トレーナー君はおしまい!–タキオンの薬で『女の子』になった男トレーナーが担当ウマ娘にお世話される話– 作:カンヌシ
タイトルを気まぐれに変えてみました。もしかしたら気まぐれに戻すかもしれません。よろしくお願いします。
トレーナーは混乱していた。
なぜ自分は今『ここ』に居るのだろう、と。朝までは今日もいつもと同じ1日を過ごすと思っていたのに、と。
いつものように起床し、いつものように職場に向かい、いつものように会議に出席し、いつものようにトレーニングメニューの組み立てや出走レースの調整をして、いつものようにマンハッタンカフェとアグネスタキオンのトレーニングを指導した。しかし……
いつものようにタキオンの実験に付き合ったら『女の子』になっていた。
「……トレーナーさん、管理人室もいつまでも借りられる訳ではありません。だから、そんな風に立ってないで……早く服を脱いで下さい……」
「うぅ……風呂に入るのはまだ良いとして……な、何でカフェも一緒に入るんだ!?」
「トレーナーさんに万が一の事があってはいけないからです。慣れない身体でお風呂に入るのは危険ですから……」
トレーナーとカフェの2人はあの後、管理人室の浴室、その手前の脱衣所に移動していた。ヒシアマゾンが気を利かせて浴槽に既にぬるめのお湯を張っているとの事だ。
トレーナーは1人で入りたいと懇願したのだが、カフェは突然2人で入ると言って聞かなかった。
「時間は有限ですよ。もう、私が脱がしちゃいますね……」
カフェはそう言うと、トレーナーの肩を掴んで捕まえた。トレーナーは抵抗するが、その腕はびくともしなかった。
「ま、待ってくれカフェ! 流石に、その、恥ずかしいから……!」
「今は女の子同士ですから、私はトレーナーさんの裸を見ても何とも思いません」
「そういう問題じゃ……あ、だ、ダメェェェェェ……!!」
そうして、あれよあれよと言う内にトレーナーは体操着を剥ぎ取られたのだった。
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カポーン……という擬態語が宙に書かれていそうな湯気の満ちた浴室で、『女の子』となったトレーナーはバスチェアに生まれたままの姿(その姿で生まれた訳ではない)で座らされていた。
顔を赤らめて目をギュッと閉じてる姿は、シャンプーが苦手な子供のように見えるが、実際は自分の裸を見る覚悟が出来ていないだけの成人男性である。彼は情けなさで内心泣いていた。
彼の背後にはバスタオル1枚を身体に巻いたマンハッタンカフェが膝立ちしていた。
カフェはまずトレーナーをバスチェアに座らせてから、彼女と似た長く美しい黒髪を丁寧に洗ったのだった。明日には無くなるのにと文句を垂れる彼を、マンハッタンカフェはその背中をツツゥーとそっとなぞる事で黙らせた。肌が敏感になっているようで、彼はそれをされると「ひゃぅんっ!」と可愛らしい声を上げていた。
そうしてカフェは彼の御髪を綺麗に洗い終わると、邪魔にならないようにタオルで頭の上に包んだ。
「トレーナーさん……次は身体を洗いますね」
そう言ってカフェは洗面器に入れて用意していたボディソープと泡立てネットでモコモコとした雲のような泡をたっぷりと作ると、目の前の瑞々しい玉の柔肌に優しい手付きで塗り始めた。
「ひゃ、あぁ、なっ! カフェ、す、素手で洗ってるのか!? あ、く、くすぐっ……たいぃ……! 垢すり、みたいなのは無い……ひゃんっ!」
「トレーナーさん、女の子の肌が敏感なのは今まさに体感してますよね……? 垢すりなんかで擦ったら皮膚を痛めて、最悪炎症を起こしてしまいます。こうやって素手で洗うのが、肌に1番優しいんです……」
カフェは背中から、肩、首、脇腹の方まで滑らかな泡で手を滑らせるように移動させる。時折トレーナーが発する鈴の音のような可愛らしい悲鳴を聞くと、彼女は何とも言えぬ恍惚とした表情を浮かべるのだった。
「トレーナーさん、腕組みを解いて下さい……前が洗えませんよ?」
トレーナーはカフェの手によってらもたらされる感覚に耐える為に、身体を縮こませていた。それでも腕に自分の胸が当たるので、結局平静を保つ事など不可能だったのだが……
「え!? ダ、ダメだ、カフェ! 前は大丈夫っ、自分で洗うから……! だから、絶対に……ダメっ……」
「……………くすっ」
嗜虐心をくすぐられたカフェは、指で再びトレーナーの背中をツツゥーとなぞる。可愛らしい悲鳴と共に、彼はビクンと身体を震わせた。
「駄目ですよ……垢すりはないのか、なんて聞く女の子初心者のトレーナーさんには絶対に任せられません。大人しくしていて下さい。そうしないと、もっと『恥ずかしい所』を洗っちゃいますよ……?」
