First Trunks ~セルに殺されたトランクスの物語~   作:kikoumaster

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最終話 セルに殺されるトランクス

「ば、馬鹿な?ぐ、お前…お前は何者だ?」

 気を探るがそこに存在していた虫人間から感じた気は在り得ない気だった…

 

「は?ば、馬鹿な…貴様の…その気は?」

 

 孫悟空さん?

 

 ピッコロさん?

 

 お父さん?

 

 フリーザ?

 

 何で…何でこの化け物から知ってる気を感じるんだ?

 

 表情変えずにその生物が喋りだす…

 

「私の名はセル…ドクターゲロ様が作り出した人造人間だ…」

 

「ドクターゲロ?人造人間?そんな馬鹿な!?研究所は破壊したはずだ?!お前は一体?」

 そうドクターゲロの研究所は人造人間破壊後、全て破壊したはずだ。

 

「ほう~残念ながら私はその研究所の地下深くの部屋で作られていたのだ…残念だったな」

 地下?地下にまだ研究所があったのか?

 

「さて研究所を壊したと言う事は17号達も破壊したのは貴様か?」

 

「17号?ああ、あいつらは僕が破壊した!」

 

「ほう~そんな力量があるとは思えないがどうやって破壊したのだ?」

 

「ぐっ…」

 答えられなかった…

 

 確かに自分の力では倒せなったのは間違いないから…緊急停止コントローラがあったから…

 

 緊急停止コントローラ!

 こいつが人造人間なら効くかも?

 

 確か胸のポケットの中に…

 

 僕は尻尾で首を絞められながら片手を胸のポケットのコントローラを取り出して…

 

「ぐわあああ」

 突然地面に放り出された!

 

「ぐ…あ、あ…」

 何てことだ…

 

「何だ、これは?」

 セルと名乗る人造人間の手にコントローラが握られていた。

 

「くそ!返せ!!!」

 僕は咄嗟に剣の柄を掴んでセルに突っ込んでいく!

 

【はああ!!!】

 しかしセルが突っ込んできた僕を気合だけで空中に吹き飛ばす!!

 

「ぐああああ!!!」

 僕は吹き飛ばされながらも姿勢を戻すと…

 

「甘いな」

 

 ガキン!

 

 セルはそう言って、接近して両手を組んで振り落として、そのまま僕を地面に叩き落とす。

 

 ドカン!

 

 地面に大きなクレーターになりつつもさっきの吹き飛ばしで西の都から離れて、人のいない荒野に来てるのを知った。

 

 ここなら全力を出せる!!

 

 グサッ

 

「え?」

 尻尾の先端がお腹に刺さっていた。

 

「質問を変えよう…お前は今から何処に行くつもりだったのだ?大分、集中していたから私が近付くのにも気が付かなかったようだが?…」

 セルはさっきの乗り物に気が付いたようだった。

 

「あ、ぐ…あ、あれは…ただの…ひ、飛行機だ…」

 尻尾が腹に刺さってから急速に力が抜けていくのを感じながらも誤魔化そうとした…

 

「ほう~お前が飛行機か?空を飛べるのにか?」

 

 何だ身体の力がどんどん…

 

「答えないとそこの町の連中を殺すぞ!」

 セルは西の都に手を向けて…

 

「そんなことはさせない!!」

 僕は怒りのまま尻尾を引き抜きながらセルに突っ込んでいく!

 

「ふん!」

 セルに思いっきり体当たりした…が両手を交差して耐えて見せられた。

 

 しかしコントローラを掴んでいた手が緩んだのか?

 すぐさま手に持っていたコントローラを奪い取った。

 

「ほう~その身体でよく動くな」

 余裕の笑み?なのかフォフォフォと笑いながら僕を見下している。

 

 しかし手から奪ったコントローラのボタンをすぐさま押す!

【ガチリ】

 

 

 

 停止したか?

 

「ん?何をしたかったのだ?」

 セルが目の前に迫り拳で殴りつける!!

 

 ドゴー!

 

「ぐわー!」

 く…緊急停止コントローラが効かない…

 僕は吹き飛ばされながらすぐ立ち上がって剣の柄を握りながら再び突っ込む!

 

 剣を抜き放ちながらセルに叩きつける!

 

 バキーン!!

 

 折れた?!

 

「そんなもので!!」

 そのまま蹴られて再び地上に叩きつけられる…

 

 ドゴン!!!!

 

 クレーターができて僕は身体を動かす事も出来なくなっていた。

 

「ぐ…」

 

 それでも立ち上がろうと腕に力を籠めるが…

 

 ドカ!

 

 僕の頭に…セルの足が踏みつけれる。

 

「もう一度聞く…あの乗り物はなんだ?答えなければ町を消すぞ~良いのか?」

 

 何でそんなに執着する?

 

 そもそも何しにここへ来たんだ?

