って魔王クレイドはその身に纏う殺気を全開に解き放つ。気圧されそうになりながらも光輝は戦う覚悟を示す。だが、ゆっくりと歩みを進める魔王は静かに光輝を素通りした。

 

 

「………?なんのつもり────」

 

「王国騎士団の副団長、仕留め損なったのでな。貴様等の相手をする前に、トドメを刺しておく。それからだ」

 

「ッ!そんなことさせる訳が────」

 

「大人しくしていろ、『反龍眼(アンチ・グレア)』」

 

 

魔王クレイドが優先的に狙うのは、倒れているメルド副団長。先ほどのダメージが予想外に強いのか、頭を打ったのか気を失うメルドを狙う魔王を止めようとした光輝だったが、クレイドは淡々と左腕を向け掌に浮かび上がる瞳を向ける。

 

 

その瞳を見た全員の動きが、突如制限される。文字通り、金縛りにあったように。

 

 

「身体が、動かない…………ッ!?」

 

「所詮は小細工だ。安心しろ、殺し合いには使わん。………邪魔をしないよう、止めるだけだ」

 

「メルドさんっ!止めろぉ────ッ!!」

 

 

全身を締め付けられるように停止させられた光輝達。それは近接職以外も同じであり、弓を番えた剣城すらもクレイドに狙いを定めた瞬間にピタリと身体が静止する。他の皆も魔法を撃とうとしても魔王クレイドの向けた眼光に曝された瞬間に動けなくなる。

 

そんな彼等を尻目に、魔王クレイドは槍を振りかざしメルドへと向ける。必死に叫び、止めようとする光輝達の声に見向きもせず、メルドを仕留めんと槍撃を放つ。

 

 

 

「────『スイッチ・トラック』ぅうううッ!!」

 

その瞬間、滑り込むようにして少年が駆け抜ける。目にも見えぬ速度で走り抜けた少年は凄まじい勢いでメルドを抱き抱え、そのまたクレイドの前から救い出す。そうしたのは、クラスメイトの一人、國樹冬弥(クニキトウヤ)であった。

 

 

「あっっっっぶねぇえええええッ!!死ぬ!マジで死ぬッ!もう無理!あんなの二度と無理ぃ!!」

 

「よくやった!冬弥!早く此方に来るんだ!」

 

「無理言わないでよ!僕の体格からしてメルドさんを担ぎ上げるなんて無理だよ!早く皆助けてくれないかな────」

 

 

國樹冬弥、彼の天職は『盗賊』。クラスメイトの中でも一際小柄で俊敏、畑山愛子よりかは大きいがちんまりとした印象が目立つ少年は、剣城と同じ元の世界に戻ることに────戦うことに消極的な面子の一人であった。それは彼の天職、彼のクラスでの立ち位置が起因しているが、今は関係ない。

 

意識のないメルドをクレイドの一撃が救い出した冬弥はそのままメルドを連れて行こうとしながら皆を呼ぼうとして、全身を震わせる。背後に立つ魔王の存在感に、彼の五感が警鐘を鳴らしていたのだ。

 

 

「…………速いな、小僧。にしても、俺の『反龍眼(アンチ・グレア)』を掻い潜るとは。敵意を持たねば、『反龍眼』もただの眼差しに過ぎん」

 

「ぁ、あ………ぁ」

 

「冬弥!逃げろぉ!」

 

「────動くな、小僧。一撃で仕留めよう。後ろの騎士と共に、苦痛なく」

 

 

槍を振り上げ、魔王クレイドは構える。腰を抜かした冬弥はその圧倒的な殺気に当てられ、抵抗の余地もなく動けない。慌てた彼は背後にいるメルドを引っ張ろうとするが、恐怖で手足が動かない彼には間に合わない。勢いに任せ、振るわれる撃槍による斬撃。否、叩きつける如く放たれるは圧倒的な質量による断絶という名の破壊。

 

 

魔王による槍の一閃────それを止めたのは、聖なる光りに包まれた聖剣の一振りであった。限界突破による身体強化を行った光輝はその身を呈し、メルドと冬弥を守り抜いた。

 

 

「ぐ、ぅう────ッ!?」

 

(なんて重さだ………!片手なのに、押し負けるッ!?)