「え、カ、カフェ……何を言って……ひゃああああっ!? そこはっ!? ダダダッ、ダメェ!! やめっ、カフェ! んああぅっ!!」
※ここから先は規制に引っかかる恐れがある為、皆様の脳内で補完して下さい。
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「うっ……ぅぅ……ぁぅ……」
結局、トレーナーはカフェに身体中を文字通り『隅々まで』『隈なく』『上から下まで』『余すとこなく』洗われたのだった。これからカフェも自分の身体を洗うとの事で、彼は彼女に背を向けて放心状態でぬるま湯の湯船に浸かっていた。
トレーナーのそんな涙目な状態が数分続いた後、身体を洗い終えたカフェがペタペタと足音を立ててバスタブの側に近付いた。
「ぅぅ……もう……お嫁に行けない……」
「何言ってるんですか……トレーナーさん、私も湯船に浸かりますから、まだ振り向かないで下さい……」
ザパァ……とトレーナーの隣で波が立ち起こる。隣にマンハッタンカフェが入ってきたのが分かった。浴槽はそこまで大きくないはずなのに、2人が入っても多少の余裕はあるようだった。それはトレーナーの身体が小さくなっているためだろう。
「もう大丈夫です……こちらを向いて良いですよ」
「う……うん……って、カフェ!? 何でバスタオル巻いてないの!?」
そう言ってトレーナーは振り向いた顔を再び全力でバッと背けた。彼の目に一瞬映ったのは、彼と同じように頭の上に髪をタオルで巻いたカフェの顔と、水面を通して揺れる彼女の陶器のように白い素肌だった。
「……ここは温泉施設ではありませんし、さほど広くはないので、タオルを巻いたままだと窮屈で疲れが取れないからですよ」
「で、でも……水に揺れて見えないけど……見えそうになると言うか……!」
「……………くすっ」
カフェは一瞬微笑むと、そっぽ向いているトレーナーにずいっと近寄ってその両肩を掴んだ。
「えっ!? う、うわわっ!!」
ザパァアアア!とトレーナーは背中からカフェの方へと引っ張られる。トレーナーの軽い身体は水中で簡単に持ち上げられて、彼のお尻はカフェの太もも間のスペースにポヨンと収まった。
今、トレーナーは背中をカフェに預けている状態だった。トレーナーはその状況に訳も分からず混乱する。カフェはそんな彼を肩から腕を回して抱え込んだ。
「ふふっ……これなら、トレーナーさんは私の方を見ずに済みますよね。まるで本当の姉妹のよう……私に妹がいたら、こんな感じだったのでしょうか……?」
トレーナーの心臓は破裂寸前だった。背中越しにカフェの身体の柔らかい色んな物を感じたが、それを脳内で文字に起こす事だけは絶対にしてはいけないと鋼の意志で抗っていた。
もし自分が男のままだったら『爆発』していたかもしれないが、女の子の身体である今はモヤモヤがずっとお腹の中を渦巻いている感じだと、彼は思った。そんな初めての感覚に更に混乱していた。
「カ、カフェ……その、この姿勢は……色々とマズいから……僕はもう上がるよ!」
立ち上がろうとするトレーナーをカフェは決して逃さないと言わんばかりに押さえつける。更に密着してギュッと抱き締められて、トレーナーは「はわわわわわわわ!」と目を点にして真っ赤になる。
「駄目ですよ……もっとしっかりお湯に浸からないと疲れは取れません。ふふっ、トレーナーさん……とても小さくなってしまいましたね。すっぽりと『ここ』に収まってしまいます……」
「カ、カフェ……僕たちは……ト、トレーナーとウマ娘の関係だから……こう言うのはっ! ダダダッ、ダメだよっ!」
「大丈夫です……今は『女の子同士』ですから、これくらい普通ですよ? それに私はトレーナーさんを守らないといけないんです。だってこんなに小さいんですから……小さ……………」
カフェの視線がトレーナーの肩越しに見える彼の2つの『ふわふわ』に向けられる。暴れて抜け出そうとする彼の動きに合わせて、その『ふわふわ』も波と一緒に揺れていた。
「………………………………」
カフェは冷ややかな表情で両手をトレーナーの脇の下を潜らせて、その2つの『ふわふわ』をムンズと掴んだ。
「ひゃあああああああああっ!?!?」
「……こっちは小さくないんですね。もしかしてトレーナーさんは、女の子の方が得してるんじゃないですか……?」
カフェは2つの『ふわふわ』を『ふわふわ』し続けた。憎たらしいくらいに『ふわふわ』だったので更に『ふわふわ』した。
「カ、カフェェ! 僕は、男だっ……やっ、ダっ、そこはっ!? んあああああっ!!!」
浴室に幼さの残る高音の女声が響く。
そうやって仲睦まじい2人の『女の子』のバスタイムは過ぎて行くのだった…………
大丈夫……多分、表現的には大丈夫なはず……(ガクブル)
逃げれば『ふわふわ』1つ、進めば『ふわふわ』2つ……!