 

 しかしこのままでは町の人達が…

 

「わ、分かった…あれは……タイムマシンだ…」

 

「ほう~タイムマシン?その名の通りだとすると時間を移動できる機械か?」

 

「(タイムマシンが何なのかを知ってるのか?)…そうだ!…それよりも何故お前の身体から孫悟空さんやフリーザの気を感じるんだ?…そしてお前の目的は何だ?」

 

「それは私の身体には様々な強者の細胞が組み込まれているからだ…孫悟空、ベジータ、フリーザ等の細胞を採取してな」

 

「そんな…どうやって…」

 

「ドクターゲロ様は超小型スパイロボットを各地に放っているからな〜死んだり動けなくなったりした時にサンプルを回収するらしい…飛び散った血なんかも採取してるようだぞ」

 

「そんな物が?」

 

「いまだに未完成な私ができた後は細胞の採取はもうしてないようだが、戦闘のデータを取るためにそこに浮かんでいるぞ」

 僕には見えなかったが、それなら考えられる…

 

 そんな物があったなんて…

 

 

 ん?

 

「未完成?」

 言葉が漏れてしまった

 

「ああ〜そうだ…私はまだ未完成なのだよ…私の目的は完全体になる事!その為には特殊な生命体を取り入れる必要があるのだ」

 得意げに自慢話を始めるセル

 

「特殊な生命体……生命…はあ!…ま、まさか…17号達の事か?」

 人造人間17号達の身体が人間ベースであったのを思い出す…

 

「ほう〜察しが良いな!その通りだ!特殊な生命体である人造人間17号18号だ!!それを取り込む事で私は完全体になるのだ!!!」

 

「完全体だ…と…」

 

「ドクターゲロの話だと完全体になれば究極の生命体になることができるのだ!!」

 

 

 あ…

 

 し、しまった

 

 タイムマシンの事を話してしまった…

 

 こいつ、まさか…

 

「ふふふ…まあお前がどうやって17号達を倒したのかは分からないがな

 タイムマシンを持っているのは知っていたのだよ」

 

「…」

 やはり分かっていたのか…

 

「さっき言ったろう〜スパイロボットが偵察していたからな、情報としては知っていたがな…

 そしてこの世界に17号達がいないのなら過去に行けばいいのだろう!

 お前がタイムマシンの整備を終えるのを待っていたのだよ!

 さてそう言う訳だ…トランクス…私の為に用意したタイムマシンで過去に行くとしよう」

 

「ふ、ふざけるな!!!ぐおおおお!」

 僕は無理矢理再び超サイヤ人となってセルの足を払い除ける。

 

「トランクス…お前、今、自分の身体がどうなってるのか分かってないようだな?」

 

「何…え?」

 僕の手はまるで病的なほどに瘦せ衰えてるように見えた…自分の手とは思えないほどに…

 自分の手で顔を触るとまるで老人の様に皺が浮き出ていた。

 

 

「さっき尻尾で刺した時、ほんの少しだが生体エキスを吸わせてもらったからな」

 生体エキスだと?

 そんな…刺されていたのは、ほんの10秒程度だったのに…

 

「さてどんな死に方が好みだ?かめはめ波で消されるか?おっとこんなところで撃てば街にあるタイムマシンが壊れてしまうか~」

 

「かめはめ波だと?」

 

「ああ~かめはめ波も元気玉も魔貫光殺法すら使えるぞ!!」

 

 馬鹿な…こんな化け物が存在していたとは…

 

「よし決めた」

「ぐはー」

 ギュルルルー

 そういうと僕の首を掴みながら尻尾を巻き付けて…

 そのまま空に飛びあがり移動する。

 

 

 

 そしてタイムマシンの前に降り立つと…

「死ぬ前に言い残す事はないか?」

 移動中に更に生体エキスを吸われ辛うじて生きてる身体のまま連れてこられた僕には最早、何も言う事は無かった。

 

 

 ごめんなさい…こんなことになるなんて…人造人間を倒せてもまだ更に強力な人造人間が…セルと言う化け物が存在していたなんて…

 

 僕は取り返しのつかない過ちをしてしまった。

 

 しかもエイジ763年に着くように設定してしまった…

 

 これも特異点になってしまった僕への罰なんだろうか?

 

 グサリ

 

 セルの尻尾が刺さり生体エキスを吸われていく…

 

「ごめ…なさ…な…僕…ぼ…の過……が…けて…い…」

 口ですら普通に喋れなくなっていく…

 

 母さん…

 

 ごめん…な…さ……

 

 

 

 

 

 そしてそこにはトランクスと言う青年が着ていた服だけが残されている

 

「さて…」

 セルはタイムマシンのコクピットに入る為、身体を小さくして卵まで変化させる過程で腕を伸ばしスイッチを押す。

 キャノピーが閉じていく間にセルは卵となっていた…

 

 自動的にタイムマシンは空中に上がり、時空間移動の為に消え去った。

 

 

 

 エイジ788

 

 世界は人知れずに脅威が去り、この世界唯一の戦士が消えた…

 

 この事実を知る者は誰もいない…

 

 




せめて少し戦闘をと思い書いていたらプロローグで庭にトランクスの服とか転がってる事を忘れていたので無駄な描写になりました
スンマセン

あとゲロ様呼びって未来でしか言ってないようですがそのまま採用しましたので…

そしてエピローグで本篇終了となりますので最後までお付き合いいただければ幸いです
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