 

「何処まで、俺に立ち塞がるか────いいだろう」

 

 

だがそれでも、光輝は押し返される。鍔迫り合いの中、両手で振るう聖剣ごと後退ることに、それを可能とした魔王クレイドの異常なまでの膂力に光輝は驚愕を隠せない。

 

光輝を弾き飛ばした魔王クレイドは撃槍を構える。『反龍眼』による動きの停止が解除され、身構える一同に向けて戦意を放ちながら。

 

 

「そこの男を殺すのは後だ────まずはお前達を敵として、殲滅しよう」

 

 

◇◆◇

 

王国城下町、一部区画。

未だ防衛線を維持する前線よりも先の最前線の向こう側、侵攻を受ける城下町の上に、雷鳴や魔法の嵐が振り注ぐ。

 

 

「接近戦をするな!奴は雷撃魔法を使う!雷撃には当たらないよう、数で圧倒しろ!」

 

「────たかが包囲で落とされる程、『執行官』は甘くはない」

 

 

迫り来る黒鷲の群れ、それを操る魔人族達の連携に、男装の麗人 スピリアスは顔色一つも変えない。手にしたレイピアの刀身に雷を収束させたスピリアスはその雷を空へと解き放つ。

 

空に刻まれる、雷鳴の亀裂。逆さに落ちる稲妻を回避していきながら突風を巻き起こし、屋根の上を跳んでいくスピリアスを追い込んでいくミハイル率いる黒鷲部隊。減ることのない敵の猛攻に、スピリアスは目を細めながら呟いた。

 

 

「やはり簡単には落とせないか────ならば」

 

「動きを緩めたな!これで終わりだッ!『執行官』!!」

 

 

不意に足を止めたスピリアスに、好機と言わんばかりに石針の掃射と、嵐が振り注ぐ。黒鷲による無数の針とミサイルたちの魔法の一斉掃射は動きを止めたスピリアスへと直撃し、砂煙を漂わせる。

 

 

「やったぞ!直撃だ!」

 

「見たか人間め!我等を侮るから、こうなるのだ!」

 

「………油断をするな!相手は王国の最高戦力!この程度で仕留められるはずがない!!」

 

「────全くもって、その通りだ」

 

 

砂煙を振り払った先に現れたスピリアスは無傷でそう答える。そんな彼女の手にあるのは、全身に匹敵する大きさの鋼鉄のケース。余程の質量があるのか屋根に突き刺さるように食い込んだ鉄の塊を手に、スピリアスは淡々と告げた。

 

 

「シュトライゼ。お前の造った私の武装、試させてもらうぞ」

 

 

鉄の塊に、スピリアスの掌から電気が走る。

電気が駆け巡った鉄の塊は突如として破裂し、外側を覆っていた鋼鉄の板を吹き飛ばす。そして、中にあった十個の球体が中心のコアを発光させたかと思えば、スピリアスの周囲を漂い始める。

 

 

「何だ、あの武器は!?」

 

「球が………浮遊している!?何らかの魔法か!?」

 

「『ライジング・レイ』、私の仲間が異世界から来た勇者たちの叡智を得て開発した武装だ。こうして操るのだったな────『ファンネル』ッ!」

 

 

王国最高クラスの天才科学者であるシュトライゼと異世界から来た博識である彼の弟子(南雲ハジメ)の知識から齎されたその武装、『ライジング・レイ』はスピリアスの周囲を回転していきながら、一気に飛び出す。

 

動揺する黒鷲部隊へと迫る『ライジング・レイ』は露出したコア部分から凄まじく圧縮された雷の光線を放射する。一筋の光に縮められた光線は黒鷲の一体を灼き尽くし、その背に乗っていた魔人族すらも焼き焦がす。

 

縦横無尽に飛び交う『ライジング・レイ』もといビットは一斉に雷を放ちながら、黒鷲部隊を一掃していく。そして混乱に包まれた部隊の連携は乱れ、スピリアスの雷撃を浴びて撃ち落とされる。

 

 

最後の一人を撃墜したスピリアス、彼女が屋根に降りたその瞬間、空が輝いた。静かに振り向いた彼女の視線の先、上空の暗雲の前で、その身の魔力を解き放ったミハイルは凄まじい雷を発生させながら、叫んだ。

 

 

「天より降り注ぐは無数の雷ッ!避けられるものなら避けてみろぉッ!!」

 

 

放たれる雷轟はスピリアスごと周囲を焼き払った。有り余る魔力の大半を出し尽くしたミハイルの全力の攻撃。死んだ、間違いなく殺せた。ミハイルは笑う。赤熱した空間、焼き焦げた世界の中で、プラズマが走る領域で生きている人間がいるはずは────。

 

 

「────残念、だったな」

 

「……………ばかな」

 

 

信じられぬものを、見た。

ミハイルの放った雷轟の着弾地点、そこに雷が滞留していた。空気中に溢れるプラズマの塊はスピリアスを起点として溢れ続けている。その中で平然とする彼女の変化に、ミハイルは少しずつ気付き始めていた。

 

 

「生憎、私に雷は通じない。元よりこの力は、魔法などではなく────生まれながらに持ち得た、呪われた力だ」

 

「貴様のソレは、魔法ではなく…………自らが造り出した………ッ!?発電能力、雷を作り出し、取り込む力だというのかッ!?」

 

 

『執行官』スピリアス。

彼女の得意とする雷鳴の能力、それは魔法に由来したものではなく、彼女固有の力。あらゆる雷の力を外部から取り込み、蓄積、増幅させ、体外へと放射する。かつて異端とされ、神に狙われた────特異体質。

 

かつて世界の支配者であり、今は世界から姿を消した『天空の神』の残滓を継承した彼女の力。それこそが、王国最強とも呼ばれる強さの一端。

 

 

「魔人族、黒鷲部隊隊長ミハイル。ハイリヒ王国国王エリュシオン陛下直属。『法の番人』たる『執行官』スピリアスが宣告する」

 

「こ、この………化け物がぁッ!」

 

「星王の名の下に、地に墜ちよ────『星神雷(ヴァジュラ)』」

 

 

圧倒的な雷をその身に纏い、スピリアスはレイピアの矛先を翳す。風を纏い迎撃しようとしたしたミハイルに、天に昇る一つの極雷が迫る。膨大かつ濃厚な雷光はミハイルの撃ち出した暴風を打ち消し、そのまま呑み込まんと迫る。

 

 

(嗚呼────カトレア、君はアクシア様の下にいるのか?なら、俺も行かなければ………今度こそ、あの方を一緒に守ろう────)

 

そして、ミハイルは星雷によって喰らい尽くされ、全身を灰を上回る勢いで消し去られた。レイピアを下ろしたスピリアスは『ライジング・レイ』を周囲に滞空させながら、身体から溢れ出る電気を見下ろす。

 

 

(………流石は魔人将。私の体質でなければ無事では済まなかったな。ここまで雷を取り込んだ以上、少し落ち着かせる必要があるな)

 

「…………にしても、化け物か。久々に聞いたな」

 

 

帯電してはいるが、許容量を超えて溢れ出す雷の力を抑制も出来ず、自然に沈静化させることを選んだスピリアスは不意にミハイルの最後の言葉を思い出していた。

 

『化け物』、その言葉は彼女にとって初めて聞いたものではない。その言葉ならば、今までずっと聞いてきた。悪意に満ち溢れてきた言葉の数々が脳裏に過るが、それでも静かに目を伏せた彼女はその言葉に恐れも不安も抱いてはなかった。

 

 

「だが、的外れだな。私は化け物ではない」

 

『────俺と一緒に来い、スピア。狂信者にも神にも、お前を利用させはしない!俺の国を、お前の故郷にしてみせる!』

 

「────私は彼の剣、エリュシオンに仕える臣下だ。エリュシオンの愛するこの国を、私や仲間達の居場所であるこの王国を、お前達に踏み躙らせはしない」

 

 

かつて星王に救われ、彼に尽くすことを選んだあの日から、スピリアスは自らの生まれも呪わなくなった。むしろ今は、エリュシオンの力になれることが嬉しいあまりだ。自らの在り方に誇りを持ち、スピリアスはこれからも戦い続ける道を選んだ。

 

そんな彼女は、不意に異変に気付く。

 

「魔力が、何処かへ集まっていく………?」

 

先程撃破したミハイルから霧散した魔力、それが大気に溶け込みながらも何処かへと収束していくように流れていくのを。

 

 

◇◆◇

 

 

魔王クレイドとの戦いが、幕を開けた。

天之川光輝達クラスメイト一同、ほぼ全員が魔王との戦いに参戦する。しかし、それはあまりにも圧倒的かつ、強大な相手との戦いであることを思い知らされた。

 

 

「おぉおおおお!魔法だ!全力の魔法を叩き込めぇッ!」

 

「────効かん」

 

 

放たれる上級魔法と最上級魔法の応酬。空を覆い尽くす魔法の弾幕、かつては直撃してダメージを少なからず受けていたガイアドゥームとは違い、魔王クレイドは槍を薙ぎ払うだけで魔法の弾幕を吹き飛ばす。

 

不動の姿勢を貫き、ただ槍を振るうだけで魔法を迎撃していく魔王。この程度の攻撃で済ませるつもりか、とつまらなさそうに眉を顰めるクレイドであったが、やはりそうはならなかった。

 

 

「魔王────覚悟ッ!!」

 

 

魔法の弾幕が途絶えたその瞬間、光輝達前衛職の皆が一斉に飛び出す。僅か数秒の展開、何とか整えられた連携は、ハヤテの死闘にも等しいシゴキにより可能となった完璧な連携である。

 

限界突破の強化に重ね、光を束ねた聖剣で斬り結ぶ光輝。しかし魔王クレイドはそれを槍一本で受け止める。片手であるはずなのに、巨大な岩を斬ろうとしているかのような異質な硬さ。

 

余裕そうな態度に歯噛みした光輝は更に聖剣の魔力出力を解放しようとして────僅かな思考の隙を突かれ、クレイドに手首を掴まれ、そのまま放り投げ飛ばされる。

 

 

「わあああああっ!!?」

 

「っ!?何やってんだよ天之河!危ねぇじゃねぇか!!」

 

「────喧嘩するな!目の前に集中しろッ!」

 

 

魔王クレイドが投げたのは、仲間達の方角。そのまま槍で斬り込もうとした近藤は慌てて槍を下げて受け止めたことで、無事に終わる。悪態を漏らす近藤に剣城は張り上げた怒声を響かせながら、弓に番えた鋭い一射を魔王に叩き込む。

 

 

「頭、喉、心の臓、手足の腱…………見事な狙いだ」

 

「致命だけを防いで、後はその身で受けておいて、よく言う」

 

 

魔力を伴う矢の狙撃を受けても平然とする魔王の様子に、剣城は露骨に吐き捨てる。的確に全ての攻撃を弾き落とし、命中しても問題ない一撃は放置する。圧倒的に手慣れた戦い方に、剣城は脳内で行動を推測した上で、一射を放つ。

 

目を狙った矢をすぐに回避するクレイド。飛び退いた魔王に目掛け、一気に肉薄した龍太郎が握り締めた拳を打ち込む。ドゴォンッ!!と、打ち抜かれた拳は無防備なクレイドの腹に突き刺さった。

 

しかし、直撃を確信した龍太郎は違和感に気付く。ギロリ、と瞳を細める魔王がその手を伸ばして、龍太郎の頭を掴み、持ち上げる。

 

 

「ぐ、がぁ………ッ!?」

 

「今のが渾身の一撃か?ならば教えてやる────拳撃とは、こうするものだ」

 

槍を握る魔王クレイド、その背中が異様に膨れ上がり────二本の腕が伸びる。複数の関節を有し、異様に伸び切った腕の一本が筋肉を凄まじく膨張させる。圧倒的質量を伴った剛腕が、抑え込んだ龍太郎へと振るおうとしたその瞬間────、三人が同時に動く。

 

 

「────『断空』ッ!」

 

「『斬舞・閃爪』」

 

「雫っち!雨音っち!サンキュー!居合抜刀────切断!」

 

 

雫の振るう『月光』、深く腰を落とした姿勢からの居合切りと雨音の舞いによる一文字の斬撃。それが交差した腕の関節を、流美の指が振るう一閃が、竜王の放つ剛腕を関節から切り落とす。

 

地面に落下した剛腕の先を、魔王クレイドは冷たく見下ろす。血の塊となって地面に染み付いた腕の残骸を余所に、切断された部位から再び腕の先が生える。

 

 

「成程、流石は勇者一行。大魔王が脅威と呼ぶのも頷ける────だが、所詮は腕を千切っただけ。それだけでは、魔王を倒せぬぞ」

 

「っ!気を付けろ!魔法が来るぞ!!」

 

 

槍を地面に突き立て、クレイドは両手に魔力を宿す。体内から溢れる魔力の量を『神眼』で見抜いた剣城がそう叫び、皆に回避や防御を促す。その間に掌から噴き出す劫火を纏った魔王が両手を重ねた。

 

 

「灼き尽す、劫火────『紅蓮大火竜葬』!」

 

「────『天絶』っ!!」

 

 

直後、前方に目掛けて炎の竜が放たれる。炎の勢いは凄まじく、炎竜はその火力を緩めることなく全てを破壊せんと迫りくる。咄嗟に皆を守るべく、鈴が十枚以上の『天絶』を展開する。本来よりも術の精度が上がった光の障壁は強力なバリアとなったはずだが、炎竜はその勢いに任せて難なく『天絶』を砕いて突き進む。

 

 

迫り来る炎竜、それを打ち砕いたのは二人の協力があってのものだった。ノータイムで弓矢に番えた魔力の矢を解き放ち、炎を薙ぎ払い、炎竜の頭へと打ち込んだ剣城。そして────剣城の放った矢による開いた隙間から炎を掻い潜り、全力の『天翔閃』を放った光輝の一撃。

 

 

「………はぁっ、はぁ………ありがとう、剣城」

 

「礼を言うのは勝ってからにするんだな。まだ奴に有効打すら与えられていないぞ」

 

「その通りだ勇者よ。これで終わり、他に手は無いのならつまらんが仕舞いだ。貴様らを殺し、結界を破壊し────王国を滅ぼすまで」

 

 

槍を掴み直し、退屈そうに魔王は吐き捨てる。光輝や剣城達の全力の対応も、魔王にしては児戯に過ぎないのか。そのまま無造作に薙ぎ払い、結界装置の破壊を優先しようとする魔王相手に身構えた一同。しかし、その時予想外に動くものがいた。

 

 

「………そうは、させん………!」

 

「メルドさん!?ダメです!まだ安静してなきゃ………!」

 

「ほう、まだ立つか。王国騎士団副団長」

 

 

魔王クレイドに瀕死に追い込まれはずのメルド。簡易の治癒魔法しか受けてないメルドは何とか出血を抑えられているが、それでも傷口から血が滲んでおり、戦うことすら控えるべき重体には変わりない。しかしそれでも剣を握るメルドの瞳は魔王への強い怒りと義憤、決意が込められていた。

 

 

「何故抗う、何故戦う。貴様もその傷、その身体ではマトモに戦えんだろう。その上で、俺に挑む理由はあるというのか」

 

「理由はある。俺は王国を守る騎士、エリュシオン陛下の国を、ハイリヒ王国の平和の為に戦っている!これ以上貴様に、無辜の民を殺させてたまるかッ!!」

 

「……………これ以上?」

 

 

メルドの叫んだ言葉に、光輝の手が震えた。それは殆どのクラスメイトがそうであった。大半の者がメルドの言わんとすることを理解し、残りの者は意味も分からず困惑を示していた。

 

 

「メルドさん、何があったんですか………魔王は一体、何をしたんですか!?」

 

「…………」

 

「…………避難所を襲撃したのさ、そこの魔王は」

 

 

必死に問い掛ける光輝の言葉に答えずにいるメルド。代わりに答えたのは先程から何とか戦闘に参加していたアルマ・ソラである。彼は眼鏡を押し上げながら冷や汗を滲ませた上で、淡々と語り出す。

 

 

「ボクの能力────極秘事項だけど、今確認した。王国内に配置された十の避難所の一箇所が壊滅してる。…………うーん、こりゃ酷いね。皆殺されてる」

 

「皆って、まさか避難してた王国の人達が!?」

 

「だろうねぇ。兵士もだけど、普通の親子や老人とかの死体もあるし……………確かに戦争だし、相手を殺すのは分かるけど。民間人はおろか、子供まで殺すかね」

 

 

遠隔で避難所の様子を観測したであろうアルマはその凄惨さに目を細めた。口にするのも憚られると言わんばかりの彼は、簡潔に内容を告げる。魔王クレイドが避難所を襲い、それを守ろうとしたメルド含めた騎士達を壊滅させたこと────それと同時に、彼が槍を向けた相手が他にもいたことを。

 

 

「戦えない人達まで…………殺したのか………?無関係な、子供まで………」

 

「────人間族である以上、全て我が敵に変わりない。同胞達の受けたことを、返したまで」

 

 

そのおぞましさに戦慄する一同、光輝は理解できないと言わんばかりに喉を震わせた。流石に嘘だと信じたかった。だが縋るような問い掛けは、魔王の淡々とした────漲る決意に満ちた言葉によって否定される。

 

大半の者が戦意を失う。

挑むべきレベルが違う、本質的に虐殺者であり殺戮者である魔王の精神性に彼等の覚悟では届かない。だが、それは大半の者であり、雫や剣城などは諦める姿勢を見せない。

 

────それは、勇者も同じであった。

 

 

「…………さない」

 

「なんだと?」

 

「俺は、お前を許さないッ!魔王クレイドッ!!」

 

 

顔を上げた光輝の瞳が、銀色の光を宿す。異様なまでに膨れ上がった魔力と闘気を纏い、聖剣を構えた『勇者』天之河光輝が強い正義感と怒りのままに立ち上がった。『限界突破』、それを上回る彼独自の強化に、クレイドは感心しながらも槍を握る。

 

 

「銀色の『限界突破』…………カトレア達を斬り伏せた貴様の強化魔法か。だが、時限式であることは把握している。貴様のソレでは、カトレアたちを殺しきれなかったこともない」

 

「………ああ、確かにそうだ。確かに俺は、あの人たちを倒せなかったし、殺す覚悟ができてなかった。でも、今は違う」

 

 

魔王クレイドからの評価を、結論を、光輝は素直に受け止める。恐るに足らず、そう思われるのも当然の事だ。現にそのせいで自分は皆に迷惑をかけた。皆に不利益を被らせてしまった。その事実は揺るがず、変わらぬ結果だ。

 

だが今は、これからは違う。聖剣を構える光輝は自らの考えを変えた、師の言葉を脳裏に過ぎらせる。

 

 

『天之河光輝、お前は人を殺すことを悪と思うか』

 

 

恐らくそれは、悪なのだろう、と踏まえた上でかつて厳しい修行最中、ハヤテは告げた。心身ともに徹底的に打ちのめされ、夜中になっても剣を振るう光輝に対し、ハヤテは淡々と事実を告げた。

 

 

『お前のソレは、致命的な欠点だ。他人に対し、都合の良い楽観を抱く。自己に都合の良いように妄想し、可能性に縋る。人というのは、お前の思うように、願うように清廉潔白ではない。それはお前も同じだ』

 

『想定し、考えろ。お前が殺せなかった人、そいつがただの一般人なら、人に危害を加えられない奴ならいい。だが、そいつが後に他者を傷つけるような害意を覚える奴だったらどうする?そいつが無関係の誰かを殺した時、お前はその遺族や仲間にどう詫びる?』

 

『…………分からんか、ならばせめて悩め。思考し、苦悩し、相談しろ。その上で答えを言おう────割り切れ。この世の人間は、お前の救える価値のない者もいることを考慮しろ。割り切り、斬り捨てろ。大勢を守る為に敵を殺す………勇者とは、人を救うものとはそういうものだ』

 

 

迷うことはいい、他者を救いたいという気持ちは肯定する。ならば、常にそれを心掛けろ。正義を貫くのならば、中途半端ではなく、その正義を貫き尽くせ、と。

 

 

『ブレるな、自らの信じる在り方を貫け。常に世界の正しさを疑い、自らの正しさだかは違えるな。間違えることを恐れるな────意地というのを貫き通す奴、それこそが勝つ奴の強さだ。このオレのようにな』

 

 

「俺の仲間を、皆を、王国の人達をこれ以上傷付けさせない。その為なら、お前だって斬ってみせる!魔王ッ!!」

 

「────ならば殺してみせよ。憎悪に燃えし、我が怨恨すらも。そうでなければ、魔王クレイドは止まらんぞ」

 

 

『限界突破』────『覇潰』を身に纏い、光の闘気を放つ光輝に、魔王クレイドは淡々と槍を掲げる。柄を握り、振り回した魔王クレイドの真上に複数の魔力が、入り混じっていく。

 

 

「炎、雷、氷────我が三つの魔力を束ね、竜の怒りをこの地に振るわん」

 

「神意よ!全ての邪悪を滅ぼし光をもたらしたまえ。神の息吹よ!全ての暗雲を吹き払い、 この世を聖浄で満たしたまえ。神の慈悲よ────この一撃を以て全ての罪科を許したまえッ! 」

 

 

頭上に形成される、三首の竜。炎と雷、氷の魔力で構成された竜の化身はクレイドの真上で彼の戦意に呼応するかのように吼える。そして聖剣を構え、刀身に光を収束させる光輝はその詠唱を口にする。今の光輝が出し得る限りの、最大最強の攻撃技を。

 

 

「炸裂し、蹂躙せよ────『三天皇竜砲』」

 

「ッ!!『神威』────ッ!!」

 

 

解き放たれる三体の属性竜の嵐、と極光となった光の砲撃の奔流。光輝と魔王クレイドの必殺の撃ち合い、吹き荒れる魔力の暴風を巻き起こしたソレは、光輝を吹き飛ばした。

 

 

「ぐ、ううう────ッ!?」

 

「光輝!?大丈夫かよ!?」

 

「ありがとう、龍太郎………大丈夫────手応えは、あった!」

 

 

転がされた光輝を受け止めた龍太郎。心配する彼に応えた光輝は、今度こそ確信を以て断言した。

 

 

「────────」

 

 

砂煙の晴れた先、魔王クレイドは立ち尽くしていた。その半身、肩から腹に至る肉体の一部が削り取られている。『覇潰』状態の光輝の放った『神威』の一撃を相殺しきれず抉られたのだろう。明らかに致命傷であり、明確に瀕死の証拠であった。

 

 

「やった…………光輝が、やったんだ!あの傷なら、魔王も終わりだ!!」

 

「……………っ、ああ。俺が、やった」

 

 

魔王に一撃を与え、倒したと喜ぶ皆に光輝は同じように頷く。ただ微かにその手が震えた。覚悟はしていた、相手を殺す覚悟は決めていた。それでもやはり、この感覚には簡単に慣れない。慣れてはならないものだと、密かに感じていた。

 

 

「────異世界の人間、勇者よ。お前達をやはり侮っていたと、非礼を詫びよう」

 

 

しかし、喜び勇む彼等の空気を否定するように、魔王クレイドが静かに声を上げる。半身を抉られ、血の池を噴き出すほどの出血をしながらも、魔王は倒れない。それどころか顔色を変えることなく、平然と語り出す。

 

 

「お前達を、無関係の者と扱ったのは俺の感情故だ。故に、魔力を封じて戦った。その侮りは不当であったと、この傷は受け入れよう」

 

「は、はぁ………!?何冗談言ってんだよっ!光輝に負けたのに今更言い訳かよ!?」

 

「言い訳ではない。これは宣誓であり布告である。これからお前達が相対するのは、ただの竜人族ではない」

 

 

負け惜しみだと、そう叫ぶのは近藤であった。顔を青くして怒鳴る彼の言葉にすら、魔王クレイドは対して反論をしない。瀕死に陥っているとは思えぬ、異様な冷静さが魔王にはあった。そしてその瞳には────

 

 

 

「────積み重なる、同胞達の怨嗟と憎悪────我が元に集う幾千、幾万に至る復讐の意志だ」

 

冷静さとは裏腹に、溢れ出るように煮え続ける憎悪が、今にも飛び出さんとばかりに唸る怨恨が、宿っていた。

 

 

そして、光輝達はこれから知ることになる。

何故彼が魔王になれたのか。何故、彼の配下達が死を恐れないのか。何故────魔王クレイドが、人類最大クラスの脅威として扱われているのか。

 

彼等はその身を以て理解することになる。自分達が初めて対峙する────無数の怨念を背負う憎しみの権化というものを。




ハヤテの死ぬ気(死にそうになってるのは勿論光輝)の修行で原作よりも大幅に強化された光輝。多分精神面では原作よりも成長してきてる。オルクスの時を知ったハヤテに徹底的に打ちのめされた訳ですから。

具体的には吐きそうになるほどの過酷な訓練(実際に吐いた模様)でしごかれたのもあって多少はマシになってます。殺す覚悟位はできるくらいには。

まぁ肝心な中身はまだまだなんすよね。ハジメや刃には噛み付くし、ご都合解釈はまだ何とかなってません。そこん所はハヤテも無視というか見捨ててるわけですけど。


そして、今回の話で大暴れした魔王クレイドについて。
割と人類内で一番危険視されてる魔王でもあるクレイド。まぁ国一つを平然と焼き払うし女子供、老人や赤子までも無慈悲に殺す魔王ですし。残虐な行為が好きというかもう復讐心と憎悪で突き動かされてる、エヒトが生んだ化け物。

復讐さえなければ気の良い人なんすよ、同じ人間でも光輝たちはこの世界と無関係だからといって憎悪を向けずに戦ってた訳ですし。まぁこの世界の人間は全て敵として認識して虐殺するんですけど()


魔王クレイドの魔力、魔王としての力がどういうものかは次回になります。多分死ぬほど陰鬱になるかも…………感想とかお気に入りとか評価とか待ってます。死ぬほどやる気につながりますので。では、次回もお楽しみくださいませ。それでは!

清水の今後について

  • 生存その1(生き残るけど戦えない)
  • 生存その2(護衛組の一人として戦う)
  • 死亡(無慈悲に死ぬ。全員曇る)
  • 意識不明の重体として途中退場